28 / 31
5月28日(日)
しおりを挟む
・昨日の毎日新聞の書評欄で考えたこと。
「なつかしい一冊」は、著名人が記憶に残る、大切な、懐かしい本を紹介するコーナーで、今週は社会学者・作家の鈴木涼美氏。その一冊は田中康夫の『なんとなく、クリスタル』。
恥ずかしながら、どちらの作家も未読。でもこんな風な(紙面で呼んだ範囲の印象ですが)女子を謳歌(オシャレも恋愛も文化・芸術その他)する女子を(そのぶん、傷つくことも多い)生々しい文体で描く作家を羨みもしていたし、しつつある訳ですよ(想像でなく、まさにリアルにそのように生きているから、と言う理由もある)。
だけど、自分が創作する時に目指す方向としては、より興味を引かれた(もちろん、昨日の書評欄内で)作品、『眠りつづける少女たち』(スザンヌ・オサリバン著、高橋洋訳)ではなかろうか、と思いまして。ちなみに評者は養老孟司センセ。
書評欄や本の広告欄に眼を通して、気になる、欲しい本ってば、小説以外のジャンルの方が多いんですよね。
単純に、ノンフィクションが書きたいのではなくて、つまり、どう表現すればいいのか、そうアレですわ、澁澤龍彦が「書物から書物を書いた」みたいに評されたように、研究内容とか旅行記とか伝記とか、諸々の書籍から引用したり、換骨奪胎したりした、小説、吉田健一みたいなエッセイなのか小説なのか曖昧な、本当なの?作り話なの?みたいな文章を書きたいです。
って、なんの宣言なん。
・で、今の若人に人気なのは、小説よりも俳句や短歌なんですってね。
・読んだ本。
*『緑の髪のパオリーノ』
ジャンニ・ロダーリ 著
内田洋子 訳
超短篇集。不思議で可愛らしいお話がたっぷり。読んだのは、まだ五分の一くらい。
するする読めます。ちょっとずつ、楽しみながら読み進めます。
*『ムッシュー・コクトー
ママとコクトーと私』
キャロル・ヴェズヴェレール 著
花岡敬造 訳
帯に曰く、
「美貌の富豪夫人フランシーヌ・ヴェズヴェレールの一人娘が、初めて明かした、ママと詩人の不思議で特別な生活。
少女の澄んだ目が捉えたジャン・コクトーの真実」
自分ちで、映画『恐るべき子供たち』の撮影が行われるわ、別荘にコクトーを招いたら壁中に絵を描かれるわ、画家のビュッフェとパートナーのピエール・ベルジュは友達だわ、ベルジュは後にイヴ・サン=ローランのパートナーになり、家族同様のお付き合いをするわ、🏠にはアラン・ドロンもやって来るわ…
ゴージャスなんよ。神々だらけ。ヴァルハラなんか?が、なんかウキウキしない。なんでかな。
作者のキャロルと、あるいは訳者の花岡敬造と反りが合わないのかな?これも最初の方だけなので、読み進めていたら、面白さも分かってくるかも。
「なつかしい一冊」は、著名人が記憶に残る、大切な、懐かしい本を紹介するコーナーで、今週は社会学者・作家の鈴木涼美氏。その一冊は田中康夫の『なんとなく、クリスタル』。
恥ずかしながら、どちらの作家も未読。でもこんな風な(紙面で呼んだ範囲の印象ですが)女子を謳歌(オシャレも恋愛も文化・芸術その他)する女子を(そのぶん、傷つくことも多い)生々しい文体で描く作家を羨みもしていたし、しつつある訳ですよ(想像でなく、まさにリアルにそのように生きているから、と言う理由もある)。
だけど、自分が創作する時に目指す方向としては、より興味を引かれた(もちろん、昨日の書評欄内で)作品、『眠りつづける少女たち』(スザンヌ・オサリバン著、高橋洋訳)ではなかろうか、と思いまして。ちなみに評者は養老孟司センセ。
書評欄や本の広告欄に眼を通して、気になる、欲しい本ってば、小説以外のジャンルの方が多いんですよね。
単純に、ノンフィクションが書きたいのではなくて、つまり、どう表現すればいいのか、そうアレですわ、澁澤龍彦が「書物から書物を書いた」みたいに評されたように、研究内容とか旅行記とか伝記とか、諸々の書籍から引用したり、換骨奪胎したりした、小説、吉田健一みたいなエッセイなのか小説なのか曖昧な、本当なの?作り話なの?みたいな文章を書きたいです。
って、なんの宣言なん。
・で、今の若人に人気なのは、小説よりも俳句や短歌なんですってね。
・読んだ本。
*『緑の髪のパオリーノ』
ジャンニ・ロダーリ 著
内田洋子 訳
超短篇集。不思議で可愛らしいお話がたっぷり。読んだのは、まだ五分の一くらい。
するする読めます。ちょっとずつ、楽しみながら読み進めます。
*『ムッシュー・コクトー
ママとコクトーと私』
キャロル・ヴェズヴェレール 著
花岡敬造 訳
帯に曰く、
「美貌の富豪夫人フランシーヌ・ヴェズヴェレールの一人娘が、初めて明かした、ママと詩人の不思議で特別な生活。
少女の澄んだ目が捉えたジャン・コクトーの真実」
自分ちで、映画『恐るべき子供たち』の撮影が行われるわ、別荘にコクトーを招いたら壁中に絵を描かれるわ、画家のビュッフェとパートナーのピエール・ベルジュは友達だわ、ベルジュは後にイヴ・サン=ローランのパートナーになり、家族同様のお付き合いをするわ、🏠にはアラン・ドロンもやって来るわ…
ゴージャスなんよ。神々だらけ。ヴァルハラなんか?が、なんかウキウキしない。なんでかな。
作者のキャロルと、あるいは訳者の花岡敬造と反りが合わないのかな?これも最初の方だけなので、読み進めていたら、面白さも分かってくるかも。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
