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1月②

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1月21日

家の冷蔵庫のドアを開けると~そこには~食品がたくさん詰まったいつもの冷蔵庫だった。
それに~いつもの場所におやつもなかった。

「あ、今日はお兄ちゃんが、先に帰ってきてるはず。もしかして…食べちゃったのかも。
いつもは、私が先だから~早い者勝ちみたいな。」

ゆきは「お兄ちゃん、入るよ」

「ゆきか。おかえり。ん。どうしたんだ?」
ゆきが部屋に入るなり、周りをキョロキョロしていた。

「お兄ちゃん。冷蔵庫の中にあるおやつ食べた?」
「冷蔵庫の中のおやつ?食べてないし、冷蔵庫の中におやつはないだろう。テーブルの上にはあるけどさぁ~。そういえば、この頃おやつ食べなくなったけど~どうしたんだ。あ、もしかしてダイエットか(笑)お前らしくないぞ。」
「違うよ。もう。いいよ。お兄ちゃん知らない(怒)」部屋を出た
「冷蔵庫におやつ?ゆきは、どうしたんだろう。そんな事を言うような妹じゃないのに~。」

あれからあの空間はなくなった。そして~冷蔵庫のおやつもなくなり、ゆきはテーブルに用意されている、煎餅などを食べていた。
それでも毎日冷蔵庫を開ける


1月29日

家の冷蔵庫のドアを開けると~そこには~以前に見た事のある部屋だった。

そこには、昔の貴族が着ているような服装をした人物がいた。
目があい、相手の方は笑顔で近くによってきたので、慌ててドアを閉めた。

今まで再度ドアを開けると、冷蔵庫に戻っているから、大丈夫だと思い、でも~今回は少し違っていたから「もしかして」とゆっくり冷蔵庫のドアを開けた。そこには~イチゴたっぷりショートケーキがあった。

ゆきは食べながら「誰なんだろ~」と思った。

1月30日

家の冷蔵庫のドアを開けると~そこには~大きなベッドある部屋だった。

直ぐにドアを閉めようとした時、あの人物が目の前にいて、引っ張られた。

その勢いでバランスを崩したゆきを抱きしめて、横抱きにして歩き出した。

暴れるゆきの耳元で「私からのプレゼントは、気に入ってくれましたか?」

ゆきは「えっ。もしかして~」

「さぁ~これからは、この屋敷でたくさん堪能しましょうね」

その言葉の後~ドアは消えた。

1月31日

ゆきが昨日から、連絡もなくいなくなり、探したりして一旦家に帰ってきた。

「なぁ~母さん。
ゆきだけに、冷蔵庫におやつ用意とかしていた?」

「え~そんな事してないわよ。いつも通りに、テーブルの上に置いていただけよ。
どうしてそう思ったの?」

「この一ヶ月。
冷蔵庫からおやつを食べていたみたいなんだよ。」

「そうなの?もしかして~自分で買っていたのかしら。
それより、ゆきはどこに行ってしまったの(泣)早く帰って来て…」





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