55 / 55
5.外伝
外伝① ロジャーの結婚12
しおりを挟む
突然ロジャーに抱きすくめられ、レティシアは驚きの余り頭が真っ白になった。一体これはどういう事? 何が起きたというの?
「すまない……レティ。君をこんなに苦しめて。本当は俺が君にひざまずいてプロポーズしなくてはならなかったのに」
少なくとも自分は受け入れられたのだと混乱した頭でぼんやり理解したレティシアは、安堵の余り一瞬気が遠くなった。全身の力が抜けた彼女をロジャーは慌てて支え、ガセボのベンチに座らせた。
「前回別れてからずっとレティのことばかり考えていた。最悪の形で君を侮辱してしまった。俺の心が弱いだけなのにひどい八つ当たりをしてしまった。いつの間にか本当に好きになっていたんだ。婚約を本物にしようとさえ言えばよかったのに、拒否されるのが怖かった。寄りによってこの俺が肝心なところで怖気づくなんておかしいだろう?」
おかしくなんかない。ロジャーだってただの人間だ。拒まれたくないと思う気持ちが強ければ臆病になることだってある。誰にだってあることだ。
「私も本当はすごく怖かったのよ。今日ここで失敗したらもう一生あなたに会えなくなるって。そしたら悔やんでも悔やみきれない。あなたが他の誰かと一緒になる未来を想像しただけで耐えられなかった」
レティシアは自己肯定感が低い余り、ロジャーには釣りあわないと固く信じてきたが、やっと自分の気持ちに正直になろうと思い至った。結果はどうあれ、好きという気持ちを告白しないことには絶対後悔すると思った。
「あなたの苦しみを私にも分けて。二人で持てば重さが半分になるわ。一人でカッコつけないで無様な姿も見せて。あなたならどんな姿でも素敵に見えるから大丈夫よ。だって完璧なロジャー皇太子でしょ?」
レティシアが泣き笑いの表情で言うと、ロジャーも釣られて笑った。ここ最近では久しく見なかった笑顔だ。厚い雲の隙間から日が差してきたかのようだった。
「ありがとう、レティ。初めて会った時まさかこうなるとは思ってなかった。あんなに適当に選んだのに、こんな最高の人だったなんて……でも……というかだからこそ、あらかじめ言っておきたいことがある。楽しい話ではないが、どうか聞いて欲しい」
途中から改まった口調に変わったのを察して、レティシアは身を正した。
「実はずっと気になっていることがあるんだ。このまま順調に行けば俺は皇帝になる。皇帝と言うのは恨みを買いやすい。過去には暗殺された者もいる。父も日々命の危険に晒されながら任務に当たっているはずだ。だから俺は一人の人間に深入りしないようにしてきた。俺の身に何かあったら相手を悲しませるからだ。それなのに大事な人ができてしまった。自分のせいでレティが苦しむことがあったら耐えられない。それが怖くて仕方ないんだ」
ロジャーはそう言うと、レティシアの両手を強く握った。彼の苦悩はよく分かる。大事なものができたら、次は失うことを恐れるようになるのだ。失うものが何もなかった頃には戻れなくなる。レティシアは真剣な表情のロジャーをまっすぐ見据え、少し考えてから答えを出した。
「分かりました。私も覚悟します。あなたに告白する時やはり怖かったの。あなたと一緒になるということは、皇太子妃、そして行く行くは国母になることを期待されるわけだから。ただの普通の恋人とは訳が違う。多分幸せなことばかりじゃないと思う。思いも寄らぬ試練が待っているかもしれない。でも、それでもあなたがいいの。最期の日まであなたと一緒にいたい。どうかよろしくお願いします」
そして彼の前で一礼をした。どんな形の終わりが来ても彼と一緒でよかったと思える人生にしてみせる。これは義務だ。
それを聞いたロジャーは黙ったまま彼女を自分の胸の中に抱き寄せた。そして彼女の唇を指でなぞり、顎に手をかけ上向かせると、そっと自分の唇を重ねた。最初はおずおずと、反応を確かめながら味わうように進み、だんだん中に侵入して行った。二つの影は一つに重なり、ずっと離れることはなかった。
**********
「いや~マックスはまだ学生だったか。卒業しないと結婚できないのは残念だなあ。悪いな、俺の方が先に結婚しちゃって」
「正直言ってそこだけは本当にロジャーに嫉妬している。その……夫婦にならないとダメってクラウディアに言われてるから……」
無事に結婚式が終わり、披露パーティーの場に花婿のロジャーと招待客のマクシミリアンが話をしていた。マクシミリアンは、前に会った時より更に大人びて凛々しい姿になっていた。公の場に出たタイミングが遅かった分、後から一気に成長が進んだのだ。
「二人ともそんなところで何コソコソ話しているの? 二人のツーショット撮りたいから並んでくださる?」
桃色のドレスに身を包んだリリーがカメラマンを伴ってやって来た。
「どうして俺たち二人の写真なんだよ。俺とレティなら分かるけど」
「一部で需要があるのよ。いいからいいから」
ロジャーが何か言うのもお構いなしに、リリーはカメラマンに命じて、ロジャーとマクシミリアンの写真をたくさん撮らせた。それが終わると、今度はクラウディアの元へやって来た。
「先ほどレティシア様と少しお話したわ。とても感じのいい方ね、ロジャー殿下にぴったり。とても美しくて中から発光してるみたい、憧れてしまうわ。でもわたくしとロジャー殿下のこと話してないわよね?」
「あっ……うーん。あなたとは気づいてないんじゃないかな……多分」
リリーは自信なさげに目を泳がせた。
「ちょっと、多分ってどういうことよ!? わたくし気まずいんですけど?」
少し離れたところでは、皇帝とオリガ夫人が談笑をしていた。そこへレティシアが近づいて来た。
「あの、ご歓談中申し訳ありません。いつかいただいた手紙のお礼をまだ言ってなかったことに気付いて……」
ロジャーと喧嘩していた時にリリーから渡された皇帝の手紙のことだった。いつか話をしなければと思っていたのに、式の準備に追われていて、今まで言いそびれていた。
「あの時は本当にありがとうございました。一番辛かった時に心のこもった手紙をいただいてとても嬉しかったです」
そう言ってレティシアは頭を下げた。そんな彼女に皇帝は柔らかな笑みを向けた。
「そうかしこまることではない。私もたまには父親らしいことをしてみたかっただけだ。それでも今までの埋め合わせにはならないだろうが」
「殿下には内緒にしてあるんです。その、陛下の手紙のことは」
レティシアは少し言いにくそうに言った。
「いつか陛下と殿下が喧嘩した時の隠し玉に使おうと思って。お二人が喧嘩したら激しそうだから、陛下の手紙を見せて冷静になってもらおうかなと、そんな日が来ないに越したことはないんですが、準備は念入りにした方がいいので」
それを聞いた皇帝はぷっと吹き出した。
「新しいお嫁さんは、かなりしっかり者のようだ。そんな先のことまで考えているとは。ロジャーはいい選択をした。よろしく頼みますよ」
皇帝の穏やかな笑顔を見てレティシアもほっとした。
「それではファーストダンスを花婿と花嫁のお二人に踊っていただきましょう」
呼ばれた二人はフロアの真ん中に立ち、軽やかな音楽と共に踊り始めた。絵本の一ページを切り取ったような二人の姿を見て、彼らに何があったのかを知る者は少なかった。この先どんなことが起きようと、今この瞬間で最も幸福な恋人はロジャーとレティシアだった。喜びも苦しみも笑いながら乗り越えるであろう二人の姿はいつまでも人々の目に焼き付いたのだった。
**********
最後までお読みくださりありがとうございました。
ここ最近短編長編投稿ラッシュなのでよければそちらもご覧ください。
契約結婚ネタはまたやりたいなと思ってます。
「すまない……レティ。君をこんなに苦しめて。本当は俺が君にひざまずいてプロポーズしなくてはならなかったのに」
少なくとも自分は受け入れられたのだと混乱した頭でぼんやり理解したレティシアは、安堵の余り一瞬気が遠くなった。全身の力が抜けた彼女をロジャーは慌てて支え、ガセボのベンチに座らせた。
「前回別れてからずっとレティのことばかり考えていた。最悪の形で君を侮辱してしまった。俺の心が弱いだけなのにひどい八つ当たりをしてしまった。いつの間にか本当に好きになっていたんだ。婚約を本物にしようとさえ言えばよかったのに、拒否されるのが怖かった。寄りによってこの俺が肝心なところで怖気づくなんておかしいだろう?」
おかしくなんかない。ロジャーだってただの人間だ。拒まれたくないと思う気持ちが強ければ臆病になることだってある。誰にだってあることだ。
「私も本当はすごく怖かったのよ。今日ここで失敗したらもう一生あなたに会えなくなるって。そしたら悔やんでも悔やみきれない。あなたが他の誰かと一緒になる未来を想像しただけで耐えられなかった」
レティシアは自己肯定感が低い余り、ロジャーには釣りあわないと固く信じてきたが、やっと自分の気持ちに正直になろうと思い至った。結果はどうあれ、好きという気持ちを告白しないことには絶対後悔すると思った。
「あなたの苦しみを私にも分けて。二人で持てば重さが半分になるわ。一人でカッコつけないで無様な姿も見せて。あなたならどんな姿でも素敵に見えるから大丈夫よ。だって完璧なロジャー皇太子でしょ?」
レティシアが泣き笑いの表情で言うと、ロジャーも釣られて笑った。ここ最近では久しく見なかった笑顔だ。厚い雲の隙間から日が差してきたかのようだった。
「ありがとう、レティ。初めて会った時まさかこうなるとは思ってなかった。あんなに適当に選んだのに、こんな最高の人だったなんて……でも……というかだからこそ、あらかじめ言っておきたいことがある。楽しい話ではないが、どうか聞いて欲しい」
途中から改まった口調に変わったのを察して、レティシアは身を正した。
「実はずっと気になっていることがあるんだ。このまま順調に行けば俺は皇帝になる。皇帝と言うのは恨みを買いやすい。過去には暗殺された者もいる。父も日々命の危険に晒されながら任務に当たっているはずだ。だから俺は一人の人間に深入りしないようにしてきた。俺の身に何かあったら相手を悲しませるからだ。それなのに大事な人ができてしまった。自分のせいでレティが苦しむことがあったら耐えられない。それが怖くて仕方ないんだ」
ロジャーはそう言うと、レティシアの両手を強く握った。彼の苦悩はよく分かる。大事なものができたら、次は失うことを恐れるようになるのだ。失うものが何もなかった頃には戻れなくなる。レティシアは真剣な表情のロジャーをまっすぐ見据え、少し考えてから答えを出した。
「分かりました。私も覚悟します。あなたに告白する時やはり怖かったの。あなたと一緒になるということは、皇太子妃、そして行く行くは国母になることを期待されるわけだから。ただの普通の恋人とは訳が違う。多分幸せなことばかりじゃないと思う。思いも寄らぬ試練が待っているかもしれない。でも、それでもあなたがいいの。最期の日まであなたと一緒にいたい。どうかよろしくお願いします」
そして彼の前で一礼をした。どんな形の終わりが来ても彼と一緒でよかったと思える人生にしてみせる。これは義務だ。
それを聞いたロジャーは黙ったまま彼女を自分の胸の中に抱き寄せた。そして彼女の唇を指でなぞり、顎に手をかけ上向かせると、そっと自分の唇を重ねた。最初はおずおずと、反応を確かめながら味わうように進み、だんだん中に侵入して行った。二つの影は一つに重なり、ずっと離れることはなかった。
**********
「いや~マックスはまだ学生だったか。卒業しないと結婚できないのは残念だなあ。悪いな、俺の方が先に結婚しちゃって」
「正直言ってそこだけは本当にロジャーに嫉妬している。その……夫婦にならないとダメってクラウディアに言われてるから……」
無事に結婚式が終わり、披露パーティーの場に花婿のロジャーと招待客のマクシミリアンが話をしていた。マクシミリアンは、前に会った時より更に大人びて凛々しい姿になっていた。公の場に出たタイミングが遅かった分、後から一気に成長が進んだのだ。
「二人ともそんなところで何コソコソ話しているの? 二人のツーショット撮りたいから並んでくださる?」
桃色のドレスに身を包んだリリーがカメラマンを伴ってやって来た。
「どうして俺たち二人の写真なんだよ。俺とレティなら分かるけど」
「一部で需要があるのよ。いいからいいから」
ロジャーが何か言うのもお構いなしに、リリーはカメラマンに命じて、ロジャーとマクシミリアンの写真をたくさん撮らせた。それが終わると、今度はクラウディアの元へやって来た。
「先ほどレティシア様と少しお話したわ。とても感じのいい方ね、ロジャー殿下にぴったり。とても美しくて中から発光してるみたい、憧れてしまうわ。でもわたくしとロジャー殿下のこと話してないわよね?」
「あっ……うーん。あなたとは気づいてないんじゃないかな……多分」
リリーは自信なさげに目を泳がせた。
「ちょっと、多分ってどういうことよ!? わたくし気まずいんですけど?」
少し離れたところでは、皇帝とオリガ夫人が談笑をしていた。そこへレティシアが近づいて来た。
「あの、ご歓談中申し訳ありません。いつかいただいた手紙のお礼をまだ言ってなかったことに気付いて……」
ロジャーと喧嘩していた時にリリーから渡された皇帝の手紙のことだった。いつか話をしなければと思っていたのに、式の準備に追われていて、今まで言いそびれていた。
「あの時は本当にありがとうございました。一番辛かった時に心のこもった手紙をいただいてとても嬉しかったです」
そう言ってレティシアは頭を下げた。そんな彼女に皇帝は柔らかな笑みを向けた。
「そうかしこまることではない。私もたまには父親らしいことをしてみたかっただけだ。それでも今までの埋め合わせにはならないだろうが」
「殿下には内緒にしてあるんです。その、陛下の手紙のことは」
レティシアは少し言いにくそうに言った。
「いつか陛下と殿下が喧嘩した時の隠し玉に使おうと思って。お二人が喧嘩したら激しそうだから、陛下の手紙を見せて冷静になってもらおうかなと、そんな日が来ないに越したことはないんですが、準備は念入りにした方がいいので」
それを聞いた皇帝はぷっと吹き出した。
「新しいお嫁さんは、かなりしっかり者のようだ。そんな先のことまで考えているとは。ロジャーはいい選択をした。よろしく頼みますよ」
皇帝の穏やかな笑顔を見てレティシアもほっとした。
「それではファーストダンスを花婿と花嫁のお二人に踊っていただきましょう」
呼ばれた二人はフロアの真ん中に立ち、軽やかな音楽と共に踊り始めた。絵本の一ページを切り取ったような二人の姿を見て、彼らに何があったのかを知る者は少なかった。この先どんなことが起きようと、今この瞬間で最も幸福な恋人はロジャーとレティシアだった。喜びも苦しみも笑いながら乗り越えるであろう二人の姿はいつまでも人々の目に焼き付いたのだった。
**********
最後までお読みくださりありがとうございました。
ここ最近短編長編投稿ラッシュなのでよければそちらもご覧ください。
契約結婚ネタはまたやりたいなと思ってます。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
役立たずと捨てられた薬草聖女、隣国の冷酷王太子に拾われて離してもらえません!〜元婚約者が「戻ってこい」と泣きついてきても、もう遅いです〜
きみつね
恋愛
「リリアーナ・ベルモンド。地味で陰気な貴様との婚約を破棄する!」
薬草研究以外に取り柄がないと罵られ、妹に婚約者を奪われた公爵令嬢リリアーナ。 彼女は冬の雪山に捨てられ、凍死寸前のところを隣国の氷の王太子アレクシスに拾われる。
「見つけたぞ。俺の聖女」
彼に連れ帰られたリリアーナが、その手でポーションを作ると――なんとそれは、枯れた聖樹を一瞬で蘇らせる伝説級の代物だった!?
「君の才能は素晴らしい。……どうか、俺の国で存分に力を発揮してほしい」
冷酷無比と恐れられていたはずのアレクシスは、実はリリアーナに対して過保護で甘々な溺愛モード全開!
エルフの執事、魔導師団長、獣人将軍……次々と彼女の才能に惚れ込む変わり者たちに囲まれ、地味だったはずのリリアーナは、いつの間にか隣国で一番の至宝として崇められていく。
一方、リリアーナを追放した祖国では、奇病が蔓延し、ポーション不足で国家存亡の危機に陥っていた。
元婚約者たちは必死にリリアーナを探すが――。
これは役立たずと蔑まれた薬草オタクの聖女が、最高の理解者(と変人たち)に囲まれて幸せになるストーリー。
書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡
【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!
こさか りね
恋愛
私、フェアリエル・クリーヴランドは、ひょんな事から前世を思い出した。
そして、気付いたのだ。婚約者が私の事を良く思っていないという事に・・・。
婚約者の態度は前世を思い出した私には、とても耐え難いものだった。
・・・だったら、婚約解消すれば良くない?
それに、前世の私の夢は『のんびりと田舎暮らしがしたい!』と常々思っていたのだ。
結婚しないで済むのなら、それに越したことはない。
「ウィルフォード様、覚悟する事ね!婚約やめます。って言わせてみせるわ!!」
これは、婚約解消をする為に奮闘する少女と、本当は好きなのに、好きと気付いていない王子との攻防戦だ。
そして、覚醒した王子によって、嫌でも成長しなくてはいけなくなるヒロインのコメディ要素強めな恋愛サクセスストーリーが始まる。
※序盤は恋愛要素が少なめです。王子が覚醒してからになりますので、気長にお読みいただければ嬉しいです。
※本編完結しました。
魔王の娘としては大変不本意ではございますが、勇者と結婚することになりました。
春音優月
恋愛
魔王の娘ミアは、魔族らしくプライドが高い性格で、人間が大嫌い。
しかし、ミアの父でもある現魔王は魔族らしからぬ平和主義者で、なんとか戦わずに人間と共存したいと考えていた。
魔王と人間界を統べる王の協議の結果、人間界と魔界の友好のため、勇者と魔王の娘が婚姻を結ぶことに。
人間嫌いのミアは、もちろん猛反発した。
が、魔族のトップである父には逆らえず、結局勇者と結婚することになる。
しかし、そこで黙って良い妻になるようなミアではない。どうにかして勇者をしもべにしようと画策するが、優男に見えた勇者は実はミアよりも圧倒的に強くて……。
2022.01. 31〜2023.05.13
絵:suicoさま
虐げられた私が姉の策略で結婚させられたら、スパダリ夫に溺愛され人生大逆転しました。
専業プウタ
恋愛
ミリア・カルマンは帝国唯一の公爵家の次女。高貴な皇族の血を引く紫色の瞳を持って生まれたワガママな姉の陰謀で、帝国一裕福でイケメンのレナード・アーデン侯爵と婚約することになる。父親であるカルマン公爵の指示のもと後継者としてアカデミーで必死に勉強してきて首席で卒業した。アカデミー時代からの恋人、サイラスもいる。公爵になる夢も恋人も諦められない。私の人生は私が決めるんだから、イケメンの婚約者になど屈しない。地位も名誉も美しさも備えた婚約者の弱みを握り、婚約を破棄する。そして、大好きな恋人と結婚してみせる。そう決意して婚約者と接しても、この婚約者一筋縄ではいかない。初対面のはずなのに、まるで自分を知っていたかのような振る舞い。ミリアは恋人を裏切りたくない、姉の思い通りになりたくないと思いつつも彼に惹かれてく気持ちが抑えられなくなっていく。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
9ページと10ページの投稿順が逆だと思います。
おもしろいです(^^) 言葉の使い方とかキャラとか。
42話だったらいい感じの長さで読めそうですね(^-^)