愛してるとか言わないで

宇流

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思い出の道

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『おーっす!亮今日は珍しく遅刻じゃないじゃん』
『蓮に心配かけ続けるわけにも行かないからな』
『おぉー!そうかそうか!!いい心意気!!』
『朝からうるせー』
『亮くん??』
『?誰?この子』
『あぁー2年のなんとか幸だ』
『真田幸だよ』
『2年?なんで亮の事知ってんの?知り合い?』
『うんまぁ。?』
『亮君は俺の命の恩人です』
『??』
『昨日俺が五十嵐橋から飛び降りようとしてたとこを
みつけて助けてくれたんです』
『亮が!?』
『なんだよその反応笑』
『俺今まで周りにお前はいらないとか
早く死ねばいいのにとかそもそも
そこに俺の存在なんかないみたく扱われてたから
あの時俺なんかのために必死に怒ってくれて
一緒に泣いてくれてそんな人初めて会ったから』
『まぁ元々亮は結構いい奴だからな』
『だから俺あの時のお礼言いたくて!!
本当ありがとうございました!!』
『あぁそういうのいいからっじゃあな』
『あぁ照れてる照れてる亮が照れてるよ~笑』
『黙れ』
キーンコーンカーンコーン…
『あっ、じゃあ俺失礼します』
『おう』
『またねー!幸君!!』

『お前五十嵐橋ってあの道通ったのか』
『うん。久しぶりにな』
『どうだった』
『どうだったって別に何も無い』
『そうか』
俺は知っている
亮にとってあの道は和樹との
思い出がつまりまくってるって事
だから今まで散々その道を避けていた事
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