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しおりを挟むこれが最後の予感がして。
焦りながら。必死に。
「すみません。あの~。実はですね。幼い時にですね。いなくなった私の母に。その~あまりにも似ているので。あの~少しの時間でいいので。お話をさせてもらっても、いいでしょうか?お願いします。」と頭を下げた。
母親?は、あまりにも必死な声に。困った顔をしながら「仕方がないわね。」と話だけでも聞こうと動く前に。
母親の手を離した男の子が、近くに来た。
そして。俺をしゃがませ耳元で。
低い声で「今更さぁ~。なにを言っているんだよ。あ。そうか。あの時の記憶はないんだよね。普通は二度と会わないから、気にしなかったけど。まれに。君みたいに、出くわす事もあるけどさぁ~。面倒だし。思い出させてあげるよ。そうそう。交換こしたんだから、今更かえしてあげないよ。バイバイ。これから彼女と、幸せになるんでしょう?なにも知らなかったら、できたかも知れないね。でも…自分の欲のために。安易に返事をしたために。自分がおかした罪に。(ハハ)押し潰されちゃうかもね。」
「~○○○」
高い声に戻り「あ。ママが僕を呼んでいるから、行くね♪あ!そうだ。お礼だけ言っておくね。僕に[ママ]をくれて。ありがとう。」
男の子は母親の元に行き、手を繋ぎながら帰って行った。
俺は~男の子の言っていた意味がわからず、2人の後ろ姿を見ていた。
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