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孤独
3
三木は、苦し紛れに言い訳をするこんな私を知ってる???
家に殆ど居ない。
私と・・・出かけることもない。
子供がダメになって・・・、
ショックを受けた私の気持ちを・・・分かってる??
私は、近所の奥さんたちから逃げるようにして駅まで走って行った。
苦しい・・・。
辛い・・・・。
もう辛い・・・・。
駅に着くとガクッと力が抜けて、駅のベンチに腰掛けた。
暑い中日傘もさすのを忘れて必死で走ったからか、くらくらした。
はぁ・・・。
私の人生って・・・・。
まだやり直し・・・
きくのかな。
そして—
「結城ッ????俺・・・迎えに行くって言ったよな???」
結局、
俊也の店に先に来てしまった。
「・・・ごめん・・・お茶して待っててもいい?・・・」
俊也は少しびっくりした顔をしたけど直ぐに笑った・・・。
「何だ何だ??・・・俺に早く逢いたくなった??」
そう言っていつも一人の時に座るカウンター席に案内してくれた・・・。
逢いたくなった・・・・。
か・・・。
「・・・俊也に・・・聞きたいことがあって・・・・・。」
聞きたいことがある。
私がそう言うと俊也は何かを察したのか周りを見て店長に、
「悪い、俺先抜けるけど何かあったら電話して?」
そう言った。
店長は私の方を見て、
「大丈夫っすよ、今日そんな忙しくないし・・・・」
俊也はそれを聞くと、直ぐに事務所に入って行ってしまった・・・。
—俊也side
何だアイツ・・・。
聞きたいことって・・・・。
まさかーー・・・。
俺は着替えをして直ぐに店に戻り、
「行くぞ!!」
結城にそう声を掛けると、結城はカウンター席から慌てて立ち上がって俺の方に歩いてきた・・・。
「ごめん・・・・。」
そう言って俺の横を歩いた。
なんだよ・・・。
元気ねーじゃん!!
結城を連れて車が止まっている駐車場に向かってるいていると、
結城が俺の腕を掴み、脚を止めて話し出した。
「あの・・俊也・・・あのねっ・・・」
・・・・・・。
俺も脚を止め結城の方を見て・・・。
「聞きたいことって・・・涼の事?」
きっとそうだ。
結城は一瞬下を向いてしまったがまた顔を上げて・・・。
「・・・涼君がいる・・・あの場所に・・・・」
・・・・・・。
「連れてってほしいの・・・。」
マジかよ。
マジでコイツ・・・
「あの・・・場所だけ教えてくれたら勝手に行くから・・・。」
・・・・・ッ?!///////
勝手に行くだとっ?!
俺は結城の手を掴み・・・・また歩いた。
「俊也??・・・あのっ・・・・」
俺は・・・10年コイツへの想いを・・・封じてきたんだ。
結城の問いかけも無視して駐車場に着くと結城は俺の手を引っ張って・・・・。
「ねっ・・・俊也、・・・あのね???あのっ・・・」
なんだよっ!!!///////
車の脇で結城の手を引き自分の腕の中に収めると・・・結城は少し離れようと力を込めてきた。
「俺・・・俺がお前を好きだって分かってるだろ?」
「俊也ッ???//////」
それでも・・・アイツに逢いたいの???
「あの場所で何をするのかは、・・・聞いたのか?」
・・・・・・。
「聞いた・・・・・/////でも・・・俊也はずっと・・・仲良い友達だったから・・」
「それはお前がそう思ってただけだろッ?!」
—結城side
俊也ッ?!//////
俊也の腕の中で離れようと胸を押したけど・・・・。
更にギュッと強く抱きしめられた。
「結城・・・・いいよ、・・・涼のとこ連れてってやるから・・・・・」
・・・・・///////
「でも、・・・・今夜は俺と居て・・・・///////」
え・・・・//////
顔を上げると俊也は私の顔を上から見つめ・・・少し笑った。
「俺はー・・・お前の事ずっと好きだった。でもな?・・・お前を昨夜あそこに連れて行ったのは俺だし・・・こうなることも分かってた・・・・」
・・・・・//////
「俊也は・・・何で私をあそこに連れて行ったの・・・???」
俊也は私の頭を自分の胸に付け、
「・・・・本当だよな・・・連れていかなきゃよかった・・・・。」
・・・・・///////
私は・・・一体何に縋ろうとしているんだろう。
寂しい気持ちを・・・涼君が居るあの場所で埋めようとしているのか。
でも・・・、俊也にそう言われて・・・俊也にも縋る。
俊也の背中に手を回し・・・シャツをギュッと掴んだ・・・。
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