巨体の猛獣アルファは、孤独な治療家を逃がさない~強姦から始まる夫婦生活~』

Aki

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4暴君の支配、孤独の脱却

「……っ、あぁ、やっべ、きっつ……」

広の中に完全に侵入を果たした鷹也は、その信じられないほどの締め付けに、たまらず低い唸り声を上げた。
限界まで張り詰めた広の内部は、異物である巨大な熱を押し出そうと細かく脈打っているが、それがかえって鷹也の理性をさらに削り取っていく。

「っ……、はぁ……大井さん、動か、ないで……っ、裂け、ます……」
「大丈夫だ、ちゃんと解しただろ……っ。力、抜けよ」

鷹也は広の汗ばんだ額にキスを落とすと、ゆっくりと、だが確実に腰を動かし始めた。
ズン、ズン、と、重い楔を打ち込むようなストローク。
引き裂かれるような痛みに広はベッドのタオルに強く握りしめたが、それも最初の数回の往復だけだった。鷹也は格闘技で培った並外れた体幹と腰の強さで、ブレることなく、先ほど指で見つけた広の一番深い「芯」を的確に、そして執拗に擦り上げてくる。

「あ、っ……! そこ、だめ……っ、あぁっ!」
「だめじゃねえだろ。ここ擦られると、先生の中、すげえヒクヒクして俺のこと食い締めてくんだよ。……ほら、ここか?」
「ひっ、あぁあ……っ! 大井、さんっ……!」

ゴリッ、と一番敏感な場所を巨大な先端が抉るたび、痛みが強烈な快楽へと反転していく。広の口から、自分でも聞いたことのないような甘く高い声が弾けた。

「……っは、たまんねえ。普段あんなに涼しい顔して俺の身体触ってた先生が、今は俺の下でこんなエロい声出して泣いてる……。すげぇ、最高だ……っ」

鷹也は広の反応を心底楽しむように、獲物を愛でる猛獣の瞳で広の歪んだ顔を見下ろしていた。
無理やり押し倒されたのだ。怒って、全力で拒絶すべきなのに。
広の身体は、長年の孤独と禁欲を一気に埋め合わせるかのように、鷹也から注ぎ込まれる圧倒的な熱量に抗えなくなっていた。

(なんで……こんなに、気持ちいいんだ……)

視界が快楽で白く点滅する。
見上げる鷹也の瞳には、かつて広を傷つけた「男のくせに気持ち悪い」というような軽蔑の色は微塵もない。あるのは、広という存在を丸ごと飲み込み、骨の髄まで愛し尽くそうとする、純粋で強欲なまでの熱だけだ。
自分を「綺麗だ」「エロい」「あんたがいい」と肯定し、狂ったように求めてくれるこの巨大な男の熱に、広の心に長年張り巡らされていた分厚い氷の壁が、音を立てて溶けていく。

「……っ、先生、いい加減、限界……っ」

鷹也の腰の動きが、一段と荒く、野生的なものへと変わる。バチン、バチンと、激しく肌と肌がぶつかる音が雨音に混じって治療院に響き渡る。

「あっ、あ、あぁっ! だめ、そんなに激しく、したら……っ、おかしく、なるっ……!」
「おかしくなれよ。俺のことで頭いっぱいにして、俺以外見えなくしてやる……っ」

激しいピストンに揺さぶられながら、広の無意識が、ついに陥落した。
拒絶するために鷹也の胸板を押し返していたはずの両腕が、いつの間にか、その太く逞しい首へと絡みついていたのだ。
そして、自分からより深く繋がろうとするように、鷹也の腰に脚を絡め、自らすり寄るように腰を跳ね上げた。

「……っ! 先生……あんたから、誘ってくんのかよ……っ!」

広の無意識の、だが確かな「受け入れ」のサインに、鷹也の中で何かが完全に弾けた。

「ぁあっ! 大井さんっ、あ、あぁぁぁっ!」
「広……っ、広っ……!!」

プロアスリートの全力が込められた、容赦のない最奥への突き上げ。
「名前」で呼ばれた瞬間、広の下半身をかつてない絶頂の波が駆け抜けた。広自身の熱い飛沫が自分と鷹也の腹を白く汚すと同時に、広の最奥の、さらにその奥――未だ開かれたことのない未知の領域の扉を叩き割るように、鷹也の熱く大量の欲望が、ドクドクと勢いよく注ぎ込まれた。

「あ……ぁ……っ、はぁ、はぁっ……」

永遠にも思えるような絶頂の余韻の中、広は荒い息を吐きながら、自分の上に重なる巨大な身体の重みを感じていた。
重い。苦しい。だが、不思議と嫌ではなかった。

「……悪かった。痛かったよな」

鷹也が、先ほどの猛獣っぷりが嘘のような、甘く優しい声で囁き、広の汗ばんだ前髪に何度もキスを落としてくる。

「……謝るくらいなら、最初から、しないでください……」

掠れた声で恨み言を口にするが、広の腕は鷹也の広い背中から離れようとはしなかった。
強引で、理不尽で、圧倒的。
しかし、この男が注ぎ込んでくれた嘘のない熱は、広の心の一番深いところにあった孤独を、完璧に塗り潰してしまった。

「もう遅い。一回抱いた以上、絶対に手放さねえからな」
「……勝手な人ですね、本当に」

広は小さくため息をつきながら、自分を包み込む鷹也の匂いと温もりに、静かに目を閉じた。
一人が好きだった。誰にも干渉されず、穏やかに生きていくはずだった。
だが、この暴君に絆されてしまった今、そんな静寂な日々は二度と戻ってこない。それがどうしようもなく恐ろしく、同時に、胸が痛くなるほど嬉しかった。
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