天人ベーシスト琉斗の物語

鬼灯計都

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業界内の動きと亡霊の蠢動

亡霊の蠢動

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 DemonsRoarは再レコーディング盤の大ヒットで過去のしがらみをバッサリ断ち切り、新曲制作もガンガン進めてる。Rayもソロでバリバリ飛ばしてて、俺たちの周りは音楽と熱気でギラギラだ。そんな中、妙なニュースが飛び込んできた。Ryo、アイツが「出所」したって話だ。Zeppの妨害事件で警察に突き出されてから数年、刑務所暮らしだったらしい。「俺を忘れるな」って感じで出てきたらしいけど、DemonsRoarのメンツの反応はクソ冷めてた。Rukiが「ふーん、で?」って鼻で笑い、Laytが「アイツ、まだ生きてたんだw」ってスティック回しながら一蹴、Shinは「へえ、頑張って生きててね」って超ドライ。俺も「出所? ハハッ、だから何?」ってウィスキー煽ってスルー。Rayに至っては「師匠、アイツの名前出すのも時間の無駄だろ」って低音でバッサリだ。

だが、そっからなんか妙なことが起こり始めた。関係者やメンバー周りで心霊とか怪奇現象がポツポツ発生。レコーディングスタジオで誰もいないのにギターのノイズが響いたり、ライブハウスの楽屋で鏡に映る影がチラついたり。Rukiの自宅じゃ夜中にドアが勝手にガタガタ鳴ったとかで、アイツ、珍しく「…なんかヤバくね?」って顔青くしてた。Laytも「リハ中にドラムセットが勝手に動いた気が…」ってボヤき、Shinは冷静に「機材の不調じゃね?」って言いつつ、眉間にシワ寄せてた。ファンからもSNSで「DemonsRoarのライブ後、変な気配感じた…」なんてポストがチラホラ。俺の天人センサーもピリピリ反応してて、ただの偶然じゃねえって確信した。

Rayとバーで飲んでる時、アイツも「師匠、俺の鬼神の勘がビンビン鳴ってる。業界でRyoの痕跡消されたタイミングと怪奇現象、絶対繋がってるぜ」って真剣な目。俺も「だろ? アイツの怨念がウロウロしてんのかもな。ほっとくわけにはいかねえ」ってグラス置いて決めた。俺とRay、師弟コンビでこのクソ不気味な現象の調査に乗り出すことにした。

まず、業界の裏ルート使ってRyoの出所情報を洗った。そしたら、驚愕の事実がポロリ。Ryo、実は出所直後に怪しい事故で死んでた。公式には「事故死」って処理されてたけど、関係者の噂じゃ、Ryoが「DemonsRoarを許さねえ」って呪詛みたいな言葉残して息絶えたって話。俺とRay、顔見合わせて「…あいつ、死んでやがったのか?」って絶句。どうやら、Ryoの怨念が霊体となって業界や俺たちの周りで暴れ回ってるらしい。天人の俺と鬼神のRayには、そいつの気配がバッチリ見える。アイツの霊、Ryoの傲慢なオーラそのまんまで、ギター持った影がハコの裏やスタジオにチラチラ現れてやがる。

俺、眉つり上げて「Ryoの野郎、死んでもクソくらえなこと企んでんのか。魂ごと成敗してやる」って拳握った。Rayも「師匠、俺も手伝うぜ。アイツの怨念、音でぶっ飛ばそう」って鬼神の闘志メラメラ。俺たちはDemonsRoarのメンツに事情話して、まずは次のライブでRyoの霊を呼び寄せる作戦を立てた。ライブ中に俺の天人の力とRayの鬼神のボイスで、Ryoの怨念をガッツリ引きずり出す。そっから、俺の雷でアイツの魂を浄化…いや、ぶっちゃけぶっ飛ばす!

調査はまだ続くが、Ryoの霊がウロつく限り、DemonsRoarもRayも負けねえ。次のライブ、ただのステージじゃねえ。Ryoの怨念を音と魂で叩き潰す、師弟とバンドの総力戦だ。ファンも巻き込んで、最高の夜でアイツの影を永遠に消し去ってやるぜ。Ray、テメェも気合い入れとけ! ハハッ、行くぞ!
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