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大好きな人の行方
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しおりを挟む—日和side
ビックリ・・・・した・・・・・。
達也君がこっちに帰ってきているという噂はちょっと聞いた事があり、今も北谷に住んでるって。
達也君はスーパーの駐車場に車を止めてて、荷物を乗せて私を助手席に乗せてくれたの。
多分・・・凄く良い車・・・・。
やっぱり達也君はOHで成功したんだね・・・・。
凄いお金持ちになったって話も噂で聞いてたよ。
凄い人に・・・なったんだね・・・・。
「えーっと・・・家どの辺??この辺???」
そう聞いてきた・・・・。
「あの・・・あのね、・・・・・家は実家なの・・・・」
そう言うと、
「えっ??あ・・・そうなのっ???」
そうそう・・・・。
私は今・・・実家に暮らしている。
達也君は・・・多分・・・凄く色々聞きたいんだろうなって・・・そう思った。
10年前、高校の卒業式には出なかった私。
親友の梨乃が後で教えてくれた・・・・。
達也君来たよって・・・・。
それを聞いた時、やっぱり達也君を好きになって・・・良かったって思ったの。
達也君は最後まで、良い人だったって思えた。
達也君の顔を見ると・・・、達也君はすっごい真っ赤な顔で・・・・・。
「あ・・・・あのさー・・・・/////////」
って・・・・話し出した。
—達也side
いや、・・・・超ビビった。
何でここに居るの??
てか、・・・・色々聞きたいけど先ずは・・・・謝罪をしたいって思った・・・・。
日和ちゃんの実家は結構直ぐで、以前良くその近くの海沿いにバイクを止め喋っていた場所に車を止めた。
「日和ちゃんに・・・・ずっと・・・・謝りたかった・・・・謝っても足りないくらいなんだけど・・・・」
土下座したい気分だ・・・・・。
すると日和ちゃんは
「何で???」
そう言って昔みたいにクスクス笑った。
「いや、ほら・・・・あのー・・・さ、・・・・妊娠・・・・・」
俺の子・・・妊娠したって・・・・。
なのに俺・・・・。
すると、
「んー・・・・最初ね・・・私産みたいって母に言ったの・・・・」
・・・・・・・///////////////
「でも絶対にダメだって・・・そう言われて・・・・やむを得ず手術した・・・・あの日から何度もあのお腹の子を忘れられなくて、罪悪感が押し寄せて来て・・・その度に達也君を思い出した・・・・」
日和ちゃん・・・・・・。
「ごめんなさい・・・・あの俺!!あの時・・・・」
俺が慌てて言うと、日和ちゃんは笑って
「お互い様なの・・・あれはね、私も・・・達也君に誤解させること言って、達也君が一番嫌ってたことなのに・・・私がその火種を作った・・・・・」
日和ちゃん・・・・・。
「だからー・・・両成敗!!もう10年経って・・・私ね、今実家に居るのは・・・一時帰国なの・・・・」
え・・・・・・。
「お母さんは私が留学中に帰国して、ここに住んでて・・・私はそのままLAの法律事務所に就職したの・・・・で、そこで出逢った・・・1歳年上の・・・アメリカと日本のハーフの、同じ事務所に居る人と付き合って・・・」
ハーフっ?!
法律事務所・・・って事は弁護士っ?!
日和ちゃんはまた笑って、
「彼、弁護士でね・・・今忙しくて中々私に構えないし心配だからって・・・今一時帰国して・・・出産の少し前から彼が来てくれる約束なの!」
マジか・・・・・///////////////
すると、日和ちゃんはまた笑って・・・・。
「凄くね・・・幸せだから・・・だから達也君・・・・心配しないで?」
何もかも・・・分かっているような顔でそう言ったんだ・・・・・。
「達也君の事だからさー・・・まだ気にしてるよなって・・・ずっと思ってたの」
日和ちゃん・・・・・・。
「私達・・・もう良い大人だし・・・私はもうすぐ母親になる・・・・だからね、達也君もー・・・素敵な人見つけて・・・あの時以上にお相手の人を幸せにしてあげて?」
俺は・・・・・。
本当に・・・・素敵な子を好きになったんだなって・・・・。
そう思った。
すると、涙が溢れて・・・思わず腕でゴシゴシ拭くと日和ちゃんが笑って
「ねぇー・・・・私が泣かせてるみたいじゃんーーー!!!」
そう言って俺の頭をグリグリと撫でた。
日和ちゃん・・・・・・。
ありがとう・・・・・。
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