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学園編

初めてのパーティー

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王都に到着してしばらくすると、私たちにガーデンパーティーの招待状が届きました!
招待状を送ってくれたのはお母様の学園時代からの友達だそうで、そのご家庭にも今年入学するお子さんがおられるんだとか…。ということは同級生ですね!
ゼフ様は参加したことあるようですが、私とお兄様にとってパーティーは初めてですので、まずはお母様の友達が開催するというパーティーに参加してみることになりました。こうやって関係を広げていくんですね!


まず、今回出席するガーデンパーティーについてですが、マナーの時間に習った内容によると、お昼過ぎごろにお庭で開催されるパーティーのことなんだとか。軽食をお菓子をつまんだりね!まぁ、パーティーといっても、社交デビューもまだな子ども達が参加するものなので簡易的なものらしいですけど。
それに、私たちはまだ幼く慣れていないので保護者の同伴も決められているみたいです。それは安心!

そして、お母様によると、今回は子ども同士の関係を深めるためなのでお菓子の置かれたテーブルを少人数で囲んで話をする形式なんだとか。同じテーブルだと話しやすいですもんね!
それも、大人がいると自由に話せないだろうという配慮から、その場に子どもだけ残して、保護者の方々は保護者同士で違うテーブルに集まって過ごすとか…。実質、子どもだけのパーティーみたいなものかな?? 話せる人がいたらいいなぁ!

実は今の私は、予定より一年早いことと、知らない人に沢山会うということにドキドキしてます!
頼りになるお兄様と婚約者のゼフ様も一緒ですし、お母様もついてきてくれているのですが、やっぱり緊張はしますよね?
では、こんな気持ちではありますが、初パーティーデビューしたいと思います!





「お嬢様、いかがでしょうか?今日もとてもお似合いです!」

「今日はジェダイト伯爵子息様の服と同じ生地を使ってますからね、隣に立ったらお似合いなこと間違いなしです!」


パーティーのことを考えて意気込んでいると、マリアとメリアによる着替えやメイクが終わったようです。決してぼーっとしてたわけではないですからね??
そして、メリアが言ったようになんと今回のコーデはゼフ様とのお揃いコーデなんです!初めてのパーティーですし、婚約者と言うことでお揃いにしたみたいですけど仲良しみたいで嬉しいですね!!そういえば、マリアとメリアは婚約のことを普通に喜んでお祝いしてくれましたよ!

今回のデザインについてはゼフ様にもレースが使ってあるんですが、ゼフ様は12歳で、可愛らしさがありますからヒラヒラしたものも似合うと思うんですよね!早くみたいなぁ~ 多分そろそろお迎えに来てくれるはずです!


コンコン

「リア、僕とゼフだよ。入ってもいいかな?」


そんなことを考えてたらやっぱりタイミングよくお兄様たちが来てくれたようです!
さすがお兄様ですよね、前もあったと思いますが、お兄様が来てくれるタイミングってちょうど用意が終わった時なんですよ!どうして分かるのかなって思いますよね!
もちろん準備が終わってるのでマリアが扉を開けてくれます。


「お兄様、ゼフ様ちょうど終わったところです。お迎えありがとうございます!」


わぁ~!本当に今日の2人はカッコ可愛いですね!!

まず、お兄様のコーデは、ダークシルバーの生地に、濃い青色の襟がついたジャケットとズボン。そして、首元にはお兄様の瞳の色の紐リボン。
ゼフ様のコーデは、ゼフ様の瞳の色のライトグリーンの生地に、私の瞳の色であるピンクで刺繍が入ったジャケットとズボン。そして、襟と袖、ジャケットの裾には私とおそろいのレースがさりげなく使われていて、首元は私の瞳と同じピンクの紐リボン。これは、お兄様と同じだね!
最後に私のコーデは、ゼフ様と同じようにゼフ様の瞳の色であるライトグリーンの膝下丈ドレスに、私の瞳の色で刺繍が入っている。もちろんゼフ様とおそろいのレースでフリルが作ってあります!
そして、首元には精霊王の封印石がはまったペンダント!でも知っているがみると封印石であることに気づかれてしまうかもしれないので、ゼフ様の領地の名産のヒスイ輝石のペンダントに見えるよう魔法をかけてあります!
この魔法は私がかけたもので、2年間のうちに身につけたものなんですよ!魔法を習いながら、イメージでなんでもできるのは本当に自由度高いし、ずるいなって気づきましたね…。まぁ、私は気にせず使っていきますけども!

ということで、私とゼフ様のおそろい部分は生地とレース!それも生地の色はお互いの色を取り入れているので婚約者だと一目瞭然ですね!恥ずかしいくらいゼフ様とお揃いだし、色もパステルカラーなもので子供っぽくなってしまいましたけど…。想定外でした!
今後はもう少し大人しめのものにしようかな?



「リア嬢、とても似合ってるね!お揃いでどうなるかと思ったけど僕はどうかな?」

「ありがとうございます!ゼフ様もとてもお似合いです!お揃いは恥ずかしいですけど嬉しいですね!お兄様もとても素敵です!」

ゼフ様とお兄様に見とれていたらゼフ様が褒めてくれました!似合うと家族以外に言われるのも嬉しいですね!
それと、ゼフ様に言われた「お揃い」という言葉にやっぱり少し照れてしまいます…。


「ありがとう、リアも可愛いね!でも、ゼフとお揃いなんて羨ましいなぁ。(僕もお揃いにしてもらえばよかったかも…)」

お兄様の言った言葉の最後らへんは聞き取れませんでしたが、なんだか後悔してるみたいですね。似合ってますよ??
あ、ゼフ様はなんだかやれやれと言うような表情してます。聞こえてたのかな?


「じゃあ、そろそろ行こうか?」

「はい、今日はよろしくお願い致します!」


では初めてのガーデンパーティーに出発です!どんな方がいるのか楽しみです!




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