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ある人々のはなし
理は愛が分からない。
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「理、理」
真っ白な部屋に優しさだけを込めたような声が白い部屋に響いた。
そこは上も下も右も左も白一色に染められた空間で、気を抜いてしまうとすぐに方向が分からなくなりそうな場所だった。
彼はそこから、遠くに見える彼らを覗いていた。
「理、理」
また同じ声がした。
その声を聴いているだけで慈愛に包まれている気持ちになれる。しかし、答えたのは先に聞こえたその心地よさを全て打ち消すような無機質なものだった。
「―――なんでしょう」
彼は答えた。
それには抑揚がなく、まるで機械のようだった。
だが、優し気な声はそのことをまったく気にしていないかのように穏やかに笑った。
「ふふふ、今回はどうだったかい?」
「なんのことでしょうか」
「分かっているだろう?」
―――愛は、知れたかい?
その声は限りなく優しさを与えてくれるのに、どこか揶揄うようだった。
彼は今の今まで彼らに向けていた視線を声のした方を見上げた。そこに何かあるわけでもなかった。けれど、確かに在った。目に見えぬ、―――神が。
神は目にすることができないというのに、存在は感じることができた。そこに、神が在るのだと。
「わたしの理、愛は、―――知れたかい?」
神はもう一度言った。
しかし、理と呼ばれた彼の表情は一切動かなかった。その完成された美と言えるほどの美しい容姿は彫刻のようにピクリとも動かないのだ。
「そんなもの、知る必要などないでしょう」
「いいや、わたしはわたしの理に知ってほしいんだよ。どこまでも醜く、どこまでも狂った、どこまでも深い、愛を」
まるで気持ちの籠っていない返事に、全ての想いが詰まった答えが返ってきた。
そして続けられた言葉に、理は初めてほんの少し、数ミリだけ眉を動かした。
神は言ったのだ。
―――本当は、知りたいのだろう? と。
「そうでなければ頭のいいわたしの理があんなシステムを作るわけないじゃないか。あんな人選をするわけないじゃないか。―――そうだろう?」
見透かしたような声に、理の表情はまた固まるように動かなくなったのだ。
システム。
それは勇者魔王システムのことだ。
彼が、理が、初めて一から十まで創り上げたシステム。
当時、神は嘆いていた。
―――人の愚かさに。
神はシステムを創り、世界を創り、大地を創り、花を創り、植物を創り、動物を創った。そこには神が作った生き物の営みだけの平和で、美しい世界があった。
だが、神は人を招いた。
神の知り合いの魔女がそれを勧めたのだ。魔女は神に人を見せた。そして、神は人の営みに、一生に、愛に魅せられた。
だから、人を招いたのだ。
人が来てから、この世界は随分と賑やかになった。
招いた人の長である男は世界をまとめ、繁栄に導いた。
彼のために職業という制度も作り、神は人の営みや愛の形を見るのが楽しんだ。
けれど、時が経って、人は争いを始めた。
それぞれ争い、国を興しては、また争って広げ、滅ぼされてはまた新しい国ができた。
神はそれを見るのが好きだったが、ある日、終わりのない争いが始まった。奪い、奪われ、そして奪われたものが誰かから何かを奪う。その繰り返しに繰り返しを重ね、人自身では止めようがなくなってしまった。
その様子を見て、神は嘆いた。
―――面白くない、と。
だが、当時の神には人を招き、職業システムを創っただけで力を使い果たしてしまっていた。
神はそれほど強い神ではなかったのだ。人を招けたのも魔女の力を借りたおかげだ。
その為、神に残されていたのは存在を維持し、世界を傍観するだけの力。
そして神は存在する力だけを残し、他のすべてを新しいシステムを創るために使うことにした。
自分で作り上げたシステムに人の争いを止めるシステムを創るように命じ、そして、力を溜めるための眠りについた。―――未熟であるがゆえに最初に創ったシステムが完璧ではなく、人格というバグが生じていたのも知らずに。
システム――理は、勇者魔王システムを、創った。
理はずっと見ていた。
主である神が人を楽しそうにみているところを。理は完璧であれと創られたがため、人間というあまりにも不可解で不完全なものになぜ神が興味を持つのか分からなかった。感情、特に神が好いた『愛』については全く理解できなかった。
けれど、理はどうしても知りたかった。
それは知識欲かもしれない。それとも、神と同じものを共有したいという思いからかもしれない。どちらにせよ、そう思った理はこの勇者魔王システムで知ることにしたのだ。回を重ねれば、見えてくるに違いない。
人の、感情が、愛が。
最初、そのシステムは単純だった。
仲間はなく勇者と魔王だけであった。
しかし、人は一人では心が保てないと知って仲間をつくった。
勇者の仲間をつくったはいいが、相性があると知った。
だから、相性が合わないことがないように最初に強い感情を抱かせることにした。
魔王の仲間をつくったはいいが、死に恐怖して逃げるものがあると知った。
だから、魔王というもっと大きな恐怖を作って逃げないようにした。
そもそも魔王や勇者になりたくないものもいた。
そうならないように、歴史の一端を見せて、使命感を抱かせることにした。
そうやって、少しずつ少しずつ理は改良していったのだ。
だが、理は相変わらず感情が、愛が分からなかった。
ある時、神が目を覚ました。
神は永い眠りから目を覚ましたが、それも一時手になことに過ぎなかった。だが、神は目を覚ましただけで自分が寝ている間に起きたことをその全知によって見た。
そして、笑った。
―――面白い、と。
人の衰退、勇者と魔王によって変わる未来。
そして、いつの間にかできていた理という存在。
神は一瞬の目覚めののち、また眠りについた。
だが、目覚めの時間は段々と長くなっていった。
その間に神は理と言葉を交わすようになり。
理が手を加えたことによって面白みが増すと知った。
―――今代は、特によかった。
理は勇者の仲間のそれぞれに強い感情を抱かせた。
ある者には憧れを、ある者には興味を、ある者には庇護欲を、ある者には罪悪感を、ある者には好意を。
どれも勇者がどんな人であろうと必ず最後までともに歩めるほどの強い感情。
だが、当の勇者は仲間たちに会って抱いたのは諦念だった。自分が勇者となった自覚とともに、これから役目を果たすまでは自分の恋人に会えないのだという思い。
だから、理は勇者が確実に成し遂げるために使命感が増すように、聖なる剣に仕掛けを施した。自分が神に、神の一部である理に選ばれたのだと自覚させるものを。だが、それはあまり意味があったようには思えなかった。
しかし、それは勇者の恋人によって達成される。そしてその恋人はなんと今代の魔王はだった。なんて皮肉なことか。理が選んだ理由はなんであろうか。魔力の使い方がうまいからか。責任感が強いからか。―――それとも、勇者の恋人だったからか。はたまた、その逆か。
今まで、勇者と魔王が知り合いであったことは一度もなかった。それ故に魔王が魔物から生まれるという話が事実であるかのように語り継がれてきたのだ。
もしかしたら、知り合い同士だったから面白かったのかもしれない。
すべてを見た神は楽しそうに笑った。
そして、先ほどの質問につながったのだ。
狂おしいまでに純粋な愛を引き裂いたことで、―――愛が知れたかい、と。
相変わらず、理の表情は動かない。
けれど、神はこのもとは自分の一部であった彼が感情を持ち始めているのではないかと思っている。
それは魔王たちを見れば明らかだった。
魔王城を豪華にしたこと、宝石や内装・食事を充実させたこと、腕輪と王冠を作り、そして墓碑まで作ったこと。
代を重ねてまだ若いころに魔王たちが晒し物にされたことがあったため、彼らを自らの手で天の国へ連れてくることにしたこと。
天の国では一番会いたい者たちに最初に会えるようにしたこと。
どれをとっても『想い』がなければ成そうと思わないことばかりだ。
もしかしたら罪悪感が、思いやりが生まれつつあるのかもしれない。
また向けた彼らを見つめるその視線がそれを語っている気がした。
だが、きっと理はそれをまだ分かっていない。
けれど、いつか自覚する時が来るだろう。
微睡む意識の中、神は笑った。
―――その時になったら、次はどんな面白いものが見れるだろう、と。
そうして、また、長い長い眠りについたのだった。
真っ白な部屋に優しさだけを込めたような声が白い部屋に響いた。
そこは上も下も右も左も白一色に染められた空間で、気を抜いてしまうとすぐに方向が分からなくなりそうな場所だった。
彼はそこから、遠くに見える彼らを覗いていた。
「理、理」
また同じ声がした。
その声を聴いているだけで慈愛に包まれている気持ちになれる。しかし、答えたのは先に聞こえたその心地よさを全て打ち消すような無機質なものだった。
「―――なんでしょう」
彼は答えた。
それには抑揚がなく、まるで機械のようだった。
だが、優し気な声はそのことをまったく気にしていないかのように穏やかに笑った。
「ふふふ、今回はどうだったかい?」
「なんのことでしょうか」
「分かっているだろう?」
―――愛は、知れたかい?
その声は限りなく優しさを与えてくれるのに、どこか揶揄うようだった。
彼は今の今まで彼らに向けていた視線を声のした方を見上げた。そこに何かあるわけでもなかった。けれど、確かに在った。目に見えぬ、―――神が。
神は目にすることができないというのに、存在は感じることができた。そこに、神が在るのだと。
「わたしの理、愛は、―――知れたかい?」
神はもう一度言った。
しかし、理と呼ばれた彼の表情は一切動かなかった。その完成された美と言えるほどの美しい容姿は彫刻のようにピクリとも動かないのだ。
「そんなもの、知る必要などないでしょう」
「いいや、わたしはわたしの理に知ってほしいんだよ。どこまでも醜く、どこまでも狂った、どこまでも深い、愛を」
まるで気持ちの籠っていない返事に、全ての想いが詰まった答えが返ってきた。
そして続けられた言葉に、理は初めてほんの少し、数ミリだけ眉を動かした。
神は言ったのだ。
―――本当は、知りたいのだろう? と。
「そうでなければ頭のいいわたしの理があんなシステムを作るわけないじゃないか。あんな人選をするわけないじゃないか。―――そうだろう?」
見透かしたような声に、理の表情はまた固まるように動かなくなったのだ。
システム。
それは勇者魔王システムのことだ。
彼が、理が、初めて一から十まで創り上げたシステム。
当時、神は嘆いていた。
―――人の愚かさに。
神はシステムを創り、世界を創り、大地を創り、花を創り、植物を創り、動物を創った。そこには神が作った生き物の営みだけの平和で、美しい世界があった。
だが、神は人を招いた。
神の知り合いの魔女がそれを勧めたのだ。魔女は神に人を見せた。そして、神は人の営みに、一生に、愛に魅せられた。
だから、人を招いたのだ。
人が来てから、この世界は随分と賑やかになった。
招いた人の長である男は世界をまとめ、繁栄に導いた。
彼のために職業という制度も作り、神は人の営みや愛の形を見るのが楽しんだ。
けれど、時が経って、人は争いを始めた。
それぞれ争い、国を興しては、また争って広げ、滅ぼされてはまた新しい国ができた。
神はそれを見るのが好きだったが、ある日、終わりのない争いが始まった。奪い、奪われ、そして奪われたものが誰かから何かを奪う。その繰り返しに繰り返しを重ね、人自身では止めようがなくなってしまった。
その様子を見て、神は嘆いた。
―――面白くない、と。
だが、当時の神には人を招き、職業システムを創っただけで力を使い果たしてしまっていた。
神はそれほど強い神ではなかったのだ。人を招けたのも魔女の力を借りたおかげだ。
その為、神に残されていたのは存在を維持し、世界を傍観するだけの力。
そして神は存在する力だけを残し、他のすべてを新しいシステムを創るために使うことにした。
自分で作り上げたシステムに人の争いを止めるシステムを創るように命じ、そして、力を溜めるための眠りについた。―――未熟であるがゆえに最初に創ったシステムが完璧ではなく、人格というバグが生じていたのも知らずに。
システム――理は、勇者魔王システムを、創った。
理はずっと見ていた。
主である神が人を楽しそうにみているところを。理は完璧であれと創られたがため、人間というあまりにも不可解で不完全なものになぜ神が興味を持つのか分からなかった。感情、特に神が好いた『愛』については全く理解できなかった。
けれど、理はどうしても知りたかった。
それは知識欲かもしれない。それとも、神と同じものを共有したいという思いからかもしれない。どちらにせよ、そう思った理はこの勇者魔王システムで知ることにしたのだ。回を重ねれば、見えてくるに違いない。
人の、感情が、愛が。
最初、そのシステムは単純だった。
仲間はなく勇者と魔王だけであった。
しかし、人は一人では心が保てないと知って仲間をつくった。
勇者の仲間をつくったはいいが、相性があると知った。
だから、相性が合わないことがないように最初に強い感情を抱かせることにした。
魔王の仲間をつくったはいいが、死に恐怖して逃げるものがあると知った。
だから、魔王というもっと大きな恐怖を作って逃げないようにした。
そもそも魔王や勇者になりたくないものもいた。
そうならないように、歴史の一端を見せて、使命感を抱かせることにした。
そうやって、少しずつ少しずつ理は改良していったのだ。
だが、理は相変わらず感情が、愛が分からなかった。
ある時、神が目を覚ました。
神は永い眠りから目を覚ましたが、それも一時手になことに過ぎなかった。だが、神は目を覚ましただけで自分が寝ている間に起きたことをその全知によって見た。
そして、笑った。
―――面白い、と。
人の衰退、勇者と魔王によって変わる未来。
そして、いつの間にかできていた理という存在。
神は一瞬の目覚めののち、また眠りについた。
だが、目覚めの時間は段々と長くなっていった。
その間に神は理と言葉を交わすようになり。
理が手を加えたことによって面白みが増すと知った。
―――今代は、特によかった。
理は勇者の仲間のそれぞれに強い感情を抱かせた。
ある者には憧れを、ある者には興味を、ある者には庇護欲を、ある者には罪悪感を、ある者には好意を。
どれも勇者がどんな人であろうと必ず最後までともに歩めるほどの強い感情。
だが、当の勇者は仲間たちに会って抱いたのは諦念だった。自分が勇者となった自覚とともに、これから役目を果たすまでは自分の恋人に会えないのだという思い。
だから、理は勇者が確実に成し遂げるために使命感が増すように、聖なる剣に仕掛けを施した。自分が神に、神の一部である理に選ばれたのだと自覚させるものを。だが、それはあまり意味があったようには思えなかった。
しかし、それは勇者の恋人によって達成される。そしてその恋人はなんと今代の魔王はだった。なんて皮肉なことか。理が選んだ理由はなんであろうか。魔力の使い方がうまいからか。責任感が強いからか。―――それとも、勇者の恋人だったからか。はたまた、その逆か。
今まで、勇者と魔王が知り合いであったことは一度もなかった。それ故に魔王が魔物から生まれるという話が事実であるかのように語り継がれてきたのだ。
もしかしたら、知り合い同士だったから面白かったのかもしれない。
すべてを見た神は楽しそうに笑った。
そして、先ほどの質問につながったのだ。
狂おしいまでに純粋な愛を引き裂いたことで、―――愛が知れたかい、と。
相変わらず、理の表情は動かない。
けれど、神はこのもとは自分の一部であった彼が感情を持ち始めているのではないかと思っている。
それは魔王たちを見れば明らかだった。
魔王城を豪華にしたこと、宝石や内装・食事を充実させたこと、腕輪と王冠を作り、そして墓碑まで作ったこと。
代を重ねてまだ若いころに魔王たちが晒し物にされたことがあったため、彼らを自らの手で天の国へ連れてくることにしたこと。
天の国では一番会いたい者たちに最初に会えるようにしたこと。
どれをとっても『想い』がなければ成そうと思わないことばかりだ。
もしかしたら罪悪感が、思いやりが生まれつつあるのかもしれない。
また向けた彼らを見つめるその視線がそれを語っている気がした。
だが、きっと理はそれをまだ分かっていない。
けれど、いつか自覚する時が来るだろう。
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そうして、また、長い長い眠りについたのだった。
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