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兄の言葉
6
—護side
淳は・・・・ちゃんと俺に、結婚の許しが欲しいとそう言った。
凄く嬉しかった・・・・。
両親が亡くなって、凛と疎遠になってしまい・・・もしも凛に何かあったら・・・。
いつもそればかりが心配だった。
上原淳は高校時代から凛を大事にしてくれて、一番に凛を想ってくれていた・・・俺が一番信用をしている男。
そんな男が付き合いだして10年以上経ち、凛と結婚したいと・・・・。
本当に良かった。
ただ、結婚するなら・・・・俺にはどうしても譲れない条件がある。
「凛・・・・・お兄ちゃんはお前等が結婚してくれる事・・・・凄く嬉しい・・・・でもな、それには条件がある・・・・」
そう言って凛を見つめた。
凛も・・・分かっているとは思う・・・・。
もしかしたら2人で話し合っているかもしれない。
「結婚をするなら、・・・・もう芸能界は引退しなさい・・・・復帰もなし!これは絶対だ・・・・・・」
凛がスカウトをされたのは中学の時。
両親もずっと心配をしていて・・・俺も心配だった。
由美さんや飯田社長は良い人たちだ・・・・。
しかし、いつかまた・・・善良ではない人間が凛に近付いてくるかもしれない。
それは何処にいてもそうだけど、あの業界は・・・その確率が高いとそう思う。
すると、凛はニッコリ笑って
「ウン・・・・・お兄ちゃんに許可を頂けたら、由美さんに報告して・・・・芸能界は完全に引退する方向でお願いするつもりなの」
凛・・・・・・//////////////
すると、淳も笑って
「昌也の件もありますので・・・・その辺は慎重に進めるつもりです」
そうか・・・・・・。
良かったー・・・・・・・・・。
2人は今、あの宮里から逃れる為・・・・小笠原の父島に住んでいると話してくれた。
「え・・・・父島って船の本数少ないんだよな?」
翔太がそう言うと、
「そうなの!1週間に1回しか船が出ないんだけど・・・・・凄く良い所なんだー・・・お友達も出来たんだよ!」
凛が嬉しそうにそう言った・・・・。
俺にとっては、この2人が今何処にいるか・・・それは分かって凄く安心したが、2人が幸せそうに笑っている事の方が・・・重要だ。
良かった・・・・・・。
「じゃ、暫く父島で?」
俺が聞くと、上原淳も頷いて
「はい・・・少し落ち着くまでは居るつもりです・・・・でも落ち着いたら2人で沖縄に戻ってきますので・・・・」
「宮里もそろそろ金が尽きると思う・・・・親父さんが今、昌也の件で色々叩かれてて・・・このまま議員を辞任するらしい・・・・・・」
俺がそう言うと上原淳は顔を上げ、
「そうなんですか??」
「あぁ・・・・お前を刺したあの事件が大きかったようだ・・・だからアイツが好き勝手出来るのももう時間の問題だな・・・・」
「え・・・じゃ、宮里は??」
凛が言った。
「地元民にかなり叩かれてるし、今までアイツに付いてた若い子達も金がなければ一緒に居ないだろう・・・・そうしたら逆に沖縄には居づらくなると思うぞ・・・・もうそういう空気になってる」
そう・・・・・。
あの一家は、親父が辞任したら・・・家族で沖縄を出て行くのではという噂だ。
やっと沖縄も・・・・平和になる・・・・・。
夕方16時過ぎ
—凛side
名残惜しいけど・・・・また遊びに来るし!!
そう言って私達は車に乗った。
お兄ちゃんは窓の横に立って、
「凛・・・・・」
お兄ちゃん・・・・・・・・・。
「結婚式は、お兄ちゃんが責任を持ってバージンロード歩くから!」
エッ?!それっ?!
もっと、グッとくる言葉を言ってくれるかって思ったんだけど!!
窓から顔を出して笑うと、お兄ちゃんは私の髪の毛をクシャっと撫でて・・・・・。
「もう二度と、上原淳から離れるなよ・・・・」
そう言ったの・・・・・///////////////
「はい・・・・・・」
翔太さんがすぐ隣に立って、私に大きな紙袋を渡してきて・・・・・。
「凛ちゃん、これ!塩パンとクロワッサン、デニッシュとカレーパンとー・・・・」
えーーーーーー!!!!///////////
今日、お店やってないって言ってたから翔太さんのパン買っていけないって思ってたけど、こんなにっ???/////////
「こんなにいいのっ??//////////」
しかも温かい。
翔太さんは笑って、
「いいのいいの!!またゆっくり遊びに来てね?」
ンッ???
なんか今・・・・ちょっと蒼君っぽい空気流れなかった???
気のせいか!!
「わかりました!また必ず・・・・・・」
そう言って手を振りながら・・・・レストランを後にした・・・・・。
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