案内人は苦労中!

カヲス神

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プロローグ、と見せかけて第1章!

奴の名は…

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その自己主張がとてつもなく激しかった物はー

だった。

あ、ありのままに今、起こったことをはなすぜ!
雑貨屋の中で一番自己主張が激しい物がギターだった。
天然とか偶然とかそんなチャチなもんじゃ断じてねぇ。
もっと恐ろしいこの雑貨屋のボケ魂の片鱗を味わったぜ…!

ごほん、取り乱してしまった。
すまない。
え?
いつも取り乱しているって?
寝言は寝て言った方がいいと思うぞ?

閑話休題それはさておき

私を取り乱させた元凶は、今もなお平然とそこにある。
いや、物なのだから当たり前か。
そのギターはマホガニーだっけか?
濃い茶色の木で出来てある。
というかなんで雑貨屋に違う世界の物が置いてあるんだよ!
しかも、かなり有名なヤマ…さんのところじゃないか!
もう一度言うよ?
なんでこんな物があるんだよ!
あれか。
この店の人は私を過労死させたいのか。
…というか待てよ?
これ地球の物があるとしたら、これの持ち主地球人もいるんじゃないか?
案外あり得るぞ。
そうとなればこうしてはいられない。
早くこのギターを誰から買い取ったのか、聞きに行かなければ!
地球隊員No.510 神崎かんざき 琴音ことね、行っきまーす!
さぁ、店主ターゲットはどこだ?
私はギターを持ち、カウンターは大抵一番奥だろうという勝手な想像から奥へと進んで行った。
だが、なかなかどうして商品が邪魔で進めない。
右の商品を避けたら左の商品にぶつかったり、全て避けれたと思ったらギターがふくらはぎに当たって転んだら前にある商品がこちらへ倒れて来たり、と散々だった。
しかも、直し終わったと思った瞬間に違う商品が倒れて来たりした。
これで、どのくらい商品が詰め込まれているのかが解るでしょう。
その中をどんどん奥へと進んで行く。
奥へと進んで行くにつれて、商品の押し込まれ具合が悪い方で凄いことになっていく。
体感的に二時間はかかったと思う。
いや、多分そんなにしていないだろうけどさ。
体力はほぼ尽き、精神力はもう空へと飛び立っていきそうだ。
そんなー中だけだがーおばあちゃんみたいな私もカウンターへと来ることが出来た。
今の私の気分は、最後の最後にラスボスである魔王と戦おうとする勇者な気分だ。
勇者なんてゲームでしかやったことないし、この世界にも居ないけど。
さぁ、勇者をここまで苦しめた魔王店主の姿を拝んでやろうじゃないかとカウンターに視線を向けると、そこにはー
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