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402話 未知なる場所①
しおりを挟む1時間ごとに変わる釣り場で、5人が競っていた。
11時になり和泉が
「みなさん。お昼の準備を始めたいので、釣った魚を持ってきて下さい。」
その声を聞いて
「みんな~集まるのじゃ~。」とスイがみんなに声をかけた。
なつめが「和泉さん。魚の数を書いてもらっていいですか?
前半。後半。合計で競い合いたいので。」
「わかりました。ちょっと待っていて下さいね。」と荷物が置いてある場所から、ホワイトボードを出してきた。
「たぶん。こんな事になると思い、用意してきたんですよ。」
((流石~。できる男は違うな))
「それでは、さっそく始めますね。数が終わったら、翼さんのもとに持っていって下さい。」
和泉は、みんなの前にあるバケツを見た。
「スイさんは6匹。なつめさんは5匹。光葉さんは5匹。由弦は3匹。柚は4匹です。」
「ほほほ~。やったのじゃ。前半はわしの勝ちじゃの~。」と子供のように喜んでいる姿を、リリスが見て(なんて。可愛らしいおじいちゃんなんでしょう。)と孫がおじいちゃんを見る目をしていた。
「え~。なつめと同じだわ。
悔しいわね。後半は~勝つかわよ。」
「俺だってそうだ。魚屋の意地にかけて、勝ってやる。」
二人でパチパチしていた。
「柚に負けた~。俺が最下位か。後半は挽回してやるぞ。」
「由弦。後半も負けないぞ。それに~なつめさん達にも、追いついてみせるぞ。」
それを料理しながら見ていた、
リリスと翼は
「「盛り上がっているな(ね)」」
「みなさん。もうすぐできるので、テーブルなどの準備をお願いします。」
「「わかりました。」」
「了解じゃの~。」
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