無限の世界へ ~少年が紡ぐオーロラ・レガシーの軌跡~

あおtoあき

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動き出す影

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村に戻ったユウタは、盗賊団のアジトでの冒険を振り返りながら、手に入れた「赤狼の牙」をじっと眺めていた。これまでのスライムや狼との戦いとは比べ物にならないスリルと達成感。クロエのサポートがあったとはいえ、初めての本格的なボス戦を乗り越えたことで、自分が少しだけ成長した気がした。

「これで俺も、冒険者らしくなってきたのかな……」

そうつぶやいて、ユウタはふとクロエのことを思い出す。彼女の圧倒的な強さと、不思議な雰囲気。何かを抱えているような彼女の言葉が胸に残っていた。

「俺も……もっと強くならないとな」

ユウタは決意を新たにし、次の冒険の準備を始めた。

ユウタは村の掲示板で新たなクエストを探していた。その中で目に留まったのは、「森の深部で失われた魔法書を探せ」という内容のクエストだった。報酬は少なく、難易度も高いとされていたが、ユウタは迷わずそのクエストを受けた。

「失われた魔法書……面白そうだな」

地図に示された場所は、これまで足を踏み入れたことのない森の奥深く。これまで以上に危険が伴うだろうと予想できたが、ユウタの胸には好奇心と冒険心が膨らんでいた。

装備を整え、朧光の剣を携えて、ユウタは単身で森へ向かった。

森の奥へ進むと、周囲の空気が次第に変わっていく。薄暗い木々の間から差し込む光はわずかで、不気味な静けさが漂っている。道中では「影の狼」や「毒霧のトカゲ」といった新たなモンスターが現れたが、ユウタはこれまでの戦いで得た経験を活かして対処していった。

「だいぶ戦い方も分かってきたな……」

敵の動きを見極め、スキルを的確に使うことで、ユウタはこれまでよりスムーズに戦闘をこなせるようになっていた。それでも消耗は激しく、体力回復用の薬草が減っていくたびに不安が募る。

「もっと先に進んで大丈夫かな……?」

迷いながらも歩を進めると、やがて森の中にぽつんと建つ古びた祠を発見した。その入り口には奇妙な模様が刻まれ、薄青い光がほのかに揺らめいている。

「ここか……魔法書があるって場所は」

ユウタは祠の中に足を踏み入れた。
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