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491話 なつめとリリス③
しおりを挟む楽しく過ごし、次の朝 家に帰った。
それから何度かリリスは、泊まりに行った。
なつめはいつもより早く、仕事から帰ってきた。リリスを驚かそうと、そーっと家の中に入ると。
リリスがソファに座りながら
「お父さん。お母さん。もうすぐ、会えなくなるなんて。わかっているけど。寂しいよ。」と
シクシク泣いていた。
それを見たなつめは、再び外に出て実家に向かった。
ちょうど家族みんなが集まっていたので、リリスの事と今の気持ちを話した。
そうしたら父が「なつめはどうしたい?魚屋の事は気にしなくてめ良いぞ。本音を聞かせてくれ。」
「リリスの事を考えれば、残りたい。しかし。もし俺が残ったら、誰が魚屋を継ぐんだ。もし俺のせいで、父さんの代で終わってしまったら…俺は俺は…。」
「兄さん。それなら俺が継ぐよ。今まで好きな事させてもらったしな。兄さんには負けるけど。俺なりに頑張るよ。」
「然いいのか?他にやりたい事があるんだろう。それを諦めるなんて。」
そんなやり取りの中。
「兄さん達~」
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