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15.過去のこと
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みんなが帰ったのを確認してから、マキノが車に乗り込んできた。
そして、オレの方をうかがうように見てくる。
わざとらしく片方の少し眉毛をあげて「ちょっと不機嫌ですよ。」と顔に書いてみた。
「な・・なんですか・・。」
「わかるでしょう・・・。」
「ええと・・・すみません。」
とりあえず謝ってみたんだな。
春樹は笑いをこらえつつ、片方の眉毛を少し上げたまま尋問を始めた。
「肩はいつから悪いの?」
「学生の時。」
「ふうん。」
「・・・・えへへ。」
「他には?」
「ほかに・・・って?」
「オレが、驚きそうなこと。」
「ええと・・・あるかもしれませんが今は思いつきません。わたくしは、おおむね健康です。」
「あ、そう・・。」
「・・でも、でも驚かすことになるなんて思ってなかったもん。もう治ったと思ってたんだよ?」
「そこが軽はずみなんだよなぁ。」
「・・・うー。」
「もうすこし慎重にやってもらえるとありがたいね。オレの心臓に悪いからさ。」
「以後もう、自分を過信いたしません。」
「・・よろしい。」
と言ってから、くくくっと笑った。
肩がはずれて倒れたとき、マキノは自分の事よりもオレを気にしていたのを知っている。
・・・自分で治せるから、さわるなと言ったな・・。
ふがいないなぁ・・と思った。
マキノのアクシデントなのに、春樹は逆に自分のほうがマキノから心配されているのだ。
半年ほど前、マキノがバイクにはねられるところをまともに見て、感情が制御できなくなった。ここ何年もあれほど動揺したことはなかったのに、マキノの前でパニクってガキのように泣いてしまった自分を、苦々しく思い出した。
もう、10年も前の話だ。
一つ年上の恋人がいた。彼女の名前はシノブと言った。
その日、自分はいつものように大学の講義を受けて、バイトへと向かった。
シノブと仲の良かった友達から、バイクの事故でシノブが死んだと聞かされた。
自分の知らないところで何があったのか、事故を見たわけでもないし、詳細を教えてくれる者もいなかったし、棺の中は白い布で覆われていて傷ついた姿を自分は見ていない。
昨日まで元気だった者が、今もう存在していないという事実は、すぐには納得できるものではなかった。
黒いリボンのかかった遺影は、確かに彼女だった。
けれども、その遺影を見てもなお、シノブが死んだなんて悪い冗談だとしか思えなかった。
人々の悲しげな顔や、友人たちの心配そうな顔、かけてくる言葉も、涙も、何もかもが芝居がかっていた。自分自身もそうだ。黒いスーツを着て、おとなしく葬儀に参列していても、実感があるわけがなかった。
待ち合わせて学食でメシ食おう・・と携帯を取り出す。
映画のポスターを見ると、一緒に見に行こうと約束したことを思い出す。
部屋の鍵につけてあるキーホルダーは、土産にくれたものだった。
歩くのが早いと叱られた。
・・歩調を合わさなくては・・と斜め後ろを振り返ってしまうのだ。
でも・・・そこにシノブはいない。
日常が、否応でも事実を自分につきつける。
・・もういないのだと。
もう二度とシノブとは会えないのだと、何度も自分に言い聞かせた。
・・・。
長い間その場から動くことができなかった気がする。
でも、生きている者にとって時間の経過というものは、絶対的だ。
受け入れられるわけがないと思った日々も、それなりの日常の形になっていった。
どんなに痛くても、現在は過去となり、過去は過去として流れていく。
あれから、もう10年。
・・・今、マキノが自分のそばにいる。
最初は偶然見かけて、気になった。
化粧っ気もなくて、活動的で、よく笑っていた。
正直言って、一目ぼれに近かった。
押しの強い田舎のおばちゃん達に囲まれていても、いつも楽しそうで、見ているとこっちまで楽しい気分になった。
誰に対しても一生懸命で、人の心にすっと入ってくる。
そばにいてほしい、一緒にいたいと思うようになった・・・。
料理が好きで、何故か、おいしいものを食べると誰もが元気になれると信じている。
オレに・・
あの日、情けないところを晒したオレに、
自分の作ったご飯を食べに来てと、マキノは何度も言った・・・。
“気に入らないんだぞ”とアピールするのをやめて普通になった春樹は言葉をつづけた。
「今日はしかし、ちょっと収穫があってよかったね。」
「え。あ。うん! 春樹さんって、バレーうまいね。何でもできるんだね!」
・・・・おいおい・・何を言っているんだか。
「褒めても、何も出ませんよ。」
「ぁう・・。」
「有希ちゃんと、遊のことだよ。」
「あぁ、それね。」
こほん。と軽く咳払いをしてごまかしてからマキノは話し始めた。
「うん。あれはよかった。ふたりともあんなにイキイキとバレーできるとは思わなかった。でも手放しでは喜べないと思う。バレーボールっていうのは難しいと思うんだよね・・・。」
「ほう。どこが?」
「たまに来て、ちやほやしてもらって楽しくても所詮はお客さんでしょ?本当の意味で居場所にはならないなと思って。」
「ふうん。」
「でも、二度とバレーなんかしたくないって言ってたことを思うと、それよりはバレーってこんなに楽しかったんだって思えたなら、まずは、それが収穫だと思う。」
「・・まぁそうだね・・・。じゃあ、さっき言ってた試合の助っ人のことはどう思ってる?」
「ああ、聞こえてたの?それね。本当に人数が足りないんだったら協力するのはいいけど。試合のたびにそれだけ参加っていうのはダメだと思うんだ。クラブに所属して日々苦労を共にしないとトラブルの元になるかもって思ってたの。あのチームはゆるそうだったから大丈夫かもしれないけどね。」
・・・単純なヤツだと思ってたけど、なかなか細かいところまで考えてるもんだな。
話しをしている間に家に帰りついた。
車庫入れをして玄関に入ってからふと思いだして、つぶやいた。
「あと、もうひとつ気になったことがあったなぁ。」
「なあに・・?」
「真央ちゃん・・・あれは、遊が好きかも。」
「へっ・・そう?」
・・游と有希ちゃんがコンビネーションしているのにヤキモチ焼いてるように見えたんだよな。気のせいかもしれんが。
「真央ちゃんはそうかなぁ・・・。」
「オレも、普段見てる時は何も思わなかったから。感じたのは一瞬だけね。」
「年頃の人間が集まるといろいろあるものね。」
「でも明日はそれどころじゃないぞ。みんなきっと筋肉痛でね。」
「春樹さんは?いつも運動してるじゃない。火曜日はいつもはジムだったね。」
「うん。オレ、筋肉痛は大丈夫。マキノは?」
「ああ・・うん、久しぶりだったから・・明日には絶対全身に来ると思う。今日はゆっくりお湯につかるよ。」
「それがいい。」
「お風呂でマッサージしなくちゃ・・。」
マキノの独り言を背中で聞きながら、春樹はお風呂のお湯張りのスイッチを入れた。
そして、オレの方をうかがうように見てくる。
わざとらしく片方の少し眉毛をあげて「ちょっと不機嫌ですよ。」と顔に書いてみた。
「な・・なんですか・・。」
「わかるでしょう・・・。」
「ええと・・・すみません。」
とりあえず謝ってみたんだな。
春樹は笑いをこらえつつ、片方の眉毛を少し上げたまま尋問を始めた。
「肩はいつから悪いの?」
「学生の時。」
「ふうん。」
「・・・・えへへ。」
「他には?」
「ほかに・・・って?」
「オレが、驚きそうなこと。」
「ええと・・・あるかもしれませんが今は思いつきません。わたくしは、おおむね健康です。」
「あ、そう・・。」
「・・でも、でも驚かすことになるなんて思ってなかったもん。もう治ったと思ってたんだよ?」
「そこが軽はずみなんだよなぁ。」
「・・・うー。」
「もうすこし慎重にやってもらえるとありがたいね。オレの心臓に悪いからさ。」
「以後もう、自分を過信いたしません。」
「・・よろしい。」
と言ってから、くくくっと笑った。
肩がはずれて倒れたとき、マキノは自分の事よりもオレを気にしていたのを知っている。
・・・自分で治せるから、さわるなと言ったな・・。
ふがいないなぁ・・と思った。
マキノのアクシデントなのに、春樹は逆に自分のほうがマキノから心配されているのだ。
半年ほど前、マキノがバイクにはねられるところをまともに見て、感情が制御できなくなった。ここ何年もあれほど動揺したことはなかったのに、マキノの前でパニクってガキのように泣いてしまった自分を、苦々しく思い出した。
もう、10年も前の話だ。
一つ年上の恋人がいた。彼女の名前はシノブと言った。
その日、自分はいつものように大学の講義を受けて、バイトへと向かった。
シノブと仲の良かった友達から、バイクの事故でシノブが死んだと聞かされた。
自分の知らないところで何があったのか、事故を見たわけでもないし、詳細を教えてくれる者もいなかったし、棺の中は白い布で覆われていて傷ついた姿を自分は見ていない。
昨日まで元気だった者が、今もう存在していないという事実は、すぐには納得できるものではなかった。
黒いリボンのかかった遺影は、確かに彼女だった。
けれども、その遺影を見てもなお、シノブが死んだなんて悪い冗談だとしか思えなかった。
人々の悲しげな顔や、友人たちの心配そうな顔、かけてくる言葉も、涙も、何もかもが芝居がかっていた。自分自身もそうだ。黒いスーツを着て、おとなしく葬儀に参列していても、実感があるわけがなかった。
待ち合わせて学食でメシ食おう・・と携帯を取り出す。
映画のポスターを見ると、一緒に見に行こうと約束したことを思い出す。
部屋の鍵につけてあるキーホルダーは、土産にくれたものだった。
歩くのが早いと叱られた。
・・歩調を合わさなくては・・と斜め後ろを振り返ってしまうのだ。
でも・・・そこにシノブはいない。
日常が、否応でも事実を自分につきつける。
・・もういないのだと。
もう二度とシノブとは会えないのだと、何度も自分に言い聞かせた。
・・・。
長い間その場から動くことができなかった気がする。
でも、生きている者にとって時間の経過というものは、絶対的だ。
受け入れられるわけがないと思った日々も、それなりの日常の形になっていった。
どんなに痛くても、現在は過去となり、過去は過去として流れていく。
あれから、もう10年。
・・・今、マキノが自分のそばにいる。
最初は偶然見かけて、気になった。
化粧っ気もなくて、活動的で、よく笑っていた。
正直言って、一目ぼれに近かった。
押しの強い田舎のおばちゃん達に囲まれていても、いつも楽しそうで、見ているとこっちまで楽しい気分になった。
誰に対しても一生懸命で、人の心にすっと入ってくる。
そばにいてほしい、一緒にいたいと思うようになった・・・。
料理が好きで、何故か、おいしいものを食べると誰もが元気になれると信じている。
オレに・・
あの日、情けないところを晒したオレに、
自分の作ったご飯を食べに来てと、マキノは何度も言った・・・。
“気に入らないんだぞ”とアピールするのをやめて普通になった春樹は言葉をつづけた。
「今日はしかし、ちょっと収穫があってよかったね。」
「え。あ。うん! 春樹さんって、バレーうまいね。何でもできるんだね!」
・・・・おいおい・・何を言っているんだか。
「褒めても、何も出ませんよ。」
「ぁう・・。」
「有希ちゃんと、遊のことだよ。」
「あぁ、それね。」
こほん。と軽く咳払いをしてごまかしてからマキノは話し始めた。
「うん。あれはよかった。ふたりともあんなにイキイキとバレーできるとは思わなかった。でも手放しでは喜べないと思う。バレーボールっていうのは難しいと思うんだよね・・・。」
「ほう。どこが?」
「たまに来て、ちやほやしてもらって楽しくても所詮はお客さんでしょ?本当の意味で居場所にはならないなと思って。」
「ふうん。」
「でも、二度とバレーなんかしたくないって言ってたことを思うと、それよりはバレーってこんなに楽しかったんだって思えたなら、まずは、それが収穫だと思う。」
「・・まぁそうだね・・・。じゃあ、さっき言ってた試合の助っ人のことはどう思ってる?」
「ああ、聞こえてたの?それね。本当に人数が足りないんだったら協力するのはいいけど。試合のたびにそれだけ参加っていうのはダメだと思うんだ。クラブに所属して日々苦労を共にしないとトラブルの元になるかもって思ってたの。あのチームはゆるそうだったから大丈夫かもしれないけどね。」
・・・単純なヤツだと思ってたけど、なかなか細かいところまで考えてるもんだな。
話しをしている間に家に帰りついた。
車庫入れをして玄関に入ってからふと思いだして、つぶやいた。
「あと、もうひとつ気になったことがあったなぁ。」
「なあに・・?」
「真央ちゃん・・・あれは、遊が好きかも。」
「へっ・・そう?」
・・游と有希ちゃんがコンビネーションしているのにヤキモチ焼いてるように見えたんだよな。気のせいかもしれんが。
「真央ちゃんはそうかなぁ・・・。」
「オレも、普段見てる時は何も思わなかったから。感じたのは一瞬だけね。」
「年頃の人間が集まるといろいろあるものね。」
「でも明日はそれどころじゃないぞ。みんなきっと筋肉痛でね。」
「春樹さんは?いつも運動してるじゃない。火曜日はいつもはジムだったね。」
「うん。オレ、筋肉痛は大丈夫。マキノは?」
「ああ・・うん、久しぶりだったから・・明日には絶対全身に来ると思う。今日はゆっくりお湯につかるよ。」
「それがいい。」
「お風呂でマッサージしなくちゃ・・。」
マキノの独り言を背中で聞きながら、春樹はお風呂のお湯張りのスイッチを入れた。
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