俺の許嫁は小学生!?

marimo

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第十三話「順介の過去」

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「俺は、高校にいくために3月にこの島を後にした。1時間くらい船に揺られバスに乗って1時間30分くらい先にある寮へと向かった。そして、高校に入学し、そくバレーボール部に入った。しかし、そこでは中学の頃から排球で活躍していた生徒ばかりで到底俺は試合に出させては貰えなかった。それでも、俺は決死で排球の練習を続けて、三年生の夏。俺は、試合への出場が決まった。そして、試合当日まで練習を重ね、準備万端の状態で予選へ挑んだ。例年は全国まではいけずとも、地方戦までは行っていた。
そして、試合が開始した。しかし、俺の足と手は思ったように動かなかった。多分緊張のせいだろう。いつも、練習試合では決められていたスパイクをかすってしまった。更に、サーブも上手く決めることが出来ず予選に敗退した。誰も俺を責めるものはいなかった。しかし、高校のバレーボール部に泥を塗ってしまい、皆の夢を壊してしまったのは事実だ。その試合をおきに俺は、排球から引退した。しかし、帰るのも恥ずかしくて……君に顔を見せるのが恥ずかしくて俺は、ずっと親を騙して本土で生活をしていた。しかし、この歳になった今。意を決して帰ってきたんだ。」
そう、順介おじさんは言った。おばさんは少しして、言った。
「そんなの……恥ずかしいことじゃないわ……ずっと貴方を……貴方がこの島に帰って来ることをみんな待ってたんだから。試合の勝ち負けなんて、私は関係ない。貴方の努力話を聞きたかった……」
と。それに続いておばさんは、
「それに、今日。私の娘のために試合をしてくれたのでしょう?」と言った。おじさんは
「本当はもう二度としたくなかった。だけど、三人の少女が目を輝かせてお願いするのだもの。俺は、その排球で勝ちたいという熱い心に動かされたんだ……」
と言った。おばさんはこの話を聞いて、
「娘たちの為に、排球を教えてくれない?」と提案をした。しかしおじさんは
「あの時に排球はしないって決めたし。あれは例外だよ。だから……」と言った。するとすぐさま
「お願いします!」
と、おばさんは頭を下げた。そして
「貴方の排球をする姿をもう一度、いやこれからも見続けていたいの!この島の子供が排球を好きなのも貴方が努力していた成果なのよ!」
と言った。おじさんは少し考えた後、笑顔で
「わかったよ。考えてみるよ!」
と、言った。おばさんは若きあの頃のような笑顔で
「ありがとう!」
そう言ったのだった。
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