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噓を貫く勇気
第7話
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凄くそれを教えてあげたい…。でもここで話したらちょっと混乱するかな?
生憎彼らは私の存在に気付いてない様子。まぁジャージにフードを被って、更にはゲーセンで取ったムニオンのバッグを背負っている私に気付かないのは無理はない。
「もうしっかりして」
「おっと‥」「痛っ」
スマホを弄ってたから分からなかったが、恐らく「しっかりして」という女性の方が西君を押した様子。それでよろけた西君が私に軽くぶつかる。
「あ、すみません」
「いえ‥」
私は気付かれない様に西君の謝罪を軽く返事して再びスマホを弄る。幸い西君は私に気付いてない様子。少し間が開いて今度は西君がその彼女に
「お前、マジ迷惑だから」
「いゃいゃ、マサこそ体感弱すぎ(笑)」
マサ!?
私でも呼んだことないマサを簡単に言う彼女、しかも下の名前で。とここで私は気付いた。私達って付き合っているのに、未だに私は『西君』で彼は『咲楽さん』。お互いでそう言ったあだ名で呼んだ事がない事に。
と言うがしっかりと理由が存在する。それは付き合い始めて間もない頃、西君の意向で怪しまれない様に、今後も『咲楽さん』『西さん』で呼び合う事の提案を貰ったが、私はそれを断わった。理由は私に対しては100歩譲って下の名前だから良いとして、私は彼に対して苗字なので、それだと凄く他人間が出ると感じたから。まぁ言うてそれでも名字呼びなんだけど。その後我儘を聞いてもらい、二人の時は『西君』で、公では『西さん』という風に決めた。
「それにしてもさ、なんでそのrainbowというのを好きになったの?前までは違っただろ?」
そう言ったのはもう一人の男子だ。一応私は一日カフェ店長の時からという事で、まだ1年も満たないファン‥というのは軽く聞いている。そう思いながらも西君は語りだす。
生憎彼らは私の存在に気付いてない様子。まぁジャージにフードを被って、更にはゲーセンで取ったムニオンのバッグを背負っている私に気付かないのは無理はない。
「もうしっかりして」
「おっと‥」「痛っ」
スマホを弄ってたから分からなかったが、恐らく「しっかりして」という女性の方が西君を押した様子。それでよろけた西君が私に軽くぶつかる。
「あ、すみません」
「いえ‥」
私は気付かれない様に西君の謝罪を軽く返事して再びスマホを弄る。幸い西君は私に気付いてない様子。少し間が開いて今度は西君がその彼女に
「お前、マジ迷惑だから」
「いゃいゃ、マサこそ体感弱すぎ(笑)」
マサ!?
私でも呼んだことないマサを簡単に言う彼女、しかも下の名前で。とここで私は気付いた。私達って付き合っているのに、未だに私は『西君』で彼は『咲楽さん』。お互いでそう言ったあだ名で呼んだ事がない事に。
と言うがしっかりと理由が存在する。それは付き合い始めて間もない頃、西君の意向で怪しまれない様に、今後も『咲楽さん』『西さん』で呼び合う事の提案を貰ったが、私はそれを断わった。理由は私に対しては100歩譲って下の名前だから良いとして、私は彼に対して苗字なので、それだと凄く他人間が出ると感じたから。まぁ言うてそれでも名字呼びなんだけど。その後我儘を聞いてもらい、二人の時は『西君』で、公では『西さん』という風に決めた。
「それにしてもさ、なんでそのrainbowというのを好きになったの?前までは違っただろ?」
そう言ったのはもう一人の男子だ。一応私は一日カフェ店長の時からという事で、まだ1年も満たないファン‥というのは軽く聞いている。そう思いながらも西君は語りだす。
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