案内人は苦労中!

カヲス神

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プロローグ、と見せかけて第1章!

お爺さんは最初から最後まで濃かったです。

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息を吸ってぇー
スーハースー…

「あ、あのぉ、訪ねたいことがあるんですが…」

「あらまぁ、どうしたの?」

オカマだぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!
こ、この人、オカマだ!
マジっすかぁ。
き、気を取り直して…

「こにょギターについてなんですが「あぁ!それねぇ!」」

噛んじまったよ。
緊張したからな。
私は1回目は平気でも、2回目は無理だったか。
ただ、店主さんは気にしていないのが幸運かな。
私も気にしないでおこう。
記憶消去~記憶消去~

「それ!拾ったのよぉ!」

「へ?」

「あらぁん、どこでってぇ?えぇーっとぉ…そうそう!南の国の空から降ってきたのよぉ!」

まだ喋ってもいないのに答えただと⁉︎
貴様、まさかエスp…そんな訳ないか。
それにしても、南の国?
空から降ってきた?
全く以って、意味解らん。

「南の国ってどこですか?」

「ほら、あのクリナンチャラっていう国」

「それはここですね」

「あらぁん?そうだったかしらん?」

「そうですよ」

「うぅーん…」

自分の国の名前すら忘れている人に聞いても意味がないかも知れない。
でも、ここで粘っておかねば!
もしかしたら、そこは日本に近いのかもしれない。
そしたら、家に帰れる!
お母さん、待っていないと思いますが私は帰りたいです。
なので待っていて下さい。
お葬式の準備だけは絶対始めないでくださいね。
お願いですから。

「思い出したわぁ!ラギステラル王国よぉ!」

「ラギステラル王国…」

そこはまだ行っていない国だ。
だけど、そこにはきっと何か日本に繋がっているところがあるかもしれない!
ありがとう、お爺さん。
この人に聞いても意味がないとかオカマだとかエスパーだとかセンスが悪いとか言ってごめんなさい。
よし、それでは早速その国について調べねば!
そう思い、私は步を進めようと…

「それ、買って行かないのぉ?」

オウノォォオォォォォォォォォ‼︎
ギターさん、貴方のこと頭から消し去っていました!
誠に申し訳ない!
さて、これはどうすれば良いのだろうか。

「…因みにどの位のお値段で?」

「んー、それは私が拾った物だから結構安いわよ」

そうして、私はこれギターを持ってこの店を抜け出すという行為が恐ろしく辛いということに全く以って気づかずに購入をしてしまった。
だって、とっても安かったんだもん!
仕方ないじゃん!
あ、そうそう、あのお爺さんの名前も買うときに一緒に教えてもらった。
あの人の名前は『ミア・オールマン』だそうだ。
また私は要らない情報を手に入押し付けられてしまった。

それにしてもこのギター、街中に出るとかなり目立っている。
芸能人が街を歩くとこんな感じなのだろうか。
まぁ、向けられる視線の意味は違うだろうが。
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