異世界傭兵の救国記

える

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ステータス

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『今日は急な事でお疲れでしょう。とりあえず今夜はお休みください。詳しい話はまた明日ご説明いたします』

 アイラ王女にそう言われ、彼女に呼ばれたメイドに案内されて、現在は客室と思われる部屋にいる。

「伝説の傭兵…か」

 一人になったところで色々考えてみる。
 俺がTMOでやっていた事がこの国の歴史として反映されていると思うとなんだかこそばゆい気もする。
 しかし今まで俺が倒してきたモンスターの中には伝説級もいる。千年後のこの時代にどの程度の強さのモンスターが存在するかはわからないが、それでも語り継がれているくらいだし同程度だと考えてもいいはずだ。

「でも俺は桐生仁であってゲームの中のJINとは違うんだ…」

 この国を救えと言われ戦うとしたら、平和な日本で育ったただの大学生に何ができるというのだろうか。一人の兵士として従軍する程度ならできるが一騎当千の勇者にはなれない。

「…せめてゲームと同じ力を使えたらなぁ」

 そう独り言を呟いてベッドに横になる。

「メニューオープン…なんて開くわけ………!?」

 冗談半分で言ってみた言葉に反応して現実世界で見慣れたメニューコマンドが現れた。いや、正確に言えばTMOのメニューコマンドより欄は少ない。あるのは【ステータス】と【スキル&アビリティ】と【アイテム】の3つだけだ。

「えっと…とりあえずステータス…」

 宙に文字が見えると言うなんとも近未来的な状況に恐る恐る【ステータス】指を運ぶ。

「うわっ…マジかよ」

【ステータス】が開き現れた情報は、

≪桐生仁≫
種族:人間
性別:男
年齢:21
レベル:999
職業:傭兵
称号:『伝説の傭兵』
所持金:0R
魔力:???
攻撃力:???
防御力:???

…というものだった。ほぼTMOのデータを引き継いでいる。攻撃力や防御力の欄が表示されないのは何故だろうか?まあTMOは割と攻撃力などはレベルに依存する傾向にあるからこのレベルで低いということはないだろう。
 所持金が0なのはこの国の通貨が変わったという認識で良さそうだ。単位も変わっている。それに関しては特に問題ない。きっと幾らかの金は貰えるだろうしいざとなればアイテムを売ればいい。
 
「スキルとアビリティは…こっちも全部揃ってるか…」

 TMOで入手したスキル、アビリティはもちろん、TMO内で作成したユニークスキルも引き継がれている。

「これは使えるぞ…よし、次はアイテム…」

 アイテムに関しても一般的な回復アイテムなどから伝説級モンスターから取れる素材、レア武器、防具なども全部あった。

「これがあれば戦える…」

 そうだとわかると胸が熱くなってきた。
 この世界に存在するモンスターと戦える。そう思うとなんだかわくわくする。

「この世界を知るのが楽しみだな」

 これからのことを考えながら眠りに就いた。

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