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白雪姫の受難
第五話
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「――ということで、お姫様を一時お預かりしますよ?王子様達?」
(……ということでって、何がどういうことなの!?佐倉さん!)
僕は意味がわからないまま、挑発的な笑みを浮かべる佐倉さんを見上げた。
「……なんか言い方に刺がある気がするけど、この際気にしてられないか」
「まぁ、佐倉に任せておけば確実だからな」
「背に腹は変えられないというか……」
「佐倉、責任持ってやれよ。……じゃないと……」
暁ちゃんの声が低くなって、周りの空気が一気に緊迫する。
だが、流石というべきか、やっぱり佐倉さんは佐倉さんだった。
「過剰な嫉妬は見苦しいよ」
「……っ!!」
一瞬、空気が凍り付いた後、暁ちゃんが、ふっと笑みを浮かべた。
(……マズイ)
今までの経験上、この先には嵐が待っている。
(佐倉さん!!暁ちゃんを挑発して、何がしたいの!?)
僕は余裕の笑みを崩さない佐倉さんを見て、彼も兄ちゃん達に負けず劣らずの化け物だと思った。
「ふ~ん。お前、そんなこと言える立場なの?」
「……何が?」
「アイツと俺がいつも一緒にいるのをお前がどんな目で見ているか、俺が気付いていないとでも?」
「……っ!」
暁ちゃんが不敵な笑みを浮かべた。
普通に見れば綺麗な笑みかもしれないが、僕は背筋が冷たくなるのを感じる。
(……暁ちゃん、本当にキレてる)
キレた理由はわからないけど、暁ちゃんの地雷を踏んでしまったのは確かだ。
(うわ~。……とにかくこうなったら……)
逃げるしかない!!
今までの経験上、自然鎮火はありえない。
「佐倉さん!!」
僕は佐倉さんの手を強引に掴んで、校舎に走って逃げた。
(……ということでって、何がどういうことなの!?佐倉さん!)
僕は意味がわからないまま、挑発的な笑みを浮かべる佐倉さんを見上げた。
「……なんか言い方に刺がある気がするけど、この際気にしてられないか」
「まぁ、佐倉に任せておけば確実だからな」
「背に腹は変えられないというか……」
「佐倉、責任持ってやれよ。……じゃないと……」
暁ちゃんの声が低くなって、周りの空気が一気に緊迫する。
だが、流石というべきか、やっぱり佐倉さんは佐倉さんだった。
「過剰な嫉妬は見苦しいよ」
「……っ!!」
一瞬、空気が凍り付いた後、暁ちゃんが、ふっと笑みを浮かべた。
(……マズイ)
今までの経験上、この先には嵐が待っている。
(佐倉さん!!暁ちゃんを挑発して、何がしたいの!?)
僕は余裕の笑みを崩さない佐倉さんを見て、彼も兄ちゃん達に負けず劣らずの化け物だと思った。
「ふ~ん。お前、そんなこと言える立場なの?」
「……何が?」
「アイツと俺がいつも一緒にいるのをお前がどんな目で見ているか、俺が気付いていないとでも?」
「……っ!」
暁ちゃんが不敵な笑みを浮かべた。
普通に見れば綺麗な笑みかもしれないが、僕は背筋が冷たくなるのを感じる。
(……暁ちゃん、本当にキレてる)
キレた理由はわからないけど、暁ちゃんの地雷を踏んでしまったのは確かだ。
(うわ~。……とにかくこうなったら……)
逃げるしかない!!
今までの経験上、自然鎮火はありえない。
「佐倉さん!!」
僕は佐倉さんの手を強引に掴んで、校舎に走って逃げた。
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