夢の世界を救うには(仮)

雨野まいく

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学園編

いざ、生徒会室へ!

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「バーチ様、生徒会室に乗り込みますよ!」

「うん、行こう!」

準備万端!いざ、生徒会室に突撃だー!
…えっと、こういう時はとりあえずノック??いやでも、誘拐現場かもしれないし…

「バーチ様、えっと、ノックした方がいいですよね?」

「えっと、うん…、、生徒会室だしね?」

「ですよね!?」

危なかったー!
気を取り直して、生徒会室というプレートのかかった扉をノックしてみよう。


コンコンコン…

「はいはーい!ちょっと待ってね!」

いや、すごいお気楽な声色…。

「はい、いらっしゃい。えっと、マグノリア・パパラチア嬢とバーチ・ルベライト殿かな?さぁ、入って入って!」

え、なにこの歓迎ムード…!?お兄様達を誘拐したんじゃないの!?
でもこの人の瞳、よく見ると紫と金どちらの色も共存していてとても綺麗な色!確かこの瞳の特徴はアメトリン公爵家… ということは、エリアス・アメトリン様? どういうこと…?

「「失礼します…」」

「はい、どうぞー」

入室の許可が降りたのでお部屋に失礼します…
扉をくぐると、そこは南国…が広がっているわけではなく、高級な執務室のような部屋だった。うん、思ったより普通…?ちなみにお兄様とゼフ様はもちろん、はぐれたローズマリー様とデイジー様の4人はこの部屋のソファーに座っている。そして、お兄様とゼフ様はなんだかピリピリしている?
あ、気づいた!

「リア!はぐれてしまってごめん!」

「リア嬢!心配かけてごめんね!」

…本当にお兄様とゼフ様だ!私達、沢山探したんですからね…!?

「…もう!本当ですよ!!誘拐されたんじゃないかって心配したんですから…!うぅ…」

「うん。ごめん、ごめんね。よしよし…」

我慢できなかった…。誘拐されたと思った人達が無事でいる姿を見たら、今までなんともなかったのに急に涙が出てくる…
よしよしされたらもっと…うわーん!


ええっと…、落ち着きました…。
今考えてみたら恥ずかしい!いくら安心したからって生徒会室で、それも生徒会役員を前にしてお兄様に泣きつくなんて…!
うっ、生暖かい視線がグサッと!精神年齢が20歳超えてるだけあってガラスのハートにヒビが…

「お騒がせして、すみませんでした…。」

「いや、いいよ。元はと言えばこっちが悪いからね…」

「え?」

え?生徒会が悪いの?
何されたんだろう。

「まずは自己紹介からするね。私はこの学園の生徒会長を務めているアルバート・ウィスタリアだよ。王太子でもあるけどここは同じ生徒会として気軽に接して欲しい。」

うん、王太子殿下のことは知ってる。話したのは初めてだけど…
えっと、気軽に呼んで欲しいと言われても名前を呼ぶわけにもいけないし、無難に生徒会長と呼んでおこうか。

「私はマグノリア・パパラチアと申します。生徒会長、よろしくお願い致します。」

「うん、よろしくね。それでこちらが生徒会副会長の…」

「副会長のエリアス・アメトリンだよ!」

あ、あの時扉を開けてくれたアメトリン公爵令息だ。この方は生徒会副会長だったのか!

「副会長、よろしくお願い致します。」

「うんうん、よろしく!」

…それで、さっきの話の続きは?

「うん、それではぐれてしまったのは生徒会の招待状が原因なんだ。」

え?

「え、この招待状のことですか?」

「うん、それだよ。」

「そう、去年もだけど毎年この期間になると生徒会加入希望者が続出するんだよねー 2階、すごい人だったでしょ?」

生徒会長と副会長の話によると、その騒動を避けるために生徒会に入るには今年から招待状が必要ってことにしたらしいけど、まだ上手く伝わっていないらしい。
そして、騒動の中でも無事生徒会室に辿り着けるように、招待状には転移魔法陣が仕込んであって、2階でその紙に魔力が流れるとここに転移するようになっていたらしい。だから2階で騒動に巻き込まれた時、お兄様とゼフ様は生徒会室に転移したんだとか。なぜか、私とバーチ様のは発動しなかったみたいなんだけど…
やっぱりこの招待状にカラクリがあったんだね?不発だったけど!

「それで、本当はこれから2人を探しに行こうとしてたんだけど、そんな時に2人が来たってわけなんだ。どうやってここまで来たのか気になるところではあるけれど、それは置いとくとして…
 魔法陣が発動しなかった理由なんだけど、2人の魔力制御のレベルが結構高かったからかもしれない」

魔力制御?あー、たしかに私は結構高いのかもしれない。アリア先生の指導のもと、いつも魔力を体から漏らさないように体内でずっと魔力循環させてるし、体の外に出す時もその魔力を制御してる…。これは、ずっと練習していたらこの域まで来てしまったというかね?あはは…
そして、バーチ様の方も結構練習してたのか体の外に漏れ出てる魔力がない。
一応、お兄様とゼフ様もいつもは漏れ出てないんだけど、あの時は動揺してしまったからかな?

「あの魔法陣は体から漏れ出てる微量の魔力でも反応するように調整していたはずなんだけど…」

「今年の新入生は優秀すぎたということだね!」

「ああ。それに、招待状にも魔法陣のことについて一言書いておけば良かったと気づいた。この度は不安にさせて本当にすまなかったと思っている…。」

漏れ出す魔力を使って魔法陣を発動させるって、なにその危険な技術!それが原因で魔法陣が暴発してしまったらどうすんですか!?
はっ、というより王太子殿下!?頭をあげてください!!頭を下げさせたりしたら私たちが殺されてしまいますから!

「頭をあげてください!」

「ああ、すまない…。でも今は私たち以外は見てないから安心してくれ。今回のことは本当に迷惑をかけたと思っているんだ。」

「事情もわかりましたし、もう大丈夫です!」

「ありがとう。それで、君達は生徒会への加入希望者ということでいいのだろうか?」

「はい、それであっていると思います。」

「ええ、あっていますわ。」

「ほんとうか!こんなことがあったのに、ありがとう。」

「副会長の私からも、ありがとう!実は去年、希望者が殺到して結局人数が足りないことがあってねー 去年は先輩がいたけ…」

「エリアス。」

「はーい」

「今日のところはトラブルもあった事だし、入部届を書いたら解散にしたいと思う。できれば明日もう一度来て欲しいんだが大丈夫だろうか?」

明日の日程はたしか、午前中が授業で午後からがサークル探しのための自由時間だったはず。お兄様はどうするんだろう?任せます!

「はい、大丈夫です。また明日お伺い致します。」

「ありがとう。ではこれを君達に渡しておこう。」

うん?これはバッチ?

「このバッチは生徒会の証であり、そのバッチがあれば専用の隠し通路を通ることができる。あとで場所は案内しよう。」

「お願いします。」

「話は今日のところは以上だ。明日は話も伝わって騒ぎも落ち着いていると思うけど… 一応これから案内する通路を使って来てほしい。」

生徒会専用の通路があるなんてなんだかロマンを感じますよね!使うのが楽しみですよ!

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