恋文~everlasting love

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2度目の同棲



—淳side



朝食は部屋のテラスのテーブルで海を眺めながら食べた。

凛は相変わらず、美味しそうに食べる。

「美味いか?」
俺がパンを食っていると、ウンウンって頷きながらオムレツをパクパク。
コイツって食うの・・・好きだよねー・・・・。


凛と俺ってー・・・・もう戻ったって事でいいんだよな?
特に確認はしていないけど、コイツはここまで来てくれたわけだし・・・・そういう事でOK???
でもなー・・コイツって昔からちょっと鈍感な感じあったし・・・一応確認した方がいい??

『俺等って恋人だよね?』
って・・・・・・。


凛はパンもサラダもオムレツも・・・結構デカいソーセージもぺろりと平らげ、デザートのヨーグルトを美味しそうに食ってる。

そして・・・・自分のヨーグルトを食い終えると、直ぐに俺のヨーグルトに手を伸ばし・・・食ってるし。
「今日さ、原田さんが教えてくれたー・・・分譲専門でやってる不動産屋さんあるみたいだからそこに一緒に行こうか?」
俺がそう言うと凛はこっちを見てニッコリ笑った。



俺等の2度目の同棲。

俺が上京した時、OHに入って直ぐ・・・OHの当初の上司に凛とのことを気付かれて・・・でもその先輩が賃貸の保証人になってくれた。
俺等がずっと暮らしていたのは目黒のマンション。
凄く静かで、セキュリティもしっかりしてて良いマンションだった。

あれはOHの先輩が教えてくれた不動産屋に凛と一緒に行き見つけたマンションだ。


ホテルを出て車に乗って・・・教えてもらった不動産屋がある街の方に向かった。

「もしかしたら直ぐにこの島を出るって可能性もなくはないけど~・・・取りあえずって感じで!お前どんな家が良い???」
俺が車を運転しながら聞くと、凛はホワイトボードに
『海が見えるとこが良い』
そう書いて笑った。


海ねーー・・・。

小笠原の海は最高に綺麗だった。
沖縄に少し似ているが、色が澄んでてとにかく静かだ。

俺も毎日海が見たい。
何をするわけでもないけど・・・・ここに暮らすのに海が見えないなんて・・・・意味ねーし!!

ホテルから10分ほどで街中に入り、教えてもらった不動産屋は直ぐに見つかった。
しかしそこは・・・もの凄く古く、はたから見たら廃墟?

『マジでやってんの?』って突っ込みたくなるレベルの・・・味がある店だ。

凛も車内からじーーーっとその店構えを見て、
『営業してるのかな?』
そう書いて・・・笑った。

一緒に車を降り、凛の手を握って店の入口へ・・・。
マジでやってるよな?
原田さんは・・・『凄く良い人だから』と、この店の主人を絶賛していたが・・・・その前に店主いる?

勇気を振り絞って、その店の扉のドアノブを掴んで・・・ガチャッ・・・・ギィィ~・・・・・っと・・・・。
お化け屋敷みたいなドアの開く音。


すると、その店のカウンター内に・・・お地蔵さんのようなお爺さん!!!!!
俺と凛は同時にビクーーーーーッ!!って・・・分かりやすくビビった。
するとそのお地蔵さんみたいなお爺さんが俺等を見てニッコリ笑い、
「あ~・・・君が上原さんかな???」
そう言った。


てか店の外から見た時このお爺さんいなかったよな??
マジでお化けじゃねぇよなっ???
そう思いながら中へ・・・・。

「あ、原田さんからご紹介いただいた上原です」
そう言って頭を下げると、お爺さんはニッコリ笑って
「わしはね、菊池権太と申します」
そう言って名刺をくれた。

権太。

「この辺じゃ権爺と呼ばれてますので―・・エーー・・じゃ、座って座って」
そう言われて、俺と凛はスッゴイ歴史を感じる椅子に腰かけた。
凛はずっと俺にしがみ付きその店内を見渡し・・・。
『凄くアンティークな店だね』
と・・・・。

あ・・・・。
アンティークねっ!!言い方を変えたらそうなるな!

権爺さんはお茶を入れて俺等の前に置き、
「さっきね、原田さんが電話をくれたんだ、もしかしたら上原さんって方が行くかもしれないからと・・・・・原田さんのホテルに泊まっているのかい?」
俺等の前に腰掛け笑ってそう言った。
「実は自分は先週からこっちに来ているんですが、彼女が一昨日からこっちに来て・・・昨夜から原田さんのホテルに・・・・・」
「ふむふむ・・・あのホテルは綺麗で良いよねぇ・・・わしも機会があったら今度泊まってみようかね・・・・」

権爺はそう言いながら沢山の資料が挟まってそうなファイルを開き、
「でー・・・・お家探してるんだよね?分譲で良いの?」
そう言ってそのファイルを捲りだした。
「あ・・・はい、住まなくなっても誰かに貸すか・・・別荘として持ってても良いかなって」
「もしも別荘としてだったら管理会社にお願いしたら定期的に清掃してくれるしね・・・空き別荘良いところあるよ!」
へぇー・・・・・。

隣にいる凛を見ると凛は嬉しそうに笑って
『嬉しい』
そう書いてきた・・・・////////////





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