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少女と日常
少女とお絵描き
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私は頭を悩ませていた。以前五穀や昇君、みーちゃんに絵を見せたとき普通にドン引きされたからだ。彼らは優しいからそんな露骨に言わないけどむしろそっちの方が心にくる。
ちょっと下手だったかな?
というわけで絵の練習をすることにした。
「さてまずは何からやろうかな」
えーっと。買ってもらった絵の上達本によるとまずは綺麗な丸を描ければいいんだな。
「よし!やるぞ!」
そこから一時間くらい丸を描き続けた。
最初はゆらゆらしていた線がきれいになっていくのは上達してるって感じがしていい。
「ふぅ。こんなものかな」
結構練習したな。丸は描けるようになった。
次は楕円形や丸を使った絵を描けるように練習するんだな。
「丸を使った絵か。そんなパッと思いつかないな。あ、そうだ!」
居間で寝っ転がっているコーラを連れ出して丸まらせた。
「コーラは流動体だしどんな形にもなれるからモデルとしてぴったりだね。さてコーラ。私の言う通りの形になってくれるかな?」
「にゃー」
わかんないけど了承してくれたと思っていいのかな?
「じゃあとりあえず楕円形になってみて」
「にゃ?」
「あーえっと細く丸まってみて」
「にゃー」
おお!ちゃんと指示すれば思い通りの形になってくれる!これは楽しくなってきた!
それから夕飯までの時間ずっーと練習していた。
「だいぶ上手く描けたんじゃない?ちょっと五穀に見てもらおう」
リビングでゲームしている五穀を呼び止めて絵を見せた。
「なんじゃ?今新作のゲームの攻略の真っ最中なのじゃが」
「ちょっと手を止めるくらいいいじゃん。それよりこれ見てよ!」
「これは、コーラか?」
わかってくれた!以前だったらマージでわかんなかったはずの絵を理解してくれた!上達具合がわかって嬉しいな。
「まぁ描けているんじゃないか?」
「ほんと!よかった!明日みーちゃんたちにも見せてくる」
「え、それはちょっとやめた方が」
五穀が何か言いかけていたけど私はそのときのテンションのまま夕飯の支度を始めてしまった。
そして翌日学校にて。
「見て!みーちゃん、昇君!これうちで飼ってる猫!コーラって言うの!前より上手く描けたと思うんだけどどうかな?」
「え」
「え」
「「・・・」」
あれ?どうしたんだろう?二人とも固まっている。
「これ猫なんだよな?なんか明らかに液体に見えるんだけど」
「液体というか流動体だね。流動体の猫」
「「何それ!?」」
「え?えーとね」
五穀の説明をそのまま二人にした。
「何その不思議生物」
「ちょっと今日見に行ってもいい?」
「いいよ!」
コーラを見たら私の絵が上達したことがわかるだろうし(別に元々下手とか思ってないんだけどね?周りの反応がね?微妙だったからね?練習してたわけでね?)
というわけで二人がコーラを見にきた。
「「お邪魔しまーす」」
「先生、五穀ただいまー」
「おかえりっと、今日は二人も一緒なのか」
「どうもお邪魔します」
「あぁゆっくりしていくといい」
先生はそれだけ言うと仕事部屋に帰って行った。
「コーラ見てもいい?」
「いいよ。あがって」
二人をリビングに案内し、ソファーでくつろいでるコーラを見せた。
「「マジじゃん」」
「ね?言ったでしょ?」
「何この生き物?水ゼリーみたい」
「触ってもいい?」
「いいよ」
二人がコーラを触る。
「おぉ!なんかプルプルで気持ちいいな!」
「触り心地とってもいいわね!」
「でしょ?で、私の描いたコーラの絵どう?」
「こいつを見た後だと確かに描けてるな」
「うーちゃんすごく上手くなってるわ!」
「ほんと?ありがとう!」
やった!練習した甲斐があった!
「試しに別の絵も描いてみたら?」
「そうだね。じゃあ五穀描いてみよっか」
数分後。
「できたよ!」
「どれどれ」
「「・・・」」
「あれ?二人とも?」
「いや前よりマシになったんじゃないか?」
「そ、そうよ!上手くなってるわ!」
「よかった!」
「じゃあ私たちそろそろ帰るね」
「わかった」
「「お邪魔しました!」」
・・・五穀に見せてみるか。
「五穀!これなんだけど」
「ん?なんじゃ?このクリーチャーは?」
「え」
「・・・あっ!ごめん!ゲームやってたから、その咄嗟に言葉に出たというか」
「・・・」
「・・・ほんとごめん」
「いや、いいの。うん」
自室に戻って。
「いやでもよく描けてると思うんだけどなぁ」
明らかに化け物にしか見えない絵を見てそう言う彼女が自分が絵が絶望的に下手だと気づくのはまた先の話。
ちょっと下手だったかな?
というわけで絵の練習をすることにした。
「さてまずは何からやろうかな」
えーっと。買ってもらった絵の上達本によるとまずは綺麗な丸を描ければいいんだな。
「よし!やるぞ!」
そこから一時間くらい丸を描き続けた。
最初はゆらゆらしていた線がきれいになっていくのは上達してるって感じがしていい。
「ふぅ。こんなものかな」
結構練習したな。丸は描けるようになった。
次は楕円形や丸を使った絵を描けるように練習するんだな。
「丸を使った絵か。そんなパッと思いつかないな。あ、そうだ!」
居間で寝っ転がっているコーラを連れ出して丸まらせた。
「コーラは流動体だしどんな形にもなれるからモデルとしてぴったりだね。さてコーラ。私の言う通りの形になってくれるかな?」
「にゃー」
わかんないけど了承してくれたと思っていいのかな?
「じゃあとりあえず楕円形になってみて」
「にゃ?」
「あーえっと細く丸まってみて」
「にゃー」
おお!ちゃんと指示すれば思い通りの形になってくれる!これは楽しくなってきた!
それから夕飯までの時間ずっーと練習していた。
「だいぶ上手く描けたんじゃない?ちょっと五穀に見てもらおう」
リビングでゲームしている五穀を呼び止めて絵を見せた。
「なんじゃ?今新作のゲームの攻略の真っ最中なのじゃが」
「ちょっと手を止めるくらいいいじゃん。それよりこれ見てよ!」
「これは、コーラか?」
わかってくれた!以前だったらマージでわかんなかったはずの絵を理解してくれた!上達具合がわかって嬉しいな。
「まぁ描けているんじゃないか?」
「ほんと!よかった!明日みーちゃんたちにも見せてくる」
「え、それはちょっとやめた方が」
五穀が何か言いかけていたけど私はそのときのテンションのまま夕飯の支度を始めてしまった。
そして翌日学校にて。
「見て!みーちゃん、昇君!これうちで飼ってる猫!コーラって言うの!前より上手く描けたと思うんだけどどうかな?」
「え」
「え」
「「・・・」」
あれ?どうしたんだろう?二人とも固まっている。
「これ猫なんだよな?なんか明らかに液体に見えるんだけど」
「液体というか流動体だね。流動体の猫」
「「何それ!?」」
「え?えーとね」
五穀の説明をそのまま二人にした。
「何その不思議生物」
「ちょっと今日見に行ってもいい?」
「いいよ!」
コーラを見たら私の絵が上達したことがわかるだろうし(別に元々下手とか思ってないんだけどね?周りの反応がね?微妙だったからね?練習してたわけでね?)
というわけで二人がコーラを見にきた。
「「お邪魔しまーす」」
「先生、五穀ただいまー」
「おかえりっと、今日は二人も一緒なのか」
「どうもお邪魔します」
「あぁゆっくりしていくといい」
先生はそれだけ言うと仕事部屋に帰って行った。
「コーラ見てもいい?」
「いいよ。あがって」
二人をリビングに案内し、ソファーでくつろいでるコーラを見せた。
「「マジじゃん」」
「ね?言ったでしょ?」
「何この生き物?水ゼリーみたい」
「触ってもいい?」
「いいよ」
二人がコーラを触る。
「おぉ!なんかプルプルで気持ちいいな!」
「触り心地とってもいいわね!」
「でしょ?で、私の描いたコーラの絵どう?」
「こいつを見た後だと確かに描けてるな」
「うーちゃんすごく上手くなってるわ!」
「ほんと?ありがとう!」
やった!練習した甲斐があった!
「試しに別の絵も描いてみたら?」
「そうだね。じゃあ五穀描いてみよっか」
数分後。
「できたよ!」
「どれどれ」
「「・・・」」
「あれ?二人とも?」
「いや前よりマシになったんじゃないか?」
「そ、そうよ!上手くなってるわ!」
「よかった!」
「じゃあ私たちそろそろ帰るね」
「わかった」
「「お邪魔しました!」」
・・・五穀に見せてみるか。
「五穀!これなんだけど」
「ん?なんじゃ?このクリーチャーは?」
「え」
「・・・あっ!ごめん!ゲームやってたから、その咄嗟に言葉に出たというか」
「・・・」
「・・・ほんとごめん」
「いや、いいの。うん」
自室に戻って。
「いやでもよく描けてると思うんだけどなぁ」
明らかに化け物にしか見えない絵を見てそう言う彼女が自分が絵が絶望的に下手だと気づくのはまた先の話。
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