森の聖域と地獄の業火は相性がいい

除湿マン

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第10話 神秘の街並み

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 ティナから貰ったこの世界の言葉を学ぶための書物を、俺は広げながら王城の廊下を歩いていた。書物の表紙の部分には、こちらの言葉で『一から十まで言葉の世界』というタイトルが刷り込まれている。全体的に地味な見た目の本だが、その中身は実に分かりやすい。ティナがこれはお勧めと一推ししていただけのことはある。

 歩きスマホには断固反対派の俺だか、今回ばかりは歩きながら書物に目を通させて頂きたい。というのも、エルフ族長フィオーネさんとの例の約束の件もある。向こうは、恐らくどうせすぐに暗礁に乗り上げるだろうと半ば呆れていることであろうが、そんなことはない。言語は俺の得意分野だ。

 それを証拠に、ここ一日二日で基礎的な会話はもちろん、文字も書けるようになった。ティナと一通り会話の練習もしていたため、実践も問題ないだろう。普通に話す分には、何も差し支えはない。

 自分でも驚いている部分はある。確かに言語は得手だと自負している部分があるのは間違いないが、それにしても飲み込みがスムーズだ。スッスッと、豆腐に包丁を入れるときのあのスムーズさを彷彿とさせるように、頭の中に言葉が入ってくるのだ。
 俺がオクレビトであることも関係しているのかもしれない。ユリウスさんやグラン大王との話からも、オクレビトは相当に貴重な存在であることは確かだ。その反面、エルフ達から脅威にも似た何かと思われていることも確かであるのは、致し方ないことだが。

 とにかく、俺はこの短い期間で、驚くべき飲み込みの速さを体感している。この書物も、もう手放してもいいくらいだ。


 俺は今、フエゴデル域から出て、例の南塔の地下の倉庫を出て、螺旋階段を上がり、廊下を歩いてペルデへの扉がある北塔に移動しているところだ。
 ユリウスさんと歩いて移動しているときは緊張のあまり感じなかったが、この王城は巨大だ。正直、フエゴデル域への扉とペルデへの扉を行き来するのは辛抱がいる。可能ならば行き来したくはない。

 そういえば、俺はまだこの城の外に出たことがなかった。俺はふと気付いた。
 窓から城下町は見下ろせる。米粒サイズの人の姿も見えた。皆、確かに俺がいた世界の人とは少し印象の違う衣服を身に纏っている。髪の色も様々だ。黒、白、茶、赤、金、緑、ピンク、紫、オレンジ、青…。

 言うならばここは、ファンタジーの世界だ。そう、小説やゲーム、アニメや漫画で見たようなあの世界観に酷似している。
 文明も、やや遅れているだろう。携帯電話やスマホのようなものも無さそうだ。町を走る馬車の姿も見えた。俺がいた世界では、馬車なんて珍しい移動手段だ。それが、この世界には恐らく車や電車もないだろう。

 ただこの世界は文明が遅れている分、魔法や魔物といった未知の存在がある。魔法は、ペルデでのティナのバリアと、倉庫で見たユリウスさんのもの以外はまだ見てはいないから、未だにイメージが固まらない。魔物に関しては、ここに来てから、階段でトカゲの魔物を見たし、ペルデでも恐竜のような魔物を見た。
 そして今、こうして見下ろしている城下町にも、明らかに異形の生物が多く目に付く。馬車を引いている動物は普通の馬ではない。ペットのように連れている小動物も、犬や猫の類いではない。

 本当に俺は、剣と魔法の世界に迷い込んでしまったみたいだ。


「コウジ様ー!」

 窓に目をやりながら思わず立ち止まっていると、廊下の奥の方から女の声がした。その声は、俺の鼓膜を優しく撫でるあの癒やしの声だった。

 目をやると、ティナが手をこちらに振りながら小走りで近づいてきていた。オパールグリーンの美しい長髪と特徴的な衣装が妖艶に揺れ、形の良い柔らかい胸が揺れている。俺は思わず目を逸らす。

「はぁ、はぁ…」

 ティナは俺の前で止まり、息をつく。なんともセクシーだ。

「なんか久々に会った感じだな、ティナ」
「あっ、…そ、そうですね…と言っても、今朝まで一緒でしたけどね」

 そう言うと、ティナは抱えていた袋からパンを一つ取り出した。

「コウジ様、お腹空いていませんか?今朝渡せなかった、一応朝食です。もう昼ですけど…ごめんなさい」
「いやいや、ありがとう」

 俺はティナからパンを受け取った。形状はフランスパンによく似ているが、やや柔らかい。フエゴデル域にいる時は腹なんか空くわけもなかったが、こっちに戻ってから何度も腹が鳴っていたのだ。丁度良かった。

 俺は一切の躊躇を見せずにパンにかぶりつく。
 小麦の香りがふわっと広がり、僅かに染み込んだバターがみずみずしい音を立てながらパンがほろほろと崩れ、口の動きが止まらなくなるほどにずっと噛んでいたい衝動に駆られる。名残惜しさに涙しそうになりながら、俺はそれを嚥下する。

 美味い、なんだこれは。

「美味すぎるんだけど」
「本当ですか!?急いでいてあまり吟味できなかったので不安だったのですが…気に入っていただけて良かったです!」

 ティナはご機嫌だった。俺はティナの晴れやかな笑顔をおかずに、一心不乱にパンにかぶりついた。城の廊下で立ち食いとは行儀が悪いことこの上ないが、まあこの世界の常識にはまだ疎いということで、ここはどうか一つお許しいただきたい。

「そういえば、ユリウス様はどちらへ?」
「ユリウスさんなら父上に会いに行くって言ってたかな」

 それは先ほど、フエゴデル域から戻ってきた倉庫の中での話だった。
 ユリウスさんはすぐに歩き出し、そう言って去って行ってしまった。

 父上…ということは、このプラドー帝国の帝王に会いに行くということだろう。
 それより、『帝王』ってなんか、悪役みたいな響きだな。

「そうでしたか」
「あ、そうだ、ティナ」

 俺はパンを嚥下し終えると、ティナの目をまじまじと見た。

「あのさ、城の外に出てみたいんだけど、ダメかな?」
「構いませんよ。じゃあ私、案内します!」

 ティナは張り切っていた。


   *


 王城の北塔と南塔をつなぐ巨大な回廊から、中央広場と呼ばれる一階のフロアに降りた。そこから、巨大な扉を抜け、橋を渡り、更に門番が立つ門を潜ると、そこには城下町が広がっていた。

「うおぉぉ…」

 俺は思わず唸る。城の窓から眺めていた時から絶景だと感動していたこともあり、いざ町に降りてみると、それは美しかった。まず目に付く巨大な噴水が上げる水しぶきが、真昼の太陽の光を抱いてはしゃいでいる。噴水越しにやや屈折したように見える街並みは、光を浴びて光り輝いていた。

 どこを見ても人がいる。ユリウスさんと同じような人間も多くいれば、尻尾や頭に耳の生えた者もいる。たぶん、亜人という奴だろう。見たところ、ウサギや犬?タヌキ?のような者もいる。

 佇む家々は、中世ヨーロッパを彷彿とさせる煉瓦造りの家が中心であった。高さは、小屋のように小さいものから、二階建ての綺麗な一軒家や、鋭利な塔が目立つ教会のような建物、長方形の巨大な施設のような建物、更にスタジアムか闘技場のような円形の建物もあった。

「なんつーか、すげえ栄えてんだな、プラドー帝国って」
「ええ。大陸きっての大国ですから、間違いありません。どうですか?少し歩いてみますか?」
「そうしよう」

 俺は平静を装っていたが、内心ドキドキが止まらないといったところだ。人混みは好きではないはずなのだが、この美しく荘厳で神秘的な街並みに、俺は心を奪われていた。もっと見て回りたい、もっと聞いて回りたい、もっと感じて回りたい。その欲望が、俺の歩を進める。

 最初に寄ったのは武器屋だった。まず日本ではあり得ない店だ。
 入ってみると、美しい木目を敷き詰めた広い床があり、奥にカウンターがあった。カウンターの奥には、メガネを掛けた痩せた男が客と何やらやり取りをしている。
 客足は既に多く、俺とティナを覗いても十人近くはいた。

 俺は壁に立てかけられた武器を眺める。武器にはあまり詳しくないが、何となく剣、短剣、長剣、槍、斧、弓、鎌など、ざっと見ただけでも様々だった。

「ティナは武器とか使わないのか?」
 
 ティナは突然話を振られて少し驚いた後に応えた。

「そうですね…私、なんというか…武器って相手を斬ったり刺したりするときの感触が結構直に伝わってくるじゃないですか。あれが、どうも苦手でして…」

 じゃないですか、と言われても武器を握ったこともない俺には分からないが、そういうことなら使わないのも納得できる。

「武器なら、ユリウスさんも持ってたよな」
「はい。アレはユリウス様が愛用されているソードですね。滅多に抜かれることはないので、私も刀身は殆ど見たことがありません」

 一国の宰相兼皇太子が握る剣だ、さぞかしお高いんだろう。

「俺も武器とか持ってた方がいいのかな~…」

 今後、もしかすると戦うことになるかもしれない。何と戦うのかと問われると困るが、ペルデで見た魔物なんかが次現れた時に必要になってくるかもしれない。あの時はティナが近くにいたし、何よりフィオーネさんが始末してくれたから良かったものの…。
 それとも、魔法が使えたりすれば良いのか?

「なあティナ。俺でも魔法って使えるかな?」

 ティナは俺から投げかけられた質問に、少しの時間考えていた。

「どうでしょう…。実は、魔法ってこの世界にいる人なら誰でも使えるって訳じゃないんです。何というか、生まれつきの才能みたいなものが関わっているらしいんです」
「それは知らなかったな。ってことは、ティナにもその才能があるって事か」
「い、いえ!とんでもない!私なんて…まだまだです」

 ティナは顔を伏せた。照れているというより、本気で謙遜しているように見える。

「訓練してみなきゃ才能があるかどうかも分からんもんな、何においても」
「そうかもしれません。でも、この世界の言葉をすぐに覚えられるコウジ様になら、その才能があるかもしれませんよ?」

 そう言われると、ちょっと乗り気になってしまうのがこの俺である。俺は褒めて伸びるタイプだ。

「そういうことなら…機会があったら挑戦してみるか」
「そうですか!じゃあ私、それに備えて準備を進めておきますね!」

 ティナはまた闘志に燃えていた。ティナが付き合ってくれるなら心強いのは確かだ。やはり、ティナに身を委ねてばかりいるわけにもいかない。自衛が出来なければ、この先困ることになるのは間違いない。この世界には、人の命を簡単に奪ってしまうであろう魔物も魔法も存在するのだから。


 俺たちはその後、服屋に寄った。
 俺は今のラフすぎる格好が多少不安であるとティナに伝えると、この世界の雰囲気に合った軽装を新調してくれるように店主に頼んでくれた。
 俺は、青を基調としたファンタジー風の服に着替えた。
 姿見で見る自分の姿に、思わず見とれてしまいそうだった。袖が長い服だったが、暑さや着た感じの苦しさはなかった。

 さて、新調して貰った後で気付いたのだが、代金はどうするのだろうか。そんな一抹の不安を抱いている俺の横で、ティナが慣れた手つきで支払いを進めているのが見えた。

「おい、ティナ。お前金あんのか?」

 実は、オクレビトであるこの俺には資金が調達されており、それはティナが管理することになっていた。後からティナに聞いたところ、その額は100万ゴールド。相場がいまいち分からないが、万単位が付いている時点で相当な額であることは間違いないだろう。それに、服の新調が5000ゴールドだったことを考えても、100万ゴールドは大金だ。

 装いも新たになった俺は、再び町へ繰り出した。
 何となく、この世界に馴染めている感じがした。

「なんかスッキリしたぜ~」
「そう言ってもらえて私も嬉しいです」

 ティナはにこっと笑みを浮かべた。こういう自然な笑みが、一番可愛らしかった。


「おい、アンタ」

 突然、俺は背後から声を掛けられた。ティナもそれに気付いたらしく、俺たちはほぼ同時に声の方へと身体を向ける。そこには、黒い布で目元以外を隠した忍者のような出で立ちの男が立っていた。

「昼間の王城近くとはいえ、武器も持たずに外をうろつくとは大した度胸だ。余程魔法に自信があるのかい?」
「…なんだ、あんた」

 男の目は、何となく良い目ではなかった。ティナも少し真剣な眼差しで警戒しているようだ。
 ちなみに、俺はこの男の言葉を聞き取り、コミュニケーションを取ることが出来ていた。これも勉強の成果か?不意の実践だったが、何とかなりそうだ。

「そっちのエルフの嬢ちゃんは上等だな」
「…あ?」

 よからぬ事を口にしていた気がして、俺は思わず語気を強める。

「いいや、なんでもねえさ。なあアンタ、魔法に興味はねえか?」
「魔法…?」

 ついさっき、ティナと話をしていたところだ。

「興味は…ある」
「そうかい。って事はアンタ、現時点で魔法は使えねえんだな?」
「まあ、そうだ」

 俺はここで考えた。
 こいつが一体何のつもりで俺に話しかけてきたのかは知らないが、俺がオクレビトであることをこいつは知っているのだろうか。

 これはあくまで俺の予想の範疇だが、恐らく知らないだろう。
 一国の宰相が関わっているくらいだ、たぶん一市民であるこの男にまでそれを伝えてはいないだろう。
 だとするとこの男は、俺をただの人間と見て話を振っている。あるいは、ティナを狙っているか。どちらにしても警戒するに越したことはない。

「だったらよ、俺たちが魔法の使い方教えてやるよ」
「いいや、遠慮しておく」

 俺は首を横に振った。

「生憎俺には頼れる先生がいるんでね、あんたから教えを請うつもりはない」

 俺は何となくティナを意識しながら答えた。ティナの表情は、敢えて見ない。

「誘ってくれてありがとう、じゃあそういうことなんで」

 俺が手を上げ去ろうとすると、男は俺の手をガッと掴んだ。

「何をするつもりですか!離してください!」

 ティナが声を上げると、周りにいた人々の目が集まる。忍者のような男はそれを気にしてか、俺の耳元に布に隠れた口を寄せる。

「言っておくが俺は敵じゃねえぜ。もし、魔法を学びてえと思ったらここに来い」

 そう小声で耳打ちをすると、男は握っていた俺の手に紙を一枚握らせた。
 男はティナに一度目をやった後、その場を去って行った。

「大丈夫ですか?コウジ様」
「ああ、なんともねえよ。それより…」

 俺は男が残した紙に目をやろうとした。その時――――――――

「ティナ!コウジ!ここにいたのか!」

 
 聞き覚えの声と同時に、俺たちの傍らに褐色のエルフが舞い降りた。
 この子は確か…ペルデで会ったエルフ、リズだ。八重歯が太陽に照らされる。

「どうしました?リズ」

 ティナが駆け寄る。リズは息を切らしているようだ。ペルデから俺たちを探してこっちに来たのだろう。エルフならペルデを出入りできることは、既にティナから聞いていた。

「森が…森が大変なんだ!とにかく来てくれ!早く!」

 リズの顔に、以前の笑みは見えなかった。
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