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クラゲ散歩

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俺は…両膝を床につけながら。

あ~思いだした。

頬に涙が流れた。

あ~そうか。

父と姉から母を奪ったのは、俺だ。

泣きながら。ハハ。こんな俺が…幸せになる資格がない。

明日。彼女に全てを話そう。入籍する前で、よかったかもな。幼い時の過ちだか、けっして許される事ではない。話しても、信じてもらえないかも知れない。こんな出来事が、普通に考えてあるはずがないからだ。
おかしくなったと。他に好きな人ができたのかと。疑われるかも知れないが。どんな結果になろうとも。彼女には、幸せになってほしい。

父と姉にも…。
殴られても。絶縁されても。
殺されても。仕方がない…。

その日の夜は、悪夢にうなされた。

父から。姉から。母から。
そして…彼女からも罵声を。

次の日。
彼女に全てを話した。
信じられない話なのに。昨日の公園での男の子とのやり取りを見て、話を信じると言ってくれた。あの男の子は、なにかがおかしいと思ったらしい。
「私は、あなたがどこに行こうとも。一緒について行きます。嫌って言ってもよ。ふふ。私の愛は重いわよ。知らなかったでしょう。だから。その罪も2人で分けましょう。」

彼女の前で、泣いてしまった。
その間。ずっと横に、寄り添ってくれた。

それから。今後の話をした。

彼女からの提案て。父と姉には、言わない方が幸せだと。それに。話しても現実的ではないので、信じないと。

俺達は、結婚式をする→入籍→会社を退職という事にした。

父には、やりたい仕事があると言って。遠くになるから、いつ帰ってこれるかわからないと。
父は寂しそうに「頑張れ」と。

妻の両親。同じような話をした。応援してくれた。

俺達は…どこか遠くに…誰も知らない場所へ旅立った。
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