75 / 80
天界と地界編
第75章 普通になりたい
しおりを挟む
「悪美。お前、正直に言いなさい。」
「何を?」
「お前。魔族をやめたいんだろう?」
突然そんな話をされて私は驚いた。確かに私は普通の人間になりたかった。でも、もうそれは叶わぬ夢として諦めていたのだ。
「何で、今頃・・・」
私はそう父に問いかけた。
「幸せになってほしくてな。」
父親らしい思いであった。
「出来るなら・・・」
私は少し嬉しかった。しかし、
「魔を封じ込めるには色々な条件がある。」
どんな条件かは知らなかった。
「まずは、二度とパパには会えないということ。そして、魔を封じ込めるには熊人形等を含む姿ではないと封じ込められないということ。」
とても、辛い条件だった。でも、熊人形の姿に関しては最初は嫌だったけど、皆が可愛がってくれたりするおかげで嫌ではなかった。更に言うと
「メルヘンじゃない。ぬいぐるみと結婚なんてw」と、正一も言ってくれている。
私は決心をした。パパに会えなくなるのは寂しいけど魔を封じ込める貰うことにした。この姿で人生を歩むことを決めた。何故かって。それは、私が憧れていた平和な自分に慣れるからであった。
「早く私を楽にして。このまま魔を封じ込めて。悪さ出来ないように。」そう、父にお願いをした。父は悲しそうな顔をして
「本当に良いんだな。」と、確認した。
私は「うん。」と答えた。
「人間には一生戻れないが、それでも良いか?」と、もう一度確認した。
私は「はい。」と答えた。
「わかった。ぬいぐるみにしてやる。」
そう、言葉を残し、縁魔は今までに使ったこともない魔法を使った。自分の出せる魔力を全て娘のために振り絞って。
悪美は実感はわからなかったが魔を封じ込めることは成功した。悪美は魔精という姓を捨て、高井となった。正一は
(こういう運命だったのか。)
と、自分に言い聞かせるしかなかった。
悪美の手ではもう魔法は使えない。悪美の魔力は全て自分自身にかけたのだ。
魔族の魔法は、人の絶望と悲しみ、苦しみの塊である。その全てを悪美自身にかけたのだ。そのため、悪美はもう元の姿に戻れないという苦しみと父に会うことの出来ない悲しみが降り注いでしまったのである。
悪美は熊人形の姿で今後は魔法学を研究することにした。悪美にはもう、これ以上の恐ろしいことが降り注ぐことがなくなったのだ。そして、正一にこう言った。
「貴方に会った日にも言ったように総ての魔を私が絶えるからね。」
そして、父親には
「パパ。ラストのお願いがあるの。」と、言った。一体悪美の最後のお願いとはなんなのか、次回に続く。
「何を?」
「お前。魔族をやめたいんだろう?」
突然そんな話をされて私は驚いた。確かに私は普通の人間になりたかった。でも、もうそれは叶わぬ夢として諦めていたのだ。
「何で、今頃・・・」
私はそう父に問いかけた。
「幸せになってほしくてな。」
父親らしい思いであった。
「出来るなら・・・」
私は少し嬉しかった。しかし、
「魔を封じ込めるには色々な条件がある。」
どんな条件かは知らなかった。
「まずは、二度とパパには会えないということ。そして、魔を封じ込めるには熊人形等を含む姿ではないと封じ込められないということ。」
とても、辛い条件だった。でも、熊人形の姿に関しては最初は嫌だったけど、皆が可愛がってくれたりするおかげで嫌ではなかった。更に言うと
「メルヘンじゃない。ぬいぐるみと結婚なんてw」と、正一も言ってくれている。
私は決心をした。パパに会えなくなるのは寂しいけど魔を封じ込める貰うことにした。この姿で人生を歩むことを決めた。何故かって。それは、私が憧れていた平和な自分に慣れるからであった。
「早く私を楽にして。このまま魔を封じ込めて。悪さ出来ないように。」そう、父にお願いをした。父は悲しそうな顔をして
「本当に良いんだな。」と、確認した。
私は「うん。」と答えた。
「人間には一生戻れないが、それでも良いか?」と、もう一度確認した。
私は「はい。」と答えた。
「わかった。ぬいぐるみにしてやる。」
そう、言葉を残し、縁魔は今までに使ったこともない魔法を使った。自分の出せる魔力を全て娘のために振り絞って。
悪美は実感はわからなかったが魔を封じ込めることは成功した。悪美は魔精という姓を捨て、高井となった。正一は
(こういう運命だったのか。)
と、自分に言い聞かせるしかなかった。
悪美の手ではもう魔法は使えない。悪美の魔力は全て自分自身にかけたのだ。
魔族の魔法は、人の絶望と悲しみ、苦しみの塊である。その全てを悪美自身にかけたのだ。そのため、悪美はもう元の姿に戻れないという苦しみと父に会うことの出来ない悲しみが降り注いでしまったのである。
悪美は熊人形の姿で今後は魔法学を研究することにした。悪美にはもう、これ以上の恐ろしいことが降り注ぐことがなくなったのだ。そして、正一にこう言った。
「貴方に会った日にも言ったように総ての魔を私が絶えるからね。」
そして、父親には
「パパ。ラストのお願いがあるの。」と、言った。一体悪美の最後のお願いとはなんなのか、次回に続く。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写と他もすべて架空です。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
一億円の花嫁
藤谷 郁
恋愛
奈々子は家族の中の落ちこぼれ。
父親がすすめる縁談を断り切れず、望まぬ結婚をすることになった。
もうすぐ自由が無くなる。せめて最後に、思いきり贅沢な時間を過ごそう。
「きっと、素晴らしい旅になる」
ずっと憧れていた高級ホテルに到着し、わくわくする奈々子だが……
幸か不幸か!?
思いもよらぬ、運命の出会いが待っていた。
※エブリスタさまにも掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる