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第6章 (仮)異世界で開催!超会議(嘘です)!!
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しおりを挟む「あの時、泣いてる瑠架にわからず屋とか言われてかなり凹んだなぁ~……」
「父さんはまだ良いじゃんか……。俺なんか大嫌いとか言われたんだよ? 大嫌いとか思い出しただけでもマジ死にそうなんだけど……」
「あはは! うんうん、あの時だけは夜都が自殺しないか本気で心配だった」
え、兄は自殺しそうだったの? マジで? それって禁句以外の何物でもなくない?
「ふえーん、兄ぃ。あの時はゴメンね? お父さんもごめんね?」
ぎゅむっと兄に抱きついて謝ると二人に笑顔で頭を撫でられた。
「良いんだよ。瑠架、もう終わった話だし、家族全員離ればなれではなく再会したんだから今からまた始まるだけだよ」
「それで、ルー? ちゃんと理解は出来たのか?」
「うん、情報は大事!」
グッと手を握って言うとお父さんと兄に本気でわかってるのかな……と呟かれた。
わかってると思うんだけどな……。
でも、大体は兄が側にいるんだからヤバかったら口塞いでくれると思うし?
──うん、大丈夫! 俺、死にたくないし!
◆
「ねぇ、るーちゃん。知ってる? この世界には貴族にエステはあるらしいけど、マッサージは無いのよ。わかる? 体が癒されるって言うのをこの世界の人は知らないのよ!」
「それなら庶民相手でも商売始められるね」
「でもね、道具がないのよ! 似てるものすらもなかったのよ! 酷すぎる……うぅっ!」
確実にうそ泣きだが姉が泣き出したので俺はよしよしと頭を撫でてあげた。
道具かぁ~……。道具ねぇ~……。アーユルヴェーダの道具かぁ~……。
辞書る! どっかに落ちてませんか?
【落ちてるわけないよね!】
ですよね~……。落ちてたら金目のものだし、誰かしら拾ってるもんね。
【ただ、ルカの魔力使って取り出す優先順位はかなり低いけど、君のお供えものリストの中にあるよ? たぶん新調したんだぁ~。良いでしょ~……って自慢しに来たんだと思うよ?】
……ん? 道具はあるの? でも言われてみればこの世界での生活は始まってないも同然だし、優先順位が低いのも納得か……。
じゃあ、辞書る。優先順位高いのは何?
【食べ物関係と図鑑や事典などの書籍かな】
成る程ね。食べ物関係か……ってなんだそれ!
そんなことを言ったら辞書るいわく、あちらのデザートやお菓子類含めてこちらには一切ないものなのだそうだ。
確かに落雁みたいなカッチカチのバキンバキン? バリンバリン? のクッキーとかつらいよね。
あご髭のシュークリームも美味しいんだけども、さすがにちょっと飽きてきたしなぁ……。
あ! フ・クセイさん、フ・クセイさん。カレーライスをとりあえず20個ほどお願いします。
【わかったのでアール】
夜、家族会議の夜食にしよう。
そのうち、グレン兄さんのところに熱々でデリバリー出来たら良いなぁ……。
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