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プロローグ、と見せかけて第1章!
まさかの展開
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桜の花がまぁまぁ咲いたくらいの頃、私の入学する中学校は入学式を行う。
そして私の視界にはまぁまぁ咲いている桜の花と昨日の雨が原因でぐちゃぐちゃになってしまった桜の花びらが道路にたくさん敷かれている。
こんな光景を見てしまうと、入学式という人生で数回しかないイベントのお陰で盛り上がっていた気分がダダ下がりだ。
なら見るなよと君たちは言いたいだろう。
私もそう思った。
なので今から上の方をずっと見て歩こうと思う。
まぁ、この道は最近まで毎日通学の為に歩いて居たので見なくとも間違えたりはしないだろう。
…桜、綺麗だな。
そうやって桜の花に気を取られていた私は気づかなかった。
雨上がりと雪が降ったときの天敵、マンホールさんに。
あっと思った後からはまさにあっという間だったんだと思う。
でも私には永遠の様に感じられた。
神様とローファーに文句を言えるくらいには。
あー、晴れの入学式の日にまさか転ぶとは。
私、ツいてないなぁ。
せっかく可愛らしい制服を着ていたのに。
それにしてもなぜマンホールさんで転んだんだろう。
大抵は平気なのに。
はっ!まさかローファーの所為⁉︎いつもは運動靴だったから…
いやいやでも今日、他のマンホールの上も歩いたけど平気だったしなぁ。
こうなると犯人は限られてくる。
きっと神様だろう。
あいつ…私をわざわざ転ばせやがって!
しかも、雨上がりで濡れているし桜の花びらがぐちゃぐちゃになっていて汚い道で!
今日は入学式だぞ!
なんてことをしてくれたんだあいつは!
恨んでやるぅぅぅぅぅぅぅ‼︎
そして私は神様を恨みながら重力に従って頭から落ちていった。
でも、冷静になるとこの事故の原因がすぐに解る。
私の所為だ。
あの時はあんなことを言っていたが、上の方を見て歩いていなければこんなことにはならなかった。
反省している。
なので神様、お願いです。
私をこんな可笑しな森の中から元の世界へと帰らせて下さい。
だっておかしいよねぇ⁉︎
転んでなぜか意識を失った後に起きてみたらここに居たんだよ。
少し歩いてみたらRPGに出てきそうなオーガみたいな見た目の奴等に追いかけられたんだよ。
私、多分だけど最高記録を出したと思う。
そして私が今立っているところの近くにある木が動いてます。ナウで。
攻撃はしてこないっぽいんだけど怖い。
ここ、絶対異世界だって!
そりゃあ?
異世界に行くことは一回はしてみたいって思ったよ?
でもそういうのは妄想するのが良いんであって、現実では要らないんですよ。
というか森の中って…
一体どうすればいいの⁉︎
私は取り敢えず、困っちゃったポーズをした。
うん、意味無いね。
もしかしたら、これは夢なのかも知れない。
ならまた意識を失ったら戻れるかな。
よーし、もう頭がキャパオーバー寸前だし、イケるかもしれない!
そう考えると少し希望が見えてきた私は上を向いた。
そんな少しの希望に頼ってみた私の視界には、大きなガーゴイルみたいな奴が飛んでいるのが見えた。
…これはもうキャパオーバーものですわー
もう無理ですわー
そして私の視界にはまぁまぁ咲いている桜の花と昨日の雨が原因でぐちゃぐちゃになってしまった桜の花びらが道路にたくさん敷かれている。
こんな光景を見てしまうと、入学式という人生で数回しかないイベントのお陰で盛り上がっていた気分がダダ下がりだ。
なら見るなよと君たちは言いたいだろう。
私もそう思った。
なので今から上の方をずっと見て歩こうと思う。
まぁ、この道は最近まで毎日通学の為に歩いて居たので見なくとも間違えたりはしないだろう。
…桜、綺麗だな。
そうやって桜の花に気を取られていた私は気づかなかった。
雨上がりと雪が降ったときの天敵、マンホールさんに。
あっと思った後からはまさにあっという間だったんだと思う。
でも私には永遠の様に感じられた。
神様とローファーに文句を言えるくらいには。
あー、晴れの入学式の日にまさか転ぶとは。
私、ツいてないなぁ。
せっかく可愛らしい制服を着ていたのに。
それにしてもなぜマンホールさんで転んだんだろう。
大抵は平気なのに。
はっ!まさかローファーの所為⁉︎いつもは運動靴だったから…
いやいやでも今日、他のマンホールの上も歩いたけど平気だったしなぁ。
こうなると犯人は限られてくる。
きっと神様だろう。
あいつ…私をわざわざ転ばせやがって!
しかも、雨上がりで濡れているし桜の花びらがぐちゃぐちゃになっていて汚い道で!
今日は入学式だぞ!
なんてことをしてくれたんだあいつは!
恨んでやるぅぅぅぅぅぅぅ‼︎
そして私は神様を恨みながら重力に従って頭から落ちていった。
でも、冷静になるとこの事故の原因がすぐに解る。
私の所為だ。
あの時はあんなことを言っていたが、上の方を見て歩いていなければこんなことにはならなかった。
反省している。
なので神様、お願いです。
私をこんな可笑しな森の中から元の世界へと帰らせて下さい。
だっておかしいよねぇ⁉︎
転んでなぜか意識を失った後に起きてみたらここに居たんだよ。
少し歩いてみたらRPGに出てきそうなオーガみたいな見た目の奴等に追いかけられたんだよ。
私、多分だけど最高記録を出したと思う。
そして私が今立っているところの近くにある木が動いてます。ナウで。
攻撃はしてこないっぽいんだけど怖い。
ここ、絶対異世界だって!
そりゃあ?
異世界に行くことは一回はしてみたいって思ったよ?
でもそういうのは妄想するのが良いんであって、現実では要らないんですよ。
というか森の中って…
一体どうすればいいの⁉︎
私は取り敢えず、困っちゃったポーズをした。
うん、意味無いね。
もしかしたら、これは夢なのかも知れない。
ならまた意識を失ったら戻れるかな。
よーし、もう頭がキャパオーバー寸前だし、イケるかもしれない!
そう考えると少し希望が見えてきた私は上を向いた。
そんな少しの希望に頼ってみた私の視界には、大きなガーゴイルみたいな奴が飛んでいるのが見えた。
…これはもうキャパオーバーものですわー
もう無理ですわー
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