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1話 異世界の聖杯を拾った
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聖杯。
それは、どんな願いでも叶える願望の器。
異世界にて約100年に1度現れる宝物。人々はそれを欲し、争った。
そんな聖杯はいま、少女のか細い腕に抱かれていた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
少女は荒野を駆ける。息を切らし、足をもたつかせて。
麗しい金色の髪は向かい風で乱れ、スカイブルーの瞳には涙が蓄えられていた。
少女の手には白い手袋が付けられている。聖杯に地肌で触れれば、その魔力を一部体に流し込まれてしまうからだった。
「もっと、もっと遠くに逃げないと」
「見つけたぜ、聖杯」
「ひっ!」
少女は金切り声をあげた。
空を見上げると、上空に漂う男が1人。飛行魔法によって、空を自由に飛んでいた。
男は赤いコーンロウにした髪を爪で掻き、唇を吊り上げた。
「ようやく俺の願いが叶うわけだ。さっさとよこしな」
「だ、誰があなたなんかに! [ホワイトフレアデス]」
少女は聖杯を抱えたまま、腕を突き出した。叫びに呼応するように、白炎がぱちぱちと音を立てながら上空に放たれる。
「ちっ、めんどくせぇ」
赤髪コーンロウの男は蚊を払うように白炎を一蹴した。
「そ、そんな」
実力の差をまじまじと見せつけられた少女は絶望した。
これまでに、何人もの仲間が死んだ。
それもこれも自分が弱いから。
少女はそう、自分を呪った。
「そこまでだ、グリスティン・ワルディアル」
絶体絶命の荒野に、凛々しい声がこだました。
銀色の剣、銀色の髪、銀色の鎧。
純銀の美少女は、聖杯を抱える少女が最も望んでいた人物だった。
「オーヴェリア様!」
「よくここまで時間を稼いでくれた。あとは任せてくれ」
「はい!」
少女は踵を返し、再び走り出した。
足はもたれるが、そんなこと些細なことだった。
なぜなら頼れるエースが現れたから。悪人など倒してくれるであろうから。
パキンッ!
ふと、後ろで金属が破れる音がした。
少女が振り返ると同時に、純銀の少女、オーヴェリアは前から倒れた。
「そんな……嘘です。オーヴェリア様が負けるなんて」
「なんて強い女だ。だがこれで、ようやく聖杯は俺のものだ」
グリスティン・ワルディアルもまた重傷を負っていた。しかし、目の前のか弱い蟻を踏み潰すくらい、造作もないこと。少女はそれを理解していた。
赤髪コーンロウの男が一歩一歩近づくにつれ、心の灯火は小さくなってゆく。
(もうダメです。私は……)
完全に諦めたその時、少女と聖杯は青白い光に包まれた。
「何だと!?」
グリスティン・ワルディアルは激しく狼狽した。しかしそれは、聖杯を抱く少女も同じことだった。
「これは……世界転移魔法!」
まさかと思った少女が顔を上げると、純銀の少女が苦悶の表情を浮かべながら強大な魔法を発動していた。
世界転移魔法……それは、対象を別の世界へと送る魔法。
「すまないリディア。聖杯をその男に渡すわけにはいかない」
「オーヴェリア様!」
「あとは任せた。必ず私もそちらへ行く。だから……」
言葉の続きを、リディアは聴くことができなかった。
◆
「はぁ、今日も散々だった」
バイト帰り、俺は呟いた。
巻き込まれ体質とでも言うべきか、俺は昔から厄介なことに関わりを持たされていた。
銀行に行けば銀行強盗とはち合うし、遊園地に行けば黒ずくめの男の怪しげな取り引き現場を目撃する。体は縮んでいない。
極めつけは、就活の最終面接の日に東京を走っていたら3回も街頭インタビューに引っかかった。そのせいで俺はフリーターだ。
今日もバイト中、有名人が来店しただので大騒ぎ。騒ぎを抑えるのに、何分も声を張り上げるはめになった。
18歳、高卒、交際経験なし、フリーター。
まぁまぁやばい。
「おっと、下を向くな!」
ただでさえ底辺。これ以上下を向いていたら果ては地下送りだ。
極端に顔を上げ夜空を眺めると、一筋の光が尾をつけて走った。
「流れ星か。久しぶりに見たな」
確か3回願えば叶うんだったか。ならば
「彼女ができますように彼女ができますように彼女ができますように」
アナウンサー顔負けの早口で、俺の欲望をぶちまけた。
もちろん、期待などしていない。期待するほうがどうかしている。
俺は夜空から目線を下げて、再び歩き出した。
秋口の、涼しげで過ごしやすい夜だ。こんな夜はさっさと帰って、ゆっくり飯を食って風呂に浸かってふかふかの布団で寝たい。
アパートに帰るための最後の曲がり角を曲がる。すると腰の曲がったお婆さんが、大きく膨らんだ買い物袋を持って歩いていた。
はいはい、これも巻き込まれか。
「おいお婆さん、その荷物……」
俺が話しかけた、その瞬間だった。
お婆さんは前に倒れた。何の前触れもなく、唐突に。
「ちっ!」
俺はなんとかお婆さんの体を支えられた。近づいていてよかった。そうじゃなきゃ地面に強打だっただろう。
リュックサックを地面に置いて、お婆さんを寝かせた。どこかを痛めているのか、体は無理に動かせないようだった。
「待ってろいま救急車を呼ぶから」
幸か不幸か、こういったケースには何度も巻き込まれている。だいたいの手順は頭に入っていた。
呼吸もあり、心拍もある。ならばAEDは必要ない。あとは救急車を呼ぶだけだ。
スマホで119番通報をすると、俺のやれることはやり尽くした。
「安心しろ、救急車呼んだからな」
ふと、視界に何かが映った。妙に光り輝く、何かだ。
それは縁石に伸びた草の中にあるようで、手を入れて弄らないと正体が分かりそうになかった。お婆さんと目線を合わせるために屈んでいなければ、目につかなかっただろう。
手を伸ばそうとした瞬間、救急車が駆けつけた。
俺は手を引いて立ち上がった。そして救急隊員にお婆さんを預けた。
「ご協力ありがとうございます。お電話番号は控えさせていただきましたので、またご連絡することがあるかもしれません」
「はい。お婆さんをお願いします」
救急車はサイレンを鳴らし去っていった。
本日2度目の巻き込まれ。だが人助けをした巻き込まれはまだ気分的にマシだった。
そういえばと、思い出したように再び屈んだ。あの光り輝くものは何だったのか。なぜか気になったのだ。
雑草に手を突っ込み、固いものが手に当たったので掴んで引っこ抜いた。
「何だこれ。金色の杯?」
それを無理やり例えるのなら、けん先と持ち手が無くなったけん玉のような形だった。長さは20センチほど、重さはかなりずっしりと感じられる。
高そうだな。なんか嫌な予感がしてきた。
また巻き込まれる材料な気がする。見なかったふりをして、置いていこうか。
そう思った瞬間、俺の耳に若い女の声がつんざいた。
「あー!」
びくんと肩が跳ねた。
こんな夜に、少女が俺を指差して叫ぶからだ。心臓に悪い。まだお婆さんがいたらそのままぽっくりだったかもしれない。
「ちょっと君、うるさい、ぞ……」
俺は息を呑んだ。
高い声を出した少女が、あまりに美しかったからだ。まるで、この世のものとは思えないほどに。
長い金髪は流れるように麗しい。髪の両サイドを下ろして肩にかけているから、いわゆるお下げだ。
瞳は澄み切った空や海、形容するならいくらでも賛辞が出る。それほどまでに美しいスカイブルーだ。
幼い印象の顔だが、唇はぷっくり桜色に膨れており、新雪の肌にメリハリを与えている。
文句のつけようがない、完全無欠の美少女だった。はっきり言って、どストライク。
美しいのは彼女だけではない。ミルクのように白い西洋風の服と、水色のスカートもまた麗しい。いや、彼女が着ていることで、麗しく映るのだろう。
「あ、えっとなんだ。その……」
俺が言葉に詰まっている間に、その美少女はずけずけと距離を詰めてきた。
そして俺にビシッと手を伸ばしてきた。
「その杯を返してください。大事なものなんです」
凛々しいことを言っているが、アニメ声なので格好ついていない。死語だが、萌える。
「これ、お前のなのか?」
「えっ!? ち、違いますけど」
「違うんかい」
「で、でも大事なものなんです」
別にあげればいいのだ。なんかこれには巻き込まれる気がしたから。
だがこんな美少女と会話できる機会は滅多にない。いや見栄を張った。今後一切ない。
だから俺は意地悪なことを言った。
「でもこれ良さげな杯だしなぁ。欲しくなったなぁ」
「そ、そんなことありません。なんの変哲もない杯です」
「なら俺にくれてもいいよね?」
「ダメです! 願いが叶う杯をいたずらに渡しては……」
少女は言い終えてハッとした顔になった。同時に、スカイブルーの瞳には涙が浮かんでいる。
俺はやりすぎたなと思い、ほんの少し反省した。
それは、どんな願いでも叶える願望の器。
異世界にて約100年に1度現れる宝物。人々はそれを欲し、争った。
そんな聖杯はいま、少女のか細い腕に抱かれていた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
少女は荒野を駆ける。息を切らし、足をもたつかせて。
麗しい金色の髪は向かい風で乱れ、スカイブルーの瞳には涙が蓄えられていた。
少女の手には白い手袋が付けられている。聖杯に地肌で触れれば、その魔力を一部体に流し込まれてしまうからだった。
「もっと、もっと遠くに逃げないと」
「見つけたぜ、聖杯」
「ひっ!」
少女は金切り声をあげた。
空を見上げると、上空に漂う男が1人。飛行魔法によって、空を自由に飛んでいた。
男は赤いコーンロウにした髪を爪で掻き、唇を吊り上げた。
「ようやく俺の願いが叶うわけだ。さっさとよこしな」
「だ、誰があなたなんかに! [ホワイトフレアデス]」
少女は聖杯を抱えたまま、腕を突き出した。叫びに呼応するように、白炎がぱちぱちと音を立てながら上空に放たれる。
「ちっ、めんどくせぇ」
赤髪コーンロウの男は蚊を払うように白炎を一蹴した。
「そ、そんな」
実力の差をまじまじと見せつけられた少女は絶望した。
これまでに、何人もの仲間が死んだ。
それもこれも自分が弱いから。
少女はそう、自分を呪った。
「そこまでだ、グリスティン・ワルディアル」
絶体絶命の荒野に、凛々しい声がこだました。
銀色の剣、銀色の髪、銀色の鎧。
純銀の美少女は、聖杯を抱える少女が最も望んでいた人物だった。
「オーヴェリア様!」
「よくここまで時間を稼いでくれた。あとは任せてくれ」
「はい!」
少女は踵を返し、再び走り出した。
足はもたれるが、そんなこと些細なことだった。
なぜなら頼れるエースが現れたから。悪人など倒してくれるであろうから。
パキンッ!
ふと、後ろで金属が破れる音がした。
少女が振り返ると同時に、純銀の少女、オーヴェリアは前から倒れた。
「そんな……嘘です。オーヴェリア様が負けるなんて」
「なんて強い女だ。だがこれで、ようやく聖杯は俺のものだ」
グリスティン・ワルディアルもまた重傷を負っていた。しかし、目の前のか弱い蟻を踏み潰すくらい、造作もないこと。少女はそれを理解していた。
赤髪コーンロウの男が一歩一歩近づくにつれ、心の灯火は小さくなってゆく。
(もうダメです。私は……)
完全に諦めたその時、少女と聖杯は青白い光に包まれた。
「何だと!?」
グリスティン・ワルディアルは激しく狼狽した。しかしそれは、聖杯を抱く少女も同じことだった。
「これは……世界転移魔法!」
まさかと思った少女が顔を上げると、純銀の少女が苦悶の表情を浮かべながら強大な魔法を発動していた。
世界転移魔法……それは、対象を別の世界へと送る魔法。
「すまないリディア。聖杯をその男に渡すわけにはいかない」
「オーヴェリア様!」
「あとは任せた。必ず私もそちらへ行く。だから……」
言葉の続きを、リディアは聴くことができなかった。
◆
「はぁ、今日も散々だった」
バイト帰り、俺は呟いた。
巻き込まれ体質とでも言うべきか、俺は昔から厄介なことに関わりを持たされていた。
銀行に行けば銀行強盗とはち合うし、遊園地に行けば黒ずくめの男の怪しげな取り引き現場を目撃する。体は縮んでいない。
極めつけは、就活の最終面接の日に東京を走っていたら3回も街頭インタビューに引っかかった。そのせいで俺はフリーターだ。
今日もバイト中、有名人が来店しただので大騒ぎ。騒ぎを抑えるのに、何分も声を張り上げるはめになった。
18歳、高卒、交際経験なし、フリーター。
まぁまぁやばい。
「おっと、下を向くな!」
ただでさえ底辺。これ以上下を向いていたら果ては地下送りだ。
極端に顔を上げ夜空を眺めると、一筋の光が尾をつけて走った。
「流れ星か。久しぶりに見たな」
確か3回願えば叶うんだったか。ならば
「彼女ができますように彼女ができますように彼女ができますように」
アナウンサー顔負けの早口で、俺の欲望をぶちまけた。
もちろん、期待などしていない。期待するほうがどうかしている。
俺は夜空から目線を下げて、再び歩き出した。
秋口の、涼しげで過ごしやすい夜だ。こんな夜はさっさと帰って、ゆっくり飯を食って風呂に浸かってふかふかの布団で寝たい。
アパートに帰るための最後の曲がり角を曲がる。すると腰の曲がったお婆さんが、大きく膨らんだ買い物袋を持って歩いていた。
はいはい、これも巻き込まれか。
「おいお婆さん、その荷物……」
俺が話しかけた、その瞬間だった。
お婆さんは前に倒れた。何の前触れもなく、唐突に。
「ちっ!」
俺はなんとかお婆さんの体を支えられた。近づいていてよかった。そうじゃなきゃ地面に強打だっただろう。
リュックサックを地面に置いて、お婆さんを寝かせた。どこかを痛めているのか、体は無理に動かせないようだった。
「待ってろいま救急車を呼ぶから」
幸か不幸か、こういったケースには何度も巻き込まれている。だいたいの手順は頭に入っていた。
呼吸もあり、心拍もある。ならばAEDは必要ない。あとは救急車を呼ぶだけだ。
スマホで119番通報をすると、俺のやれることはやり尽くした。
「安心しろ、救急車呼んだからな」
ふと、視界に何かが映った。妙に光り輝く、何かだ。
それは縁石に伸びた草の中にあるようで、手を入れて弄らないと正体が分かりそうになかった。お婆さんと目線を合わせるために屈んでいなければ、目につかなかっただろう。
手を伸ばそうとした瞬間、救急車が駆けつけた。
俺は手を引いて立ち上がった。そして救急隊員にお婆さんを預けた。
「ご協力ありがとうございます。お電話番号は控えさせていただきましたので、またご連絡することがあるかもしれません」
「はい。お婆さんをお願いします」
救急車はサイレンを鳴らし去っていった。
本日2度目の巻き込まれ。だが人助けをした巻き込まれはまだ気分的にマシだった。
そういえばと、思い出したように再び屈んだ。あの光り輝くものは何だったのか。なぜか気になったのだ。
雑草に手を突っ込み、固いものが手に当たったので掴んで引っこ抜いた。
「何だこれ。金色の杯?」
それを無理やり例えるのなら、けん先と持ち手が無くなったけん玉のような形だった。長さは20センチほど、重さはかなりずっしりと感じられる。
高そうだな。なんか嫌な予感がしてきた。
また巻き込まれる材料な気がする。見なかったふりをして、置いていこうか。
そう思った瞬間、俺の耳に若い女の声がつんざいた。
「あー!」
びくんと肩が跳ねた。
こんな夜に、少女が俺を指差して叫ぶからだ。心臓に悪い。まだお婆さんがいたらそのままぽっくりだったかもしれない。
「ちょっと君、うるさい、ぞ……」
俺は息を呑んだ。
高い声を出した少女が、あまりに美しかったからだ。まるで、この世のものとは思えないほどに。
長い金髪は流れるように麗しい。髪の両サイドを下ろして肩にかけているから、いわゆるお下げだ。
瞳は澄み切った空や海、形容するならいくらでも賛辞が出る。それほどまでに美しいスカイブルーだ。
幼い印象の顔だが、唇はぷっくり桜色に膨れており、新雪の肌にメリハリを与えている。
文句のつけようがない、完全無欠の美少女だった。はっきり言って、どストライク。
美しいのは彼女だけではない。ミルクのように白い西洋風の服と、水色のスカートもまた麗しい。いや、彼女が着ていることで、麗しく映るのだろう。
「あ、えっとなんだ。その……」
俺が言葉に詰まっている間に、その美少女はずけずけと距離を詰めてきた。
そして俺にビシッと手を伸ばしてきた。
「その杯を返してください。大事なものなんです」
凛々しいことを言っているが、アニメ声なので格好ついていない。死語だが、萌える。
「これ、お前のなのか?」
「えっ!? ち、違いますけど」
「違うんかい」
「で、でも大事なものなんです」
別にあげればいいのだ。なんかこれには巻き込まれる気がしたから。
だがこんな美少女と会話できる機会は滅多にない。いや見栄を張った。今後一切ない。
だから俺は意地悪なことを言った。
「でもこれ良さげな杯だしなぁ。欲しくなったなぁ」
「そ、そんなことありません。なんの変哲もない杯です」
「なら俺にくれてもいいよね?」
「ダメです! 願いが叶う杯をいたずらに渡しては……」
少女は言い終えてハッとした顔になった。同時に、スカイブルーの瞳には涙が浮かんでいる。
俺はやりすぎたなと思い、ほんの少し反省した。
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