202 / 230
起転承[乱]結Λ
61話 火のない所に煙は立たぬ。
しおりを挟む
オソロセア領邦軍の高級将校達が集うサロンは、紳士の社交場アールヴヘイム邸より程近い場所である。
その為、軽く運試しをしてからサロンを訪れる将校も多い。
「すっかり寂れていたよ」
同期達の待つテーブルに着いたアリスタルフ中将は寂しそうに呟いた。
「偉大なるアリス・アイヴァースの不在を嘆かねばな」
女主人が忽然と姿を消した結果、アールヴヘイム邸は嘗ての輝きを失ったのだ。
「噂じゃ蛮族──いや、船団国へ行ったらしいぞ」
「グノーシスへ? バカも休み休みに言え」
「そもそも、貴様が言う噂話は士官学校時代から信用ならん。エリーゼが俺に気があるなどと──」
自分の一人言を契機に取り留めなく始まった昔話に、アリスタルフは苦笑いを浮かべてグラスを酒で満たした。
「ともあれ、今日は祝うつもりで集まってくれたのだろう?」
琥珀色となったグラスを目前に掲げる。
「ようやく戻って来れたんだ」
帝都フェリクス駐留に始まった異邦暮らしはマクギガン親征で幕を閉じた。
落下傘領主となったフィリップ・ノルドマン伯爵だったが、禁衛府時代の知己が領邦軍上層部に存在した事もあって統帥権の掌握は比較的スムーズに進んでいる。
他方、パトリック率いるベルニク艦隊は、帝都防衛の任を解かれず現在もフェリクスに駐留していた。
「熊の子が裏切ったと聞いた時は肝を冷やした。うむ──今宵は祝おう」
「我等が友に。悪友に。出来の悪い同期に」
「奥方殿の支配下に戻ったのだ。当分はサロンにも顔を出せまい、フフ」
グラスの音を響かせた後、若さゆえの過ちを懐かしむべく一息に呷った。
「そうは言っても──」
同期ばかりの席となり、アリスタルフの口も些か軽くなっていた。
「外征軍は、また直ぐ起つ事にはなるだろう」
「ほう、やはりか」
「聖都アヴィニョンへ向かう為、ロスチスラフ侯はフォルツ攻めを諸侯会議で進言されたそうだ。女帝陛下も賛意を示されたと聞く」
そう聞いて、一同は渋い表情となった。
「ファーレンを叩く千載一遇の好機に……。惜しいな」
「道理は分かるがファーレンを憎む気持ちは侯とて同じはずだ」
ポータル面で隣り合うオソロセアとファーレンは相争う血濡れた歴史を有していた。
特に遺恨となっているのは、ロスチスラフの権力簒奪前──先代治世時代に起きた戦いでオソロセアは大敗し、非合理な天文学的賠償金を課せられたという点である。
経済と領邦民の生活は極度に悪化し、古典文明さながら正味の飢餓を経験したのだ。
これらの失政がロスチスラフに権力の扉を開かせたのは歴史の皮肉である。
「卑劣なファーレンの事だ。エヴァン公が異端とされたなら、次はウルド陛下に擦り寄って来るだろう」
「そうなれば、叩けぬどころか連合軍を組まされかねん」
「想像もしたくない未来だな」
彼等が愚痴をこぼしたところで致し方ないのだが、抑えきれぬ感情というものはある。
「貴様のクイーンは侯に具申されなかったのか?」
アリスタルフ直属の上司である外征軍司令エカテリーナ・ロマノフ大将を指している。
「提督の予てよりの宿願なのだ。具申は当然の如くされた」
エカテリーナはグノーシス船団国と結託してベルニクを攻める計略にも反対していたのである。彼女が首尾一貫して唱えてきたのは宿敵ファーレンへの侵攻であった。
「諸侯会議に先立ちファーレン攻めを訴えておられた。軍のみならず、領民感情を考えるなら今こそ宿怨を晴らす刻である──とな」
「だが、フォルツとなったか……」
「うむ」
彼等の間に暫しの沈黙が降りた後、場を和ませようとアリスタリフは殊更に明るい声音で告げた。
「フォルツ攻めにも利点はある。ケルンテンに──」
フォルツへ攻め入るには、小領ケルンテンを通らねばならない。
「あそこへ行くと必ず提督が美味いコヴェナント産ワインを振る舞って下さる」
「ほう!?」
「それは羨ましい話だが、はてさて?」
「ふむん」
アリスタリフの同期達が、困惑顔を互いに見合わせた。
「よもや──例の噂は本当なのか?」
ロスチスラフがオソロセアの支配権を簒奪し数年経った頃の事だ。
小領ケルンテンにて、エルモライという家臣の不正行為を端緒としたお家騒動が起きた。
近隣領邦の混乱を嫌ったロスチスラフの介入により内戦は免れたが、件の家臣に対し自死か量子煉獄という選択を迫ったのである。
オソロセアの安定化に追われ、事態を速やかに収束しようと急いたのだ。
数年後に同家臣の冤罪が判明した際、側近に対して些か悔恨めいた言葉を告げている。
──"愚直な口と眼を信ずるべきであった。"
──"エルモライは忠臣として領邦の為に死し、他方の俗物はコヴェナントのワインに酔い痴れておる。"
──"せめても手向けに、エルモライの名を我が胸に刻もう。"
かくして月日は流れ、全ては過去となった。
「本当に貴様は噂の好きな男だな」
アリスタリフは呆れた様子で同期を見やった。
「不運なエルモライの忘れ形見がオソロセア領邦軍に入れるはずもない」
◇
方伯夫人へ秘事を誓いプロイスを起ったトールがベルニクの屋敷に戻ったのは、ヴァルプルギスの夜から十日が過ぎた後である。
休む暇も惜しんでトールは特務機関デルフォイへ向かった。
「ん、少し人が増えたような?」
トールがデルフォイを訪れるのは久方ぶりとなる。
「まあな。各領邦の長手も増やしてるぜ」
長手とは、他邦へ送り込む諜報員の事を指す。
トールの指示によって方々を飛び回って来たテルミナは組織の拡大も着実に進めている。
「こっちだ」
広い執務室の一角を個室ブースとして、室長用のセキュリティを確保していた。
組織拡大に伴う機密保持対策の一環である。
──もっと大きな部屋──いや、いっそ庁舎を丸ごと渡した方がいいかもしれないな。
情報の持つ力を重視するトールは、特務機関デルフォイへ投じる金を惜しまない。
「お邪魔します」
「ちっ、テメェのもんだろうが。全部」
「あ、そうか。まあ、そういうものですかね」
「いつまで経っても調子を狂わせる野郎だな。座れよ。ちなみに、コーヒーはセルフだから」
そう言って彼女は、ブースの端に設えられた機器を指差した。
「ディオの学校が始まったからさ」
ヴォルヴァ幼年学校の学期が始まり、後見人となっている少年ディオは同校の寮に入っていた。
「で、お次は何だ?」
近況報告もそこそこに、テルミナは本題に入れと直截に促した。
「直々に足をお運びになったって事は相当なんだろ?」
トールが頷くと、テルミナは瞳を細め睨んだ。
「待て、言うなよ。あーしが当ててやる」
領主の意を汲む事を目的とした彼女なりの思考訓練である。
無論、、統帥府長官ヨーゼフ・ヴィルトには知られない方が良い態度ではあったが──。
「旧帝都──」
最も情報を手に入れ難く、尚且つ最も侵入が困難な場所を告げた。
「だろ?」
「はい」
危険性を理解しているトールは深刻な表情で頷いた。
「申し訳ないのですが、現状ではテルミナさんを頼る他ありません。おまけに時間も無いのです」
「今となっちゃ、蛮族共の寝倉より始末が悪いわな」
「レオさんが暴れ回ってますから」
戒厳令下にある上、血と罪に飢えた三十万の天秤衆が徘徊している。
「気狂い野郎を殺しゃいいのか?」
「それは難しいでしょうし、近付く前に彼はエゼキエルを起つでしょう」
「聖都出征か」
「ええ。ですから、彼の始末はボクが付けます」
トールは、レオ・セントロマの主義、言動、そして何より正義感が気に入らない。
端的に言えば、虫唾が走る。
故に殺す。
「テルミナさんにお願いしたいのは、エヴァン公の方なんです」
「タルタロス牢獄じゃ、勝手にくたばっちまうだろ?」
形式的な異端審問を経て、量子煉獄プルガトリウムへ送られるのだ。
「エヴァン公も敵と言えば敵なのですが、今はまだ死なれては困るんです」
トールの抱くエヴァンへの児戯た憧憬からではない。
「彼の持つ秘事が必要です」
「ふむん。ま、確かに秘密は一杯抱えてるんだろう」
「そうなんです」
「救出可能なら連れ帰る。そいつが無理なら、締め上げて秘密だけ吐かせりゃいいか?」
後者となる可能性が高そうだと思いながらトールは頷いた。
「何を聞き出せば良い?」
「幾つか質問はあるのですが、救出不可能な場合は時間的制約もあると思います」
エヴァン・グリフィスの現住所はタルタロス牢獄なのである。
「最も重要な質問は──」
トールの発した指示は、テルミナ・ニクシーにとって意外な内容となる。
「本当の名前です」
その為、軽く運試しをしてからサロンを訪れる将校も多い。
「すっかり寂れていたよ」
同期達の待つテーブルに着いたアリスタルフ中将は寂しそうに呟いた。
「偉大なるアリス・アイヴァースの不在を嘆かねばな」
女主人が忽然と姿を消した結果、アールヴヘイム邸は嘗ての輝きを失ったのだ。
「噂じゃ蛮族──いや、船団国へ行ったらしいぞ」
「グノーシスへ? バカも休み休みに言え」
「そもそも、貴様が言う噂話は士官学校時代から信用ならん。エリーゼが俺に気があるなどと──」
自分の一人言を契機に取り留めなく始まった昔話に、アリスタルフは苦笑いを浮かべてグラスを酒で満たした。
「ともあれ、今日は祝うつもりで集まってくれたのだろう?」
琥珀色となったグラスを目前に掲げる。
「ようやく戻って来れたんだ」
帝都フェリクス駐留に始まった異邦暮らしはマクギガン親征で幕を閉じた。
落下傘領主となったフィリップ・ノルドマン伯爵だったが、禁衛府時代の知己が領邦軍上層部に存在した事もあって統帥権の掌握は比較的スムーズに進んでいる。
他方、パトリック率いるベルニク艦隊は、帝都防衛の任を解かれず現在もフェリクスに駐留していた。
「熊の子が裏切ったと聞いた時は肝を冷やした。うむ──今宵は祝おう」
「我等が友に。悪友に。出来の悪い同期に」
「奥方殿の支配下に戻ったのだ。当分はサロンにも顔を出せまい、フフ」
グラスの音を響かせた後、若さゆえの過ちを懐かしむべく一息に呷った。
「そうは言っても──」
同期ばかりの席となり、アリスタルフの口も些か軽くなっていた。
「外征軍は、また直ぐ起つ事にはなるだろう」
「ほう、やはりか」
「聖都アヴィニョンへ向かう為、ロスチスラフ侯はフォルツ攻めを諸侯会議で進言されたそうだ。女帝陛下も賛意を示されたと聞く」
そう聞いて、一同は渋い表情となった。
「ファーレンを叩く千載一遇の好機に……。惜しいな」
「道理は分かるがファーレンを憎む気持ちは侯とて同じはずだ」
ポータル面で隣り合うオソロセアとファーレンは相争う血濡れた歴史を有していた。
特に遺恨となっているのは、ロスチスラフの権力簒奪前──先代治世時代に起きた戦いでオソロセアは大敗し、非合理な天文学的賠償金を課せられたという点である。
経済と領邦民の生活は極度に悪化し、古典文明さながら正味の飢餓を経験したのだ。
これらの失政がロスチスラフに権力の扉を開かせたのは歴史の皮肉である。
「卑劣なファーレンの事だ。エヴァン公が異端とされたなら、次はウルド陛下に擦り寄って来るだろう」
「そうなれば、叩けぬどころか連合軍を組まされかねん」
「想像もしたくない未来だな」
彼等が愚痴をこぼしたところで致し方ないのだが、抑えきれぬ感情というものはある。
「貴様のクイーンは侯に具申されなかったのか?」
アリスタルフ直属の上司である外征軍司令エカテリーナ・ロマノフ大将を指している。
「提督の予てよりの宿願なのだ。具申は当然の如くされた」
エカテリーナはグノーシス船団国と結託してベルニクを攻める計略にも反対していたのである。彼女が首尾一貫して唱えてきたのは宿敵ファーレンへの侵攻であった。
「諸侯会議に先立ちファーレン攻めを訴えておられた。軍のみならず、領民感情を考えるなら今こそ宿怨を晴らす刻である──とな」
「だが、フォルツとなったか……」
「うむ」
彼等の間に暫しの沈黙が降りた後、場を和ませようとアリスタリフは殊更に明るい声音で告げた。
「フォルツ攻めにも利点はある。ケルンテンに──」
フォルツへ攻め入るには、小領ケルンテンを通らねばならない。
「あそこへ行くと必ず提督が美味いコヴェナント産ワインを振る舞って下さる」
「ほう!?」
「それは羨ましい話だが、はてさて?」
「ふむん」
アリスタリフの同期達が、困惑顔を互いに見合わせた。
「よもや──例の噂は本当なのか?」
ロスチスラフがオソロセアの支配権を簒奪し数年経った頃の事だ。
小領ケルンテンにて、エルモライという家臣の不正行為を端緒としたお家騒動が起きた。
近隣領邦の混乱を嫌ったロスチスラフの介入により内戦は免れたが、件の家臣に対し自死か量子煉獄という選択を迫ったのである。
オソロセアの安定化に追われ、事態を速やかに収束しようと急いたのだ。
数年後に同家臣の冤罪が判明した際、側近に対して些か悔恨めいた言葉を告げている。
──"愚直な口と眼を信ずるべきであった。"
──"エルモライは忠臣として領邦の為に死し、他方の俗物はコヴェナントのワインに酔い痴れておる。"
──"せめても手向けに、エルモライの名を我が胸に刻もう。"
かくして月日は流れ、全ては過去となった。
「本当に貴様は噂の好きな男だな」
アリスタリフは呆れた様子で同期を見やった。
「不運なエルモライの忘れ形見がオソロセア領邦軍に入れるはずもない」
◇
方伯夫人へ秘事を誓いプロイスを起ったトールがベルニクの屋敷に戻ったのは、ヴァルプルギスの夜から十日が過ぎた後である。
休む暇も惜しんでトールは特務機関デルフォイへ向かった。
「ん、少し人が増えたような?」
トールがデルフォイを訪れるのは久方ぶりとなる。
「まあな。各領邦の長手も増やしてるぜ」
長手とは、他邦へ送り込む諜報員の事を指す。
トールの指示によって方々を飛び回って来たテルミナは組織の拡大も着実に進めている。
「こっちだ」
広い執務室の一角を個室ブースとして、室長用のセキュリティを確保していた。
組織拡大に伴う機密保持対策の一環である。
──もっと大きな部屋──いや、いっそ庁舎を丸ごと渡した方がいいかもしれないな。
情報の持つ力を重視するトールは、特務機関デルフォイへ投じる金を惜しまない。
「お邪魔します」
「ちっ、テメェのもんだろうが。全部」
「あ、そうか。まあ、そういうものですかね」
「いつまで経っても調子を狂わせる野郎だな。座れよ。ちなみに、コーヒーはセルフだから」
そう言って彼女は、ブースの端に設えられた機器を指差した。
「ディオの学校が始まったからさ」
ヴォルヴァ幼年学校の学期が始まり、後見人となっている少年ディオは同校の寮に入っていた。
「で、お次は何だ?」
近況報告もそこそこに、テルミナは本題に入れと直截に促した。
「直々に足をお運びになったって事は相当なんだろ?」
トールが頷くと、テルミナは瞳を細め睨んだ。
「待て、言うなよ。あーしが当ててやる」
領主の意を汲む事を目的とした彼女なりの思考訓練である。
無論、、統帥府長官ヨーゼフ・ヴィルトには知られない方が良い態度ではあったが──。
「旧帝都──」
最も情報を手に入れ難く、尚且つ最も侵入が困難な場所を告げた。
「だろ?」
「はい」
危険性を理解しているトールは深刻な表情で頷いた。
「申し訳ないのですが、現状ではテルミナさんを頼る他ありません。おまけに時間も無いのです」
「今となっちゃ、蛮族共の寝倉より始末が悪いわな」
「レオさんが暴れ回ってますから」
戒厳令下にある上、血と罪に飢えた三十万の天秤衆が徘徊している。
「気狂い野郎を殺しゃいいのか?」
「それは難しいでしょうし、近付く前に彼はエゼキエルを起つでしょう」
「聖都出征か」
「ええ。ですから、彼の始末はボクが付けます」
トールは、レオ・セントロマの主義、言動、そして何より正義感が気に入らない。
端的に言えば、虫唾が走る。
故に殺す。
「テルミナさんにお願いしたいのは、エヴァン公の方なんです」
「タルタロス牢獄じゃ、勝手にくたばっちまうだろ?」
形式的な異端審問を経て、量子煉獄プルガトリウムへ送られるのだ。
「エヴァン公も敵と言えば敵なのですが、今はまだ死なれては困るんです」
トールの抱くエヴァンへの児戯た憧憬からではない。
「彼の持つ秘事が必要です」
「ふむん。ま、確かに秘密は一杯抱えてるんだろう」
「そうなんです」
「救出可能なら連れ帰る。そいつが無理なら、締め上げて秘密だけ吐かせりゃいいか?」
後者となる可能性が高そうだと思いながらトールは頷いた。
「何を聞き出せば良い?」
「幾つか質問はあるのですが、救出不可能な場合は時間的制約もあると思います」
エヴァン・グリフィスの現住所はタルタロス牢獄なのである。
「最も重要な質問は──」
トールの発した指示は、テルミナ・ニクシーにとって意外な内容となる。
「本当の名前です」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる