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Blissful Disaster ~幸せな大凶~

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私はこの前誕生日を迎えたばかりの東京に住む女子高生。
私には一人だけ親友と呼べる存在がいる。
彼女とはもう5年の付き合いで、二人とも精神病を抱えている。
そんな彼女が私にくれた誕生日プレゼント。
それは、彼女がつくった詩である。
約半年かけて私のためにつくってくれた詩である。
今からその詩を紹介し、その意味を御説明しよう。

    Blissful Disaster

理不尽な世界の闇の色に落ちた君に今私から少しの幸せを。
其の色を白と思うか黒と思うか、そんなの自分のさじ加減で。
真っ直ぐ投げた私の言葉が曲線を描き君へと伝わる 私と君の間へと伸びたその糸を手繰り寄せるように捻じ曲げていく世界
そんな世界に君は弱音を吐いた

水槽の中に消えた君の笑顔を私が拾おうにも 
濁ったその水槽の底は棘だらけ薔薇の園で
君に手を差し伸べただけで周りの棘に刺され身を引いた
私と君の間の距離が…遠ざかる  

君が深い闇に落ちたとしても。ナイフを握ることを止めはしないよ。
ただそのナイフを自分には向けないで。その手を他人に。
理不尽な世界に向けて。大きく刃を十字に描いて。
そんな事ができた時に君は1つ抵抗したことになる。

性格がどうだこうだとか皆が寄せる意味もない視線が君にとっては苦になるだなんてきっと誰も気づきはしないだろう。
そんな世界だ。

人の考えはどれも適当だ。
人の言葉はどれも無責任だ。
人の行動は自分の利益だ。 
君を思うその言動さえも評価の為で。
それでも生きなきゃいけない訳があって。
生きてほしいと願う人がいる。
だから君は明日を迎え入れるのだろう。
私と君だけの明日を。

以上が彼女がくれた詩である。 
精神病に悩み、自殺を考え実行しては失敗する日々を繰り返す私にくれた彼女からの誕生日プレゼント。
では次に、意味を説明しよう。

題名は「幸せな大凶」
私は今幸せのなかにいるのに自分は大凶だと思い込んでいることである。

理不尽な世界とは精神病を受け入れてくれず私をいじめる世界、人々…
その闇に落ちた私に彼女が、少しの幸せをくれる。
彼女がくれた幸せ(生きる意味)を白と思うか黒と思うかそれは、私自信の考え方で。
他人からの見え方は関係ないよ。
彼女が私に真っ直ぐ投げた言葉が周りの人達の噂などを経て私へと伝わる。
彼女と私の間へと伸びた糸を手繰り寄せるようにしているが、それを捻じ曲げていく世界(周りの人達)
そんな世界に死にたいと私は弱音を吐いた。

水槽(人達)の中に消えた私の笑顔を君が取り戻そうとしても 
濁った考え方の人達に紛れた水槽の底(私の笑顔)は薔薇の園のように棘だらけで
私に手を差し伸べただけで周りの人達に悪口等を言われ、身を引いた彼女
彼女と私の距離が…遠ざかる

私が深い闇に落ちたとしても。ナイフを握ることを止めはしないよ。
ただそのナイフを自分には向けないで。自分を傷つけるためにナイフは使わないで。
その手を他人に。
理不尽な世界に向けて。見えないナイフの刃を大きく十字に描いて。
そんな事ができたときに私は1つ周りに抵抗したことになる。

性格がどうだこうだとか皆が寄せる意味もない視線が今の私にとっては苦になるだなんてきっと誰も気づきはしないだろう
そんな世界だ。

人の考えはどれも適当だ。
大丈夫だよ。とか言う人の言葉はどれも無責任だ。
人の行動は自分の利益の為だ。
私を思うその言動さえも周りからの自分の評価を上げる為で。
それでも生きなきゃいけない訳があって。
生きてほしいと願う人がいる。
だから私は明日を迎え入れるのだろう。
彼女と私だけの明日を。

以上が私が解釈した意味である。

これからはこの詩を心に抱きしめて生きていこうと思う。


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