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噓を貫く勇気

第2話

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「そのさ、握手会に来てたって言うのは高身長で一際目立ってた人?しかも咲ちゃん推しの?」

「そうだよ?」

嬉々の問いに対して私は、玖瑠美がどういう意図でその話をしたのか少し怖さを覚えた為、取り敢えずここは真実を話す。

「へぇー凄いじゃん。ていう事は、この人と式場の撮影もそうだけど、観光雑誌の撮影も一緒だったって事だよね」


…まぁそういう結論に至るよね。


私はそう思いつつも苦笑しながら”そうそう!”と元気よく言った。すると話に乗っかる様に美希が

「え、待って凄くない?その人は咲ちゃんの事好きなんでしょ?それって丸で運命みたいなもんじゃん!」

その運命で付き合い始めた身の私。凄くピンポイントで話す美希にただただ驚いてしまう。

「うんそうみたい。凄く幸せですって言ってた」

それに対して美希が

「そりゃそうだよー、推しと一緒に仕事が出来たんだよ?幸せの極みでしょう」

「何その痛恨の極みみたいな(笑)」

「くそー先言われたー」

「いゃ可笑しいだろ悔しがるの(笑)」

私の痛恨の極みに対して何故か悔しがる伊織。
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