小説家と少女

ぐり

文字の大きさ
32 / 75
少女と日常

少女とお泊まり会(神様7)

しおりを挟む
「なにして遊ぼっか?」
「俺色々持ってきたから見てみるか?」
 
 昇くんは大きなリュックを開きそこから遊び道具を出した。
 
 トランプ、麻雀、ジェンガ、すごろく、まだあるな。

「俺のおすすめはこれだ」
 
 そう言ってリュックの中から取り出したのは

「四人で遊べるやつといったらこれ!バト」
「それはダメ」
「いやでもこれ楽しいでしょ。前にやったけど楽しかったよ?バト」
「名前を出すのがダメ。色々とあったじゃんそれ。ダメでしょ」
「えぇ一推しなのに。エキサイティングになれるよ」
「ダメです」
 
 昇くんは残念そうにバト、じゃなかったそれをしまう。

「じゃあなにするよ」
「すごろくは?」
「双六とな!それならわしも知っておるぞ!というか持ってる」
「え、ほんと?奉納されてたとか?」
「奉納というか普通にわしの事態で流行っててな。その名残で持ってる。えーっと、あった!これじゃ」
「・・・なにこれ?」
 
 それは大きな箱にマス目が入っており白と黒の石?がある。

「盤双六じゃ!当時は禁止令が出るほど流行っておったのじゃぞ?」
「そ、そうなんだ」
「今のすごろくとは似つかないわね」
「遊び方とか覚えてるのか?」
「えーとそうじゃな。まず黒い石か白い石かを選んで先行後行を決める。そのあとさいころを振って先行が石を移動させる。自分の全ての石が陣地に全て入ったら勝ちじゃ」
 
 なるほど。バックギャモンみたいな感じか。

「他にも色々とあるがそれはまぁやっていくうちにわかるじゃろ」
「一ついい?」
「なんじゃ?」
「これって二人用だよね?」
「そうじゃが、あ」
 
 彼女は頭を抱える。耳もへんなりして尻尾もだらんと落ちて見て落ち込んでるのがわかる。

 可愛い。

「四人じゃこの遊びはできん!失念しとった!」
 
 私たち三人はちょっと考えて

「別にいいんじゃない?総当たり戦にすれば」
「そうだね。現代のすごろくも楽しいけど昔のもやってみたいかも」
「じゃそうするか」
「・・・いいのかの?」
「いいよ。私たちがやりたいんだもん」
「ほんとかの!じゃあ早速順番を決めるのじゃ!」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち

ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。 クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。 それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。 そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決! その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

処理中です...