クソゲーの異世界で俺、どうしたらいいんですか?

けいき

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第5章 引っ越した報告してないけど、まぁ~いっか。

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 あぁ、そうそう。そうだった、漁業してるならやっぱり魚醤は作りたいな。
 現代からの醤油を普及させるためにもやっぱり魚醤は欲しい。
 それにバターと生クリーム、チーズ、ヨーグルト等々の乳製品の生産……って、あぁ! ゼツさんとゼノさんに教えるの忘れてた!
 乳製品、存在と作り方を教えるのすっかり忘れてたわぁ~……。
 そう言えばゼノさんはチーズの作り方の謎は解けたのかな。
 俺、教えなかったのはそのせいもあるのを思い出したわ。
 それに確か前にテレビでサンシュユの枝でヨーグルトができるってやってたな。
 ブルガリアだったっけ? その特集だったと思うんだけど?
 よし、明日にでもあの大事典を読み漁ろう! そして実験しよう!
 飲むヨーグルトなら牛乳にお酢でヨーグルト擬きが出来るんだけどなぁ。

 そんなことを思う事で料理の不味さから現実逃避しつつ、ゆったりとした食事を終えて俺と兄は子供は寝る時間とまずお風呂に無理矢理入れられ、部屋に押し込まれた。

 なんていうかマジで扱いが雑!

 日本で言えばまだ夜の八時だよ? 眠くなるわけないよね!
 イライラしつつベッドにダイビングするも、スプリングの利いたマットレスではない為にちょっとお腹が痛い。
 言うなればフローリングに布団を敷いた状態に近いのかな……。
 そうだ、早く寝具回りも改善したいなぁ~……。

「それにしてもなんで俺まで部屋に押し込められたんだ? まさかのルーと同じ様な子供扱いとかこの年で泣けるわ……」

 体年齢も精神年齢も成人だっつーの……みたいなことをボソッと言われた。
 でもこの国の成人って18からじゃなかったっけ?
 あ、仲間入りとされるのは16だったかぁ……。ちっ!
 でも兄は仲間入りとはいえ、まだ16じゃね?
 三月の誕生日で17だよね? 成人でもなくない?
 そんなことを思いつつも俺はこっそり自分のステータスを開いて見ていた。

 ……ちっ! まだ13歳かよ……。
 あ、そうだった。何でか誕生日来たのに14にならなかったんだよね。

 やっぱり13歳は確実にグレン兄さんのせいなんだから責任を取ってもらわねば!

「ねぇ、兄……。やっぱり僕の子供扱いは避けて通れないのかなぁ」

 そんなことを真面目なトーンで質問したら「お前はな」と言われた。
 精神年齢なんか関係なく、大事なのは見た目の年齢らしい。
 それならやっぱり仕方ないか……と思った。
 見た目五歳で中身は三十路と言われたって外見が子供なんだから早く寝ろって俺でも言うと思うし……。
 そんなことを思いつつ、ふと思い出した辞書るがコピーで増やしてと言ったものが気になってム・ゲンさんの荷物をみるとそこにはいろんな兼ね合いがあるのか「顎ヒゲパパのシュークリーム」の文字があった。

 ………………えーっと、顎ヒゲパパってなんぞ?

「ねぇ、兄? 甘いもの食べたくない?」
「ん? あるなら食うよ?」

 そんな言葉に俺はニッコリと笑うとジャジャーン! と自分の口で効果音をつけて見せつけた。




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