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桜の君はドSでした
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「今日はありがとな!!! 映画面白かったし、めっちゃ楽しかった!」
「はい、俺も楽しかったです。先輩、誘ってくれてありがとうございました」
はああっとため息とともに机に突っ伏す。1週間前、2人で映画を見た日から動いていないメッセージ画面。いくら祈っても、何度見ても、画面は動いてはくれない。
俺とは真反対の、めったに表情が動かなくて無口なタイプの後輩に俺が惚れたのは、彼の入学式の時だった。桜吹雪の中、どこか物憂げな表情の彼と目が合ったとき、俺の世界が一気にはなやいだ。別にそれまでがつまらない人生だった訳じゃない。ただ、彼と目が合った瞬間、俺の人生は新たに始まったのだ。しかもまさかの同じ部活!!! この時ほどサッカー部に所属すると決めた過去の自分に感謝したことはない。
それから半年。俺と彼の2人は、一緒に出かけるまでの仲へと発展した。だがしかし!!! 後輩の反応が!!! あまりにも薄い!!! いや、もちろんそんなクールなところもまとめて好きなのだが。別に彼は一緒に帰ることを断りはしないし、こちらが会話の流れで質問すれば、普通に返してくれる。休日だって、一緒に出掛けてくれる。でも、でも!!! これまで一度だって、俺は彼からの誘いもメッセージも受けたことがないのだ。しかし誘いを断らない以上嫌われていることはない……はず。返信が遅いのも、自分から喋らないのも、ただそういう性格なだけ……のはず。いや、実は彼はただ先輩からの誘いを断れないタイプなだけだったりするのか?
「あああ、もう!!! わっかんねえよお! でも好きだあああ!!!」
ガタッ。大きな物音が聞こえ、俺の意識が覚醒する。
「あ、先輩。起きましたか?」
目の前にはいくらか歳をとった後輩。視線を下げれば、キスマークと噛み跡だらけの俺の体。理解が追いつかない。
「ん!?……え?」
「先輩、さっき意識失ったんですよ。覚えてないです?」
「じゃあ、さっきのは夢……?」
「夢? 何のことかはわかりませんが、とりあえず起きたならいいです。はい、もう一回」
そう言うと同時に、後輩は俺の上にまたがって歯でコンドームの封を開ける。その挑発的な目線に、俺の体は勝手に反応する。尻の奥が熱い。
「ふふっ。先輩ったら意識失ってからも、体触ったら反応してたんですよ? 本当、変態ですよね………ほら、自分でもわかるでしょう?」
そう言って彼は、俺の手を無理やり俺の股間へと持っていった。彼の言った通り、確かにムスコは熱く固く勃起している。それに、シーツとこすれる乳首は、触らずともわかるくらいの熱を持って、その存在を主張していた。
あ、そうか。意識がはっきりして、先程までのことを思い出す。俺は確か、こいつと2人で……ていうか、こいつ、あの夢のころから、俺が自分を好きだってわかっててあの態度とってたんじゃね?
「先輩、何よそ見してるんですか?」
「!? んあぁ!」
およそ自分のものとは思えない大きな嬌声と、ぬちゅりと卑猥な音が部屋に響く。容赦のない激しさで、後輩は指の抜き差しを繰り返す。
「ほらほら先輩、ここ、好きでしょう?」
その動きはどんどん激しさを増していき、ついにはある一点をぐりぐりと押しつぶす。
「っあーーっ!!!らめえっ、そこっ、も、むりぃ……」
口からは情けない声と涎。後輩は嬉しそうに笑いながら、親が子供を叱るように、俺の尻をペチペチと叩く。
「こら、しっかりしてください先輩。学生時代、『とにかく体力つけろ! 自分の限界を超えるんだ!!!』って言ってたのはどこの誰ですか?」
「らって、こんなのっ知らなっ………ああっ!?」
こちらの都合などお構いなしに、ばちゅん、と派手な音を立てて、後輩のそれが俺のナカに入ってきた。しかも狙いはただ一点に定まっている。押し寄せる快楽の波に思考が追いつかない。気持ちいい、気持ちいい。
「あっ、あっ、おっ」
「……あんなにプレーも上手くて、みんなをまとめて、かっこよかった先輩が、今俺の下でこんなになってるの、ほんと、」
耳元で囁かれる。
「可愛くて、たまんないです」
「っ!!!」
「あ、今ナカ締まったの、自分でもわかりました? ふふっ、相変わらず耳、弱いですね………でも、そんなに喜んでもらえるなら何度だって言ってあげますよ……昔の後輩にちんこ挿れられて意識飛ぶほどよがりまくってる先輩、最高に可愛いです。大好きです、可愛い可愛い俺の先輩」
ちゅっ、とわざと耳元でリップ音を立てる後輩の姿が、あの桜の中の姿と重なる。獲物を前にギラリと光るその瞳は、あの切なげな瞳と全くの別ものなのに。それが重なって見えてしまう理由はただ一つ……もう、俺にはわかってる。結局、今も昔も、俺がこいつに惚れてるってことだよ!!!
「はい、俺も楽しかったです。先輩、誘ってくれてありがとうございました」
はああっとため息とともに机に突っ伏す。1週間前、2人で映画を見た日から動いていないメッセージ画面。いくら祈っても、何度見ても、画面は動いてはくれない。
俺とは真反対の、めったに表情が動かなくて無口なタイプの後輩に俺が惚れたのは、彼の入学式の時だった。桜吹雪の中、どこか物憂げな表情の彼と目が合ったとき、俺の世界が一気にはなやいだ。別にそれまでがつまらない人生だった訳じゃない。ただ、彼と目が合った瞬間、俺の人生は新たに始まったのだ。しかもまさかの同じ部活!!! この時ほどサッカー部に所属すると決めた過去の自分に感謝したことはない。
それから半年。俺と彼の2人は、一緒に出かけるまでの仲へと発展した。だがしかし!!! 後輩の反応が!!! あまりにも薄い!!! いや、もちろんそんなクールなところもまとめて好きなのだが。別に彼は一緒に帰ることを断りはしないし、こちらが会話の流れで質問すれば、普通に返してくれる。休日だって、一緒に出掛けてくれる。でも、でも!!! これまで一度だって、俺は彼からの誘いもメッセージも受けたことがないのだ。しかし誘いを断らない以上嫌われていることはない……はず。返信が遅いのも、自分から喋らないのも、ただそういう性格なだけ……のはず。いや、実は彼はただ先輩からの誘いを断れないタイプなだけだったりするのか?
「あああ、もう!!! わっかんねえよお! でも好きだあああ!!!」
ガタッ。大きな物音が聞こえ、俺の意識が覚醒する。
「あ、先輩。起きましたか?」
目の前にはいくらか歳をとった後輩。視線を下げれば、キスマークと噛み跡だらけの俺の体。理解が追いつかない。
「ん!?……え?」
「先輩、さっき意識失ったんですよ。覚えてないです?」
「じゃあ、さっきのは夢……?」
「夢? 何のことかはわかりませんが、とりあえず起きたならいいです。はい、もう一回」
そう言うと同時に、後輩は俺の上にまたがって歯でコンドームの封を開ける。その挑発的な目線に、俺の体は勝手に反応する。尻の奥が熱い。
「ふふっ。先輩ったら意識失ってからも、体触ったら反応してたんですよ? 本当、変態ですよね………ほら、自分でもわかるでしょう?」
そう言って彼は、俺の手を無理やり俺の股間へと持っていった。彼の言った通り、確かにムスコは熱く固く勃起している。それに、シーツとこすれる乳首は、触らずともわかるくらいの熱を持って、その存在を主張していた。
あ、そうか。意識がはっきりして、先程までのことを思い出す。俺は確か、こいつと2人で……ていうか、こいつ、あの夢のころから、俺が自分を好きだってわかっててあの態度とってたんじゃね?
「先輩、何よそ見してるんですか?」
「!? んあぁ!」
およそ自分のものとは思えない大きな嬌声と、ぬちゅりと卑猥な音が部屋に響く。容赦のない激しさで、後輩は指の抜き差しを繰り返す。
「ほらほら先輩、ここ、好きでしょう?」
その動きはどんどん激しさを増していき、ついにはある一点をぐりぐりと押しつぶす。
「っあーーっ!!!らめえっ、そこっ、も、むりぃ……」
口からは情けない声と涎。後輩は嬉しそうに笑いながら、親が子供を叱るように、俺の尻をペチペチと叩く。
「こら、しっかりしてください先輩。学生時代、『とにかく体力つけろ! 自分の限界を超えるんだ!!!』って言ってたのはどこの誰ですか?」
「らって、こんなのっ知らなっ………ああっ!?」
こちらの都合などお構いなしに、ばちゅん、と派手な音を立てて、後輩のそれが俺のナカに入ってきた。しかも狙いはただ一点に定まっている。押し寄せる快楽の波に思考が追いつかない。気持ちいい、気持ちいい。
「あっ、あっ、おっ」
「……あんなにプレーも上手くて、みんなをまとめて、かっこよかった先輩が、今俺の下でこんなになってるの、ほんと、」
耳元で囁かれる。
「可愛くて、たまんないです」
「っ!!!」
「あ、今ナカ締まったの、自分でもわかりました? ふふっ、相変わらず耳、弱いですね………でも、そんなに喜んでもらえるなら何度だって言ってあげますよ……昔の後輩にちんこ挿れられて意識飛ぶほどよがりまくってる先輩、最高に可愛いです。大好きです、可愛い可愛い俺の先輩」
ちゅっ、とわざと耳元でリップ音を立てる後輩の姿が、あの桜の中の姿と重なる。獲物を前にギラリと光るその瞳は、あの切なげな瞳と全くの別ものなのに。それが重なって見えてしまう理由はただ一つ……もう、俺にはわかってる。結局、今も昔も、俺がこいつに惚れてるってことだよ!!!
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