163 / 230
起転承[乱]結Λ
22話 嘘は言わない・再。
しおりを挟む
軌道エレベータを目指し、地中海からグラマ人工島までの船旅は五日に及んだ。
出張とはいえ、ロベニカ、ジャンヌ、そしてケヴィンにとって、ある意味では休暇に等しい日々となっている。
複数のレストラン、シアター、ラウンジ、そしてプールを含むアクティビティが巨大な旅客船には用意されているからだ。
他方のトールは、フリッツと共に部屋に籠って冊子に記録されている動画を調べる事に時間を費やしていた。
また、ロベニカが様子を見に行くと二人でポーカーに興じている時もあり、随分と仲が良くなったものだと驚かされている。
――悪党同士だし――気が合うのかしら?
「ホントにトール様って変わってるのよね」
氷だけとなったグラスを揺らしながら、ロベニカはバーのカウンターに頬杖をついて呟いた。
「非凡と言うべきよ。ロベニカ」
隣に座るジャンヌは、すかさず表現を訂正した。
「非凡――確かに非凡よねぇ。あれだけの借金が出来るんだから――」
領邦予算に匹敵する金額をカジノにつぎ込んでいたのだ。
いっそ、ロマン・クルノフ男爵の申し出に応じるのも手だと考え、そのように具申したが張本人のトールは明確にこれを拒否している。
――折角ですし、利用するつもりです。
などと、不穏かつ意味不明な事を言っていたが……。
「な~にが、"折角だから"――なのよ。まったく。こっちの苦労も知らないで──ぶつぶつ」
「だったら閣下には、素晴らしいお考えが有るに違いないわ」
ジャンヌ・バルバストルが主人に寄せる信頼は、オーディンの持つ神槍グングニルでも打ち砕けない。
「はあ? ギャンブル王にでもなる気なのかしら。ケヴィン中将は、どう思われます?」
常識人を求めたロベニカは少し離れたスツールに座っている男に問い掛けた。
「――え? ああ――ええと――その」
唐突に話を振られたケヴィンは、カシューナッツに伸ばしていた手をゆるりと戻した。
「そうですな。私は――」
美女二人の会話を耳にしながら、ケヴィン自身もトールについて考えていたのだ。
――なぜ、私は、ここに呼ばれたのか?
首席秘書官を兼務するロベニカは随行して当然である。物々しい警護を嫌う領主が一人だけ連れて行く軍人ならばジャンヌ以上の適任者はいない。
ケヴィン・カウフマンは――?
木星方面管区時代、フレイディス・モルトケの捕縛に関与した事実はある。
だが、広域捜査局に引き渡すまでが彼の職責であり、聴取やその後の経緯には何ら関与していない。
実際にフレイディスは海賊討伐を任務とする一介の軍人など記憶の片隅にも残っていなかった。
――いやぁ、残念ですね。アハハ。
そうと知った時、トールは愉快そうに笑っていたが――。
――あら、だったら閣下には、素晴らしいお考えが有るに違いないわ。
つい先ほど耳にしたジャンヌの言葉が、脳内に警報の様に鳴り響いていた。
確かに、その通りなのだ。
ケヴィンが知る限り、トール・ベルニクは無邪気な笑顔の裏で常に何事かを企んでいる。
つまり、それは――、
――そ、そうかっ!
はたと閃いたケヴィンは、思わずカウンターを掌で打った。
――確認――いや――試験……。
ヴォイド・シベリア送りになるところを利害関係者を調整して地表世界幽閉に止めたのは、オリヴァー・ボルツが裏で策動したからである。
ケヴィンがそうと知ったのは随分と後になってからだが――。
――私が本件に関与していないか、フレイディスと引き合わせる事で確認しようとされたのに違いないッ!!!
中将昇進に伴って、次はいよいよ中央方面管区司令という内示が出ていた。
ベルニク軍において火星方面管区司令に準ずる職位である。
その重責に対する怯えから眠れぬ日々を過ごしていが、家庭内序列では最底辺のケヴィンに冷徹な妻子も最近では労わる様子を見せていた。
――私の裏切りやオリヴァーとの繋がりを全て水に流された閣下だが、さすがに海賊を匿う悪行に関与していれば厳罰に処すおつもりだったのだろう。
ケヴィンは震えた。
――こ、これは――最終試験だったのだ。
合格した事は幸運だったのか、あるいは不合格の方が良かったのか。
その答えは持ち合わせていない。
とはいえ一つだけ確かな事がある。
「ロベニカ殿」
長い沈黙の後ようやくケヴィンは口を開いた。
「閣下には間違いなくお考えがある。私もそう思いますな」
達観した老僧のような口調で告げる。
――上に戻ったら、俺には行くべき場所がある……。
老僧ケヴィン・カウフマンは達観の後、ある決意を心中で固めていた。
◇
こうして一行は長い船旅を終え、軌道エレベータを登り無事に地表世界を離れた。
久方ぶりに感じる慣性制御の生み出す重力は、里帰りしたかのような安心感を与える。
ジャンヌとケヴィンとはバスカヴィ地区で別行動となり、他の面子はトールの屋敷へ戻った。
「アタシと坊やは同じ部屋にするんだよ。分かってるかい?」
「は、はぁ?――畏まりました」
屋敷に着くなり、女海賊フレイディスは出迎えたセバスに対してモンスターペアレントな要求をしている。
「――それはそうと、坊ちゃま」
客人の案内はメイド長に任せ、フリッツと楽しそうに雑談するトールに声を掛けた。
「筋はいいんだけどさ、アンタは顔に出過ぎるんだよ」
「そうですかねぇ」
「スリーカード如きでニマニマしてちゃド阿呆を晒してるようなもんだぜ?」
「でも、やっぱり、嬉しいですし――」
と、嫌な記憶を刺激するワードにセバスは思わず眉根を寄せた。
「あ、あの――坊ちゃま――トール様?」
「おっと、すみません。セバスさん、何ですか?」
ようやく元海賊との会話を中断したトールがセバスに目を向けた。
「例によって、お客様がお待ちかねで御座います。ロベニカ様も同席を──と」
「あら、私も?」
「はい──。私めがご案内を」
女男爵メイドのマリが不在の際は、セバスが案内役となる。
「マリは――ああ、そうか。もう行ったんですね」
「は、はあ、左様で御座いますが……。もしや、トール様のご指示だったので?」
「ボクというか、テルミナさんの推薦ですけど」
奇妙な組み合わせで旅に出たなとセバスも思っていたのだ。
――となると、何らかのお仕事だったのでしょうか。
――テルミナ様、マリ、ブリジット、それに……。
「フィリップ伯は怒ってませんでしたか?」
「帝都フェリクスに召喚され、御子息のレオン様共々ご不在の折でしたので」
「それは、また――」
なぜか、トールは人の悪い笑みを浮かべた。
「――何の打ち合わせもしてなかったんですが――陛下とボクって気が合うのかな」
◇
「待ちかねましたぞ――閣下! 実に嘆かわしい事態ですからなっ!!」
苦虫を嚙み潰したような表情の統帥府長官ヨーゼフ・ヴィルトは、応接室に領主が入って来るなり直截な思いを口にした。
この点に彼が重用され続けた理由がある。
「統帥府の面々でお邪魔しましたぞ」
ヨーゼフの脇にはソフィアとリンファが並んでいた。
「いやぁ――アハハ。皆さん、お待たせしました」
呑気な領主とは対照的にヨーゼフ達の表情は一向に晴れない。
「まずは──、ロマン男爵の申し出を断る理由をお聞かせ頂きましょう」
ロマン・クルノフに借りを作るのが最もリスクが低い、というのが統帥府の共通見解となっていた。
先方の求める見返りが分かり易い点も良い。
新生派勢力側の政権中枢に入りたいだけなのだ。
「メディア対策は私達にお任せ下さい」
人脈と利権を駆使する事で、トールの英雄像を守り抜く自信がソフィアにはあった。
「クルノフ領邦への投資活動を活発化させるのも良いでしょう」
他方の商務補佐官リンファ・リュウは、経済的結びつきを強化する事で後ろ暗い経緯で生まれた友誼を本物に育てる道を探っている。
「ロマン卿を取り立てる名分にも出来ます」
「いいわね。それもメディアで大々的に──」
「ふむん。領内のうるさ方には私が──」
倫理的な問題は兎も角、領主を守ろうと動く同僚達を目の当たりにしたロベニカは感動していた。
──嘘をつくのは良くないけど……。
──ベルニク──いいえ、帝国には英雄のトール様が必要だわ。
──後はトール様が……。
トールが頷けば、全てが動き出すのだ。
過去の愚行は闇に消え、偉大な英雄としてのみ歴史に刻まれる。
「さ、トール様――」
「よし! じゃあ、ソフィアさん、準備をお願いします」
ロベニカは忘れていた。
ソフィアも、リンファも、ヨーゼフも忘れていた。
侵略してきた船団国との戦いに先立ち、彼がどう行動したのかを。
「は――いえ、何の準備でしょう?」
「もちろん会見です。メディアの質疑も有りで」
トール・ベルニクは、悪辣な謀略を巡らせはする。
だが――、
「ぜーんぶ、洗いざらい話してから――クルノフに行きましょう」
嘘は言わないのだ。
出張とはいえ、ロベニカ、ジャンヌ、そしてケヴィンにとって、ある意味では休暇に等しい日々となっている。
複数のレストラン、シアター、ラウンジ、そしてプールを含むアクティビティが巨大な旅客船には用意されているからだ。
他方のトールは、フリッツと共に部屋に籠って冊子に記録されている動画を調べる事に時間を費やしていた。
また、ロベニカが様子を見に行くと二人でポーカーに興じている時もあり、随分と仲が良くなったものだと驚かされている。
――悪党同士だし――気が合うのかしら?
「ホントにトール様って変わってるのよね」
氷だけとなったグラスを揺らしながら、ロベニカはバーのカウンターに頬杖をついて呟いた。
「非凡と言うべきよ。ロベニカ」
隣に座るジャンヌは、すかさず表現を訂正した。
「非凡――確かに非凡よねぇ。あれだけの借金が出来るんだから――」
領邦予算に匹敵する金額をカジノにつぎ込んでいたのだ。
いっそ、ロマン・クルノフ男爵の申し出に応じるのも手だと考え、そのように具申したが張本人のトールは明確にこれを拒否している。
――折角ですし、利用するつもりです。
などと、不穏かつ意味不明な事を言っていたが……。
「な~にが、"折角だから"――なのよ。まったく。こっちの苦労も知らないで──ぶつぶつ」
「だったら閣下には、素晴らしいお考えが有るに違いないわ」
ジャンヌ・バルバストルが主人に寄せる信頼は、オーディンの持つ神槍グングニルでも打ち砕けない。
「はあ? ギャンブル王にでもなる気なのかしら。ケヴィン中将は、どう思われます?」
常識人を求めたロベニカは少し離れたスツールに座っている男に問い掛けた。
「――え? ああ――ええと――その」
唐突に話を振られたケヴィンは、カシューナッツに伸ばしていた手をゆるりと戻した。
「そうですな。私は――」
美女二人の会話を耳にしながら、ケヴィン自身もトールについて考えていたのだ。
――なぜ、私は、ここに呼ばれたのか?
首席秘書官を兼務するロベニカは随行して当然である。物々しい警護を嫌う領主が一人だけ連れて行く軍人ならばジャンヌ以上の適任者はいない。
ケヴィン・カウフマンは――?
木星方面管区時代、フレイディス・モルトケの捕縛に関与した事実はある。
だが、広域捜査局に引き渡すまでが彼の職責であり、聴取やその後の経緯には何ら関与していない。
実際にフレイディスは海賊討伐を任務とする一介の軍人など記憶の片隅にも残っていなかった。
――いやぁ、残念ですね。アハハ。
そうと知った時、トールは愉快そうに笑っていたが――。
――あら、だったら閣下には、素晴らしいお考えが有るに違いないわ。
つい先ほど耳にしたジャンヌの言葉が、脳内に警報の様に鳴り響いていた。
確かに、その通りなのだ。
ケヴィンが知る限り、トール・ベルニクは無邪気な笑顔の裏で常に何事かを企んでいる。
つまり、それは――、
――そ、そうかっ!
はたと閃いたケヴィンは、思わずカウンターを掌で打った。
――確認――いや――試験……。
ヴォイド・シベリア送りになるところを利害関係者を調整して地表世界幽閉に止めたのは、オリヴァー・ボルツが裏で策動したからである。
ケヴィンがそうと知ったのは随分と後になってからだが――。
――私が本件に関与していないか、フレイディスと引き合わせる事で確認しようとされたのに違いないッ!!!
中将昇進に伴って、次はいよいよ中央方面管区司令という内示が出ていた。
ベルニク軍において火星方面管区司令に準ずる職位である。
その重責に対する怯えから眠れぬ日々を過ごしていが、家庭内序列では最底辺のケヴィンに冷徹な妻子も最近では労わる様子を見せていた。
――私の裏切りやオリヴァーとの繋がりを全て水に流された閣下だが、さすがに海賊を匿う悪行に関与していれば厳罰に処すおつもりだったのだろう。
ケヴィンは震えた。
――こ、これは――最終試験だったのだ。
合格した事は幸運だったのか、あるいは不合格の方が良かったのか。
その答えは持ち合わせていない。
とはいえ一つだけ確かな事がある。
「ロベニカ殿」
長い沈黙の後ようやくケヴィンは口を開いた。
「閣下には間違いなくお考えがある。私もそう思いますな」
達観した老僧のような口調で告げる。
――上に戻ったら、俺には行くべき場所がある……。
老僧ケヴィン・カウフマンは達観の後、ある決意を心中で固めていた。
◇
こうして一行は長い船旅を終え、軌道エレベータを登り無事に地表世界を離れた。
久方ぶりに感じる慣性制御の生み出す重力は、里帰りしたかのような安心感を与える。
ジャンヌとケヴィンとはバスカヴィ地区で別行動となり、他の面子はトールの屋敷へ戻った。
「アタシと坊やは同じ部屋にするんだよ。分かってるかい?」
「は、はぁ?――畏まりました」
屋敷に着くなり、女海賊フレイディスは出迎えたセバスに対してモンスターペアレントな要求をしている。
「――それはそうと、坊ちゃま」
客人の案内はメイド長に任せ、フリッツと楽しそうに雑談するトールに声を掛けた。
「筋はいいんだけどさ、アンタは顔に出過ぎるんだよ」
「そうですかねぇ」
「スリーカード如きでニマニマしてちゃド阿呆を晒してるようなもんだぜ?」
「でも、やっぱり、嬉しいですし――」
と、嫌な記憶を刺激するワードにセバスは思わず眉根を寄せた。
「あ、あの――坊ちゃま――トール様?」
「おっと、すみません。セバスさん、何ですか?」
ようやく元海賊との会話を中断したトールがセバスに目を向けた。
「例によって、お客様がお待ちかねで御座います。ロベニカ様も同席を──と」
「あら、私も?」
「はい──。私めがご案内を」
女男爵メイドのマリが不在の際は、セバスが案内役となる。
「マリは――ああ、そうか。もう行ったんですね」
「は、はあ、左様で御座いますが……。もしや、トール様のご指示だったので?」
「ボクというか、テルミナさんの推薦ですけど」
奇妙な組み合わせで旅に出たなとセバスも思っていたのだ。
――となると、何らかのお仕事だったのでしょうか。
――テルミナ様、マリ、ブリジット、それに……。
「フィリップ伯は怒ってませんでしたか?」
「帝都フェリクスに召喚され、御子息のレオン様共々ご不在の折でしたので」
「それは、また――」
なぜか、トールは人の悪い笑みを浮かべた。
「――何の打ち合わせもしてなかったんですが――陛下とボクって気が合うのかな」
◇
「待ちかねましたぞ――閣下! 実に嘆かわしい事態ですからなっ!!」
苦虫を嚙み潰したような表情の統帥府長官ヨーゼフ・ヴィルトは、応接室に領主が入って来るなり直截な思いを口にした。
この点に彼が重用され続けた理由がある。
「統帥府の面々でお邪魔しましたぞ」
ヨーゼフの脇にはソフィアとリンファが並んでいた。
「いやぁ――アハハ。皆さん、お待たせしました」
呑気な領主とは対照的にヨーゼフ達の表情は一向に晴れない。
「まずは──、ロマン男爵の申し出を断る理由をお聞かせ頂きましょう」
ロマン・クルノフに借りを作るのが最もリスクが低い、というのが統帥府の共通見解となっていた。
先方の求める見返りが分かり易い点も良い。
新生派勢力側の政権中枢に入りたいだけなのだ。
「メディア対策は私達にお任せ下さい」
人脈と利権を駆使する事で、トールの英雄像を守り抜く自信がソフィアにはあった。
「クルノフ領邦への投資活動を活発化させるのも良いでしょう」
他方の商務補佐官リンファ・リュウは、経済的結びつきを強化する事で後ろ暗い経緯で生まれた友誼を本物に育てる道を探っている。
「ロマン卿を取り立てる名分にも出来ます」
「いいわね。それもメディアで大々的に──」
「ふむん。領内のうるさ方には私が──」
倫理的な問題は兎も角、領主を守ろうと動く同僚達を目の当たりにしたロベニカは感動していた。
──嘘をつくのは良くないけど……。
──ベルニク──いいえ、帝国には英雄のトール様が必要だわ。
──後はトール様が……。
トールが頷けば、全てが動き出すのだ。
過去の愚行は闇に消え、偉大な英雄としてのみ歴史に刻まれる。
「さ、トール様――」
「よし! じゃあ、ソフィアさん、準備をお願いします」
ロベニカは忘れていた。
ソフィアも、リンファも、ヨーゼフも忘れていた。
侵略してきた船団国との戦いに先立ち、彼がどう行動したのかを。
「は――いえ、何の準備でしょう?」
「もちろん会見です。メディアの質疑も有りで」
トール・ベルニクは、悪辣な謀略を巡らせはする。
だが――、
「ぜーんぶ、洗いざらい話してから――クルノフに行きましょう」
嘘は言わないのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる