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146話 はるかぜ会①
しおりを挟む巨人族の村→エルフの森の順番で、遠野が迎えに来てくれる。
それぞれの夫は、嫌な顔をしながら見送っていた。
お茶会の庭園に到着し、王妃さくらに挨拶をしてから「また、帰る時間に」と言って去っていった。
今日のメンバーは、王妃さくら、ニーナ、つばき(カメリア)。
そして、もう1つ席があった。
「誰か来るのですか?」とニーナが聞いていると、その時「ごめんなさい。人がいなくなるタイミングが、合わなくて。」と紫色の髪をした、可愛らしい1人の女性が現れた。
さくらは「無事に、来れて良かったですね。」とニコニコ話していた。
「さくら様、そちらの方は?」
「はじめまして。サーラと申します。はるかぜ会の事をある者から聞きまして、さくら様に手紙を送りましたの。ぜひ、参加させて下さいと。私の事はあまり話せませんが、みなさんの夫と同じです。同じ境遇の方に会う機会がなければ、こうやって集まってお茶会をすることが無かったです。今日は、夫がいなく女性同士のみで、とても嬉しいです。今後とも、よろしくお願いします。」
「サーラ様は、いろんな魔法が使えるそうですよ。途中から、この小さいヌイグルミを使って、会話をできるようになったのよ。」
「他の人にバレないようにね。」
「凄いですね。私とニーナにも、卓上の連絡がとれる道具があるんですが、それだと~夫にも気を使って~持ち運ぶとバレるし。」
「確かに。」
「そうねぇ~。それなら、今日の出会った記念ということで、お二人にもどうぞ。」と小さくカワイらしい熊のヌイグルミが出てきた。
「「ありがとうございます。」」
「バレないようにね。だから、卓上のも使ってカモフラージュした方が良いわね。急に使わなくなったら、疑われるでしょう。あと、手紙もね。」
「「そうね。気をつけるわ。こういう勘は鋭いのよね。」」
「わかるわ。ふふ」
4人は仲良くなった。
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