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第2章 新生活スタート
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しおりを挟む「ルカ、すみません……」
「大丈夫、だ……よ……っんぅ」
喋りながらベロチューなんて出来ませんけどっ!? 余裕がないのか会話の途中で口を塞がれ、話すのに必要な舌を封印──と言うか動かさないように絡め取られた。
「んっ……すみません。今日は優しく出来そうにありません」
唇が触れるか触れないかの距離で喋られると触れたときにゾワゾワします。もしかしてわざとなのかな……。それとも顔を見て話す数秒間ですらツラいのかな? えぇ、えぇ、ちゃんとわかってますよ! あの状態で人のことを思いやるなんて出来っこない事くらいちゃんと理解してます。あれは無理!
やっぱりランプ(緑と赤)は根絶やしにするのが一番だと思います!!
「兄さん……。肌寒いからちょっと待ってね? お布団出すだけだからお願い、ちょっとだから待ってて……」
初冬の夜にしかもテント内とは言えど、お外で全裸とか死ねと!? 凍死なんかしたくない! 無理無理無理無理! 布団はクリーン各種を多用すればほぼなかったことに出来るから汚れなんてものは気にしない。気にするべきは気温だけ! まぁ、床も土魔法で覆ったから布団は汚れないし床冷えもないと思うけど……。あ、そうだ! 壁も床も俺が出した土魔法なんだから、もう一枚壁を張って床暖房っぽい事したら寒くないかも! 俺、天才じゃね? そう思って魔法を張っているときに後ろから伸びてきた腕に捕まり、服を脱がそうと荒々しい手つきでボタンを外された。いや、気持ちはわかるけとね? グレン兄さん……。本当に辛いのは身に染みてよくわかるけどさ、布団出してる時とか魔法使ってる時に服を脱がそうとしないで欲しかった……。
あー、そうだったわ……。赤いランプの毒は強力なんだっけ? 俺、ちゃんと生還できるかなぁ……。
◆
「んっ、んっ……だ、めぇ……」
「ル……」
もう何回くらいイったのかな……。俺もグレンさんも……。覆いかぶさってくるグレンさんの息は荒く、そしていつも優しくて余裕そうな顔しているのに今は男らしさが全面に出ている。そんないつもと違う大きな変貌に、俺も煽られてしまう。背中に回った手がゆるりと優しく撫で、静かなテント内に、お互いの吐息の音がいきわたる。
「あっ……」
平らな胸の上の飾りを、舌を使って舐めたり吸ったり。片側は指で撫でてくる。今だけではなく休憩の合間にやられるから今は真っ赤になって少し腫れてしまっている。
「んっ……あっ、んんっ!」
ねっとりと舐めてなぶりながら、胸を撫でていた手を滑るように下へ移動させて繋がったままの入り口を擽るように触るから敏感になった体には弱い刺激が逆につらい。
「はっ、あ、ああんっ、やっ……」
入り口というか繋がっているその場所をいじっていた手は前へと移動し、袋の部分を優しく揉みこんでくる。胸の刺激と合わさって、スゴく気持ちがいい。気を抜いたらすぐに果ててしまいそうだ。
「気持ちいいですか?」
強制発情の毒のせいなのか性的な欲に満ちた目。そしてそれに混じった、若干の不安の色。本当はすごく気持ちいいです! って言いたいけど呼吸が最優先で返事ができない。でも先程から口から出る大きな喘ぎでわかってくれてると思うんだ。だけどちゃんとわかって欲しかったから首を何度も縦に振る。ちょっと大きく反応をしたけれど、全くの嘘じゃない。気持ち良いんです──。
「あっ、あっ、いいっ、いいのっ!」
「可愛い……可愛いですよ、ルカ……」
いつものまじめさや冷静さが微塵もなくなった上気したグレン兄さんの顔。
「あっ、あ……ああっ!」
限界を迎え、俺は愛撫だけで絶頂を迎えた。呆気ないと言われても仕方ないけど、気持ちいいから仕方ない。我慢していたものの開放と快感、そしてなんとも言えない脱力感。
「兄さん。グレンさん……。僕、大丈夫だから我慢しないでい……よ?」
手を伸ばして自分からチュッとキスをした。うん……我ながらかなり大胆なことをした気がする。しかしこの状況から察するにさ、何とか頑張って理性で押さえ付けてる状態はいつまで経っても毒は消えないと思うんだ。副作用からしたってたくさんの精液を出させるためなんでしょ? つまりは副作用で意思とは関係なしに作られた精液が出なくなるまで毒が消えないのだとしたなら我慢は逆効果で朝になっても終わらない。
誰にも聞こえないし入ってこないとはいえ、そんなの絶対に嫌だぁーーっ!
「俺は大丈夫だから、兄さんのしたいように動いて? ……もっと気持ちよくなって……楽になって? 俺で気持ち良くな──っあ!?」
俺の言葉に勢いをつけたのかグレンさんは、すぐに激しく腰を使い始めた。うぐっ、今までの何だったの!? 激しすぎるんですけどっ!? 抉られてるんですけどっ!? 言っちゃ悪いけど、この毒に犯されたらマジで獣になんじゃないかと思ってしまう。
俺、ちょっと早計だったかも!
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