恋文~everlasting love

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IN小笠原



15分ほどすると、今日の日替わり定食。

『アジの干物定食』が運ばれてきた。

そのアジは、東京ではなかなか見られないかなりの大きさ!!
てか、ここも東京か・・・・・。

「凄いデカいなー・・・・」
俺がそう言うと、宏太は割り箸をとって、
「スッゲェ美味いから!!」
そう言った。

茶碗片手にアジを一口。

んっ?!
スッゲー肉厚!!!!

宏太は俺の顔をじーっと見つめー・・・・・・。
俺は笑って、
「スッゲー美味い!!!」
宏太は笑って、
「だっろーーー????」

こういう定食屋って・・・・凄い久々かもなー・・・・・。
銀座にいた時も、たまーにそういう店見つけて行ってたっけな。
すると俺と宏太の前にもう一皿置かれて、顔を上げると・・・ニカッと笑う沢ちゃん。

「島寿司だよ!サービスだー!!」
「あ、・・・ありがとうございます」
俺が言うと沢ちゃんは奥の厨房を指さした。

振り返って厨房を見ると、ねじり鉢巻きをしたオジサンが笑って手を振って来た。

「ご馳走様です」
俺はそう言ってまた頭を下げた。


なんだか、故郷の石垣を思い出す・・・。



飯を食い終え俺と宏太はまた車に乗り、
「淳仕事するのーーー???」
宏太はそう言ってまた煙草を吸った。
「あー・・・・・どうしようかなー・・・・でも何もしないのは体に悪そうだからちょっと探そうかな」

そう・・・・・。
ホテルとか・・・沢ちゃんみたいな店とか・・・安くて全然いいけど、何もしないのは体おかしくなりそう!
宏太の家を案内してもらいながら、
「じゃー、俺の店で働けば?」
宏太は笑いながらそう言った。

あ、コイツ店やってるんだ????
「商売やってるのか?」
俺が聞くと、
「キャバキャバ!!!」

キャバかよっ!!!
あー・・・・不摂生になりそうだなぁー・・・・・・。
「あー・・・俺昼間働けるところ探すわ・・・・」
そう言うと、宏太は笑って
「今、キャバかよって思ったろ!!島のキャバはなー・・・結構儲かるんだぞ???」
へぇー・・・・・・・。
でも観光客とか・・・酒飲みたい人とか行くか・・・・。
「でもまぁ、俺はキャバは良いや・・・日中の仕事探す!」

商店街から海沿いを南に少し行くと住宅や小さな民宿もあり・・・・少し静かだ・・・・。
その通り沿いに2階建ての小さなアパート・・・・。
アパートの前の空き地に車を止め、宏太は2階を指さした。

スーツケースを持って2階に上がり、3部屋並びの一番奥・・・・・。
宏太がカギを開け中に入ると・・・結構広い・・・。

ダイニングキッチンが多分8畳位・・・。その隣にリビングっぽい和室とそれの両側に8畳くらいの和室が2つ。

窓からは小笠原の海が見えて風が気持ちいい。

宏太は1つの部屋を開け、
「ここ好きに使って?前に、何回か友達が使ったけどー・・・布団は変えてあるから!」
なーにもないけど、灰皿と布団が奥にたたんでおいてある。
「十分だ・・・ありがとうなー・・・・・」

荷物を置き早速リビングに行くと宏太はスマホを弄りながら、
「俺仕事でー・・・・16時位に店行くけどー・・・夕飯沢ちゃんの所もおすすめだし、すぐ隣の商店の弁当も美味いよ!」
へぇー・・・・・。
すぐ隣っていうのは便利だな・・・・。
「後で街歩いて見てみる・・・・・」

すると宏太は笑って、
「お前彼女とかいなかったの?」

そう聞かれて・・・・・ずっと気になっていた・・・・スマホを手に取った。
昨日何件かラインがきていて・・・返信したいけど・・・・返せなかった・・・・。

また開くと、
怒ったウサギが・・・・ブチ切れてるスタンプ。
・・・・・・・・。

怒ってるなー・・・・・。
まぁそうだよな。

「彼女ー・・・・・・いた・・・・・・・」
俺がそのラインを見ながら言うと、宏太は俺の方を見て笑った。
「何で過去形??」

もう・・・・・。
呆れられて・・・・振られるって・・・そう思ってた。

だから・・・・。

「アイツは俺じゃない方がいいんだ・・・・・・」
そうは思いたくないけど・・・何処かで、そうなんじゃないか・・・。
アイツにはもっといい人がいるんじゃないか・・・。

そう思う時も多かった。

宏太は煙草を消して、
「男は勝手だなー・・・・・・」
そう言って笑った。







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