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親衛隊
第一話
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「夕希、おはよ」
「おはよう」
教室に入ると、既に暁が来ていた。
俺が一番後ろの自分の席に座ると、暁も俺の方を向いて前の席に座った。
「暁、早いじゃん。いつもこんなに早く来るの?」
「うん。弟と途中まで一緒に来るからね。アイツ、部活に入ってるから、朝が早いんだ」
「そうなんだ」
(本当に弟を大事にしてるんだな)
素直に感心する。
普通、弟に合わせて登校したりはしないよね。
そこまで、暁に大事にされている弟ってどんな子だろう。
めっちゃ、気になるなぁ。
「暁の弟、見てみたいなぁ」
俺がポツリと呟くと、暁が意外な顔をした。
「だって、暁が大事にしてる子だよ?気になるよ」
何気に好き嫌いの激しそうな暁が溺愛している弟だ。
きっといい子なんだろう。
暁はちょっと考えてから、イタズラを思いついた子供のような笑みを浮かべた。
「いくら夕希でも、アイツに手を出したら許さないよ?」
「そんなこと、絶対にしないよ。暁の信頼を裏切りたくないからね」
冗談だということはわかっていたが、あえて真面目に答えた。
「う~ん。まぁ、夕希ならいいかな」
俺の答えに満足したように、暁が微笑んだ。
「じゃあ放課後、うちに来る?」
「いいの?」
「うん。俺も夕希と一緒に居たいからね」
にこっと暁が無邪気な笑みを浮かべた。
(なんか、聞きようによっては、愛の告白みたいだな……)
ま、そんなこと絶対にありえないけど。
昨日、兄貴が変なこと言うから、妙に意識してしまう。
俺も男子校の風習に毒されてきてるのかな?
「おはよう」
教室に入ると、既に暁が来ていた。
俺が一番後ろの自分の席に座ると、暁も俺の方を向いて前の席に座った。
「暁、早いじゃん。いつもこんなに早く来るの?」
「うん。弟と途中まで一緒に来るからね。アイツ、部活に入ってるから、朝が早いんだ」
「そうなんだ」
(本当に弟を大事にしてるんだな)
素直に感心する。
普通、弟に合わせて登校したりはしないよね。
そこまで、暁に大事にされている弟ってどんな子だろう。
めっちゃ、気になるなぁ。
「暁の弟、見てみたいなぁ」
俺がポツリと呟くと、暁が意外な顔をした。
「だって、暁が大事にしてる子だよ?気になるよ」
何気に好き嫌いの激しそうな暁が溺愛している弟だ。
きっといい子なんだろう。
暁はちょっと考えてから、イタズラを思いついた子供のような笑みを浮かべた。
「いくら夕希でも、アイツに手を出したら許さないよ?」
「そんなこと、絶対にしないよ。暁の信頼を裏切りたくないからね」
冗談だということはわかっていたが、あえて真面目に答えた。
「う~ん。まぁ、夕希ならいいかな」
俺の答えに満足したように、暁が微笑んだ。
「じゃあ放課後、うちに来る?」
「いいの?」
「うん。俺も夕希と一緒に居たいからね」
にこっと暁が無邪気な笑みを浮かべた。
(なんか、聞きようによっては、愛の告白みたいだな……)
ま、そんなこと絶対にありえないけど。
昨日、兄貴が変なこと言うから、妙に意識してしまう。
俺も男子校の風習に毒されてきてるのかな?
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