一行日記 令和八年一月

犬束

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1月28日(水)

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・三島由紀夫『恋の都』。

 夫人雑誌に掲載された、軽めのメロドラマなので、するする読めます。そしてさすがの三島なので、文書が流麗で、“うまいねぇ”としみじみする。

 “楽し都 恋の都”の、藤山一郎『東京ラプソディ』は昭和11年(Wikipedia調べ)ですが、こちらの舞台は戦後の復興著しい時代の東京です。
 主人公の朝比奈まゆみは、ジャズバンドの敏腕マネジャー。美貌の26歳が恋人もつくらぬのみならず、言い寄る男ども、ことアメリカ男を蹴散らすことに喜びを覚えている。何故か、アメリカ嫌いだから。そして、何故、アメリカを嫌悪・憎悪するのか。
 それは、恋人だった五郎が右翼団体の塾生で、敗戦とともに切腹してしまったから。

 以降、まゆみは二十歳で亡くなった五郎の面影だけを胸に、仕事に打ち込んで生きてゆく。
 業界の喧騒、華やかなセレブリティ、シスターフッド、バンドメンバーの恋模様は不倫の果ての心中未遂から結婚まで様々、夜遊びするのはアメリカ人専用の都内随一の高級クラブ、お食事なら帝国ホテル、女子たちの装いにもうっとり。
 うっとりというなら、会話も洒脱。大人なら、中身も言葉も、これくらい練れていないとですわね(勉強になります)。

 ちくま文庫から出されているのですが、千野帽子の解説も👍

・晩ごはん。
 ミネストローネうどん。
 これで生麺は消費した!

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