異星壊~Star broken love~

吉良常狐

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異形編

#36 弾〜Railgun〜

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「ん……?」
てる!」
「坊主!大丈夫か?!」
魔狐まこに……阿嘉松あかまつさん?」
「何があったのか話せる?!」
「病院ってことは……救急車で運ばれたんだな」
「わかった、話す」
「話すけど魔狐だけだ」
「わかった、俺は出ていこう」
 そう言い残し、一旦部屋から出ていってくれる阿嘉松さん。
「何があったの?!玲と2人で倒れてるところを運ばれたのよ!」
れいと2人?!」
「じゃあ玲は?!」
「貴方の隣よ?」
「ほんとだ……よかったぁ」
「よし、話すか」
「まず俺は昨日は肆式よんしきの持続時間を増やすために玲と特訓してた」
「んで教室に荷物を取りに行ったら」
あいがいた」
「なんか向こうにつかないか勧誘されたけど断ったら案の定戦闘になった」
「そして、お互いの全力がぶつかり合い、気づいたらここだ」
「なるほどね」
「肆式でも互角だった……」
「これじゃあ倒すなんて夢のまた夢だな……」
「いい、照」
「着々と準備をして、いつか勝てればいいじゃない」
「焦る必要はないの」
「ありがとうな」
「どういたしまして」
 僕はチラッと玲の方を見る。
「こいつだって生きてるんだしな」
「無茶は禁物だな」
「そうよ?」
 その後、念の為1週間入院をして、学校に復帰しようと思ったら…
「休校かぁ~」
「ま、あんだけ私らが暴れればそりゃ修復とかで休校にはなるだろ」
「だな~」
「じゃあまた特訓するか!」
「よっしゃ!」
 そう言って近くの公園に行こうとすると
『待ちなさい?』
「誰だ!」
『私の名前はボタニカル』
『哀様の命において、あなたを捕える!』
「――ちっ!」
 周りを見渡すと、街中なせいで人が多くとても変身できるような状況ではない。
「玲!電話!」
「お、おう!」
 玲に阿嘉松さんへ電話させつつ、俺は構える。
『素手で私に敵うとでも?』
「やってみるか?」
『舐めるなぁ!人間!』
 突っ込んでくるボタニカルの腕を掴み
「せぇい!」
 ジャイアントスイングで投げ飛ばす!
『ぐぅぅぅぅ!』
 壁に激突するボタニカル。
「やっぱ変身しないと威力は上がらんか」
『この…クソ人間がぁぁぁ!』
「まぁ、ここまでくれば光弾を使おうとするよな」
『ただの人間のお前にこれが防げるわけが!』
「よいしょっと」
 持ってきた木刀を取り出す。
『何をする気だ?』
「スゥー…」
 息を思い切り吸い、
断罪剣だんざいけん・乱れ斬り!」
 自分に向かってくる弾幕を木刀で防いでいく!
『馬鹿な?!木刀なんぞで防げるわけが!』
「防げてるだろ!」
「そういうことよ!」
『ふざけるなぁぁぁぁ!』
結ぶ閃光ウェディング・スパーク!』
「やっべ!」
 漆黒の光線をすんでのところで避ける!
『ちょこまかと!』
「うるせぇ!こちとら死ぬのは嫌なんじゃ!」
「というか、阿嘉松さんはまだかよ!」
「今来たぜい!」
「総員、射撃開始!坊主を援護しろ!」
 阿嘉松さんの指示で部下っぽい人たちがレールガンを放ち始める。
『なんだこの弾丸は…!』
『ただの弾丸ではないな!』
「レールガンを知らないのか」
『あぁっ?!』
『邪魔くさい!』
 エネルギーをため始めるボタニカル。
「やっべ!」
『吹き飛べ!』
『天頂奥義・デビルレクイエム!』
 次の瞬間漆黒の波動があたりに放たれ、みんな吹き飛んでしまう。
「いっ……てぇ!」
「というかお前らって見た目からして天使かと思ったけど…悪魔かよ!」
『天使と言えば天使よ?』
「堕天使ってことかぁ」
『理解が早いわね』
「まぁ、そこまで悩む内容じゃないしな」
「それよりも…これやばいな」
 あたりには援護に来てくれた人が多数倒れている。
「よいしょっと」
 俺は無事そうなレールガンを拾う。
「いつ目覚めるかわかったもんじゃないし」
『そんなもので!』
「勝てるんだよね!」
 レールガンを発射しながら接近する。
『ぐっ!』
『結ぶ――』
「リミッター解除、最大出力!」
 先ほどまでの比じゃない速度で打ち出す!
『ガァァァ!』
 その弾は、ボタニカルを貫通し、その奥の住宅の壁に激突する。
「やっべ、こいつらのせいにしておくか」
『人間風情がぁぁ!』
炎の彗星サラマンダー・アステロイド!』
「そんなもの喰らうかよ!」
 体を逸らし、歩く軸は変えずに避ける。
『このぉぉぉ!』
 さらに数が増えるが、
「数を増やしても無駄だ!」
 バックステップで阿嘉松さんのところへ行き、トランクを開ける。
「よし、直ってるな」
 擬似・断縁斬レプリ・だんえんざん用の装備を背負う。
「行くぞぉぉぉ!」
 思い切りジャンプし、空中を通りボタニカルの背後へと回る。
「ザビ・セブ・ジオ・ガガ・ギル!」
「擬似・断縁斬!」
 装備している刀を思い切り振り下ろす!
『防げば問題ない!』
 バリアを張り、一時的に凌ぐボタニカル。
「無駄だ!こいつは出力が前よりも上がってるんでな!」
 段々とバリアに亀裂が入り始める。
「終わりだぁぁぁ!」
 刀がバリアを破り、ボタニカルの体を一刀両断し、その傷跡からは人間が排出される。
「ざまぁみやがれ」
『オボエテオケヨォォォォ!』
 そして爆散するボタニカル。
「なんとか片付いたな」


 数日後、修理が終わったようで、学校は何事もなかったかのように再開した。
「そう言えばなんで学校休校になってたんだろうな」
「知らないね」
「予想は何かがここで争ったとかじゃないかなって」
あずま?」
「いや、普通に考えるとまだ老朽化なんて年数たってない」
「なら、老朽化という線はないだろ?」
「そしてここ最近多発している怪人の出現、俺たちも巻き込まれたように誰かがここで巻き込まれた可能性があるよな」
「いやいや、そんなことあるか?」
 こいつ勘鋭くね?
「い~や、壊れた後見たけど確実に何かが暴れたような後だった」
「挙げ句の果てにはまるで斬られたような壊れ方をしてる箇所が沢山あった」
「なんの怪人かはわからないけど、絶対怪人だ!」
「最近やけにスマホ見てると思ったけどまさか」
「そう、怪人のことを調べてるんだ」
「何ヶ所かもう地図にマーキングをしたんだが、どうやらこの街だけじゃなく隣町でも一定数出現してるらしい」
「それでも警察がどうにかできてるみたいだけど」
「へぇ~」
 こりゃ変身する時にこいつがいないか確認しないとな……
 そう心に誓うのだった…
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