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同居人
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眩しい。休日だというのに、朝の日差しは容赦なく降り注ぐ。出勤する日にはちょうどよい日差しなのだが、寝ていたい休日にはそぐわない。
起きたくもないのに起こされてしまう。
先々月引っ越してきたこのアパートは、日のあたりがとても良かった。隣にもアパートはあるが、こっちのアパートにしたのはそれが理由でもある。
嫌々目を覚まし、カーテンを閉めに行く。
しまったな…昨日の夜に閉めておくんだった。
「ちょっと!閉めないで」
「えぇ~?」
ルームシェアをしている友人が声を荒げる。引っ越しを機にルームシェアを始めた友人は、やたらとカーテンを開けたがるのだ。
太陽光は体にいいんだなんだと言っているが、友人には別の目的があるように思えて仕方ない。
カーテンごときで普通キレるか…?
いいや、普通じゃない。
電気やエアコンのつけっぱなしにも怒らない友人だ。
カーテンを閉めるくらいで、怒るはずがない。
「なんなんだよ。眩しいだろ~?」
「アイマスクでもして寝てろ」
まだ寝ていかった俺は言い返す気力も湧かず、布団を被り二度寝することにした。
「…ふ…ふふ…」
布団を被ったのだが、友人の不気味な笑い声に起こされる。
「お~い~。うるせぇよ」
起き上がってみると、友人はカーテンの方を向きなんとも言えない笑みを浮かべていた。
なんとなく気味の悪い笑みに、朝から気分が悪い。
無理やりにでも寝てやろうと、指で耳を塞いだ。
・
そんなことがあった翌月、向かいのアパートで殺人事件が起きた。
被害者は女性で、当時恋人だった男からの暴力が原因だそうだ。もしかしたら、被害者の女性とすれ違ったことがあるかもしれない…。なんとなくここに住んでいるのも嫌なので、友人と話し、引っ越すことにした。
お金はかかるが、仕方ないことだろう。友人は名残惜しそうだが。
引っ越し作業中、ふとまだ取り外されてないカーテンが気になった。そういや、結局友人が見ていたのはなんだったんだろうか?
友人が不気味に笑っていた朝からしばらくたっていたので、忘れてしまっていた。
カーテンを開け、外を見る。この窓からあのアパートの一室が覗けることに気づいたのは、このときだった。
起きたくもないのに起こされてしまう。
先々月引っ越してきたこのアパートは、日のあたりがとても良かった。隣にもアパートはあるが、こっちのアパートにしたのはそれが理由でもある。
嫌々目を覚まし、カーテンを閉めに行く。
しまったな…昨日の夜に閉めておくんだった。
「ちょっと!閉めないで」
「えぇ~?」
ルームシェアをしている友人が声を荒げる。引っ越しを機にルームシェアを始めた友人は、やたらとカーテンを開けたがるのだ。
太陽光は体にいいんだなんだと言っているが、友人には別の目的があるように思えて仕方ない。
カーテンごときで普通キレるか…?
いいや、普通じゃない。
電気やエアコンのつけっぱなしにも怒らない友人だ。
カーテンを閉めるくらいで、怒るはずがない。
「なんなんだよ。眩しいだろ~?」
「アイマスクでもして寝てろ」
まだ寝ていかった俺は言い返す気力も湧かず、布団を被り二度寝することにした。
「…ふ…ふふ…」
布団を被ったのだが、友人の不気味な笑い声に起こされる。
「お~い~。うるせぇよ」
起き上がってみると、友人はカーテンの方を向きなんとも言えない笑みを浮かべていた。
なんとなく気味の悪い笑みに、朝から気分が悪い。
無理やりにでも寝てやろうと、指で耳を塞いだ。
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そんなことがあった翌月、向かいのアパートで殺人事件が起きた。
被害者は女性で、当時恋人だった男からの暴力が原因だそうだ。もしかしたら、被害者の女性とすれ違ったことがあるかもしれない…。なんとなくここに住んでいるのも嫌なので、友人と話し、引っ越すことにした。
お金はかかるが、仕方ないことだろう。友人は名残惜しそうだが。
引っ越し作業中、ふとまだ取り外されてないカーテンが気になった。そういや、結局友人が見ていたのはなんだったんだろうか?
友人が不気味に笑っていた朝からしばらくたっていたので、忘れてしまっていた。
カーテンを開け、外を見る。この窓からあのアパートの一室が覗けることに気づいたのは、このときだった。
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