クソゲーの異世界で俺、どうしたらいいんですか？

第８章 戻ってきた日常……？

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　朝起きたら兄にいつもセックスした後の事をなぜか聞かれ、不思議にも思って黙っていたら勘違いされたらしく詳細に吐かされました。
　まぁ、クリーンで中に注がれた精液を消して、体もクリーンで綺麗にしたら開ききった肛門をヒールで治してるよ？

　だってこの年で第二のオムツ生活なんか嫌だもん！

　と言いきったら兄がポカン……としてからクツクツと笑って俺の頭を撫でた。
　どうしたのかと聞いたら腸ごとヒールをかけてなくてよかったって言われたんだよね。
　どういう事か詳しく聞いたら想像でしかないけど腸ごとヒールで元に戻すように毎回治してたらセックスする度に痛みとかが来るんじゃないかと……。
　気持ちよくなるまでに時間が毎回掛かって、そこに辿り着くまで俺がつらいだけになるんじゃないかという怖いことを言われました。
　昨日のあの気持ちよさが無くなるとかヤだな……。

　気持ちよさがなくなって圧迫感だけが全面に出てきたら辛すぎる！

　ついでに女の人は処女膜と言うのがあって始めてセックスするとその膜が破れて血も出るし痛いらしいとは生前のギャルっぽいクラスメートの誰かが言ったのを聞いたことがあります。
　完全に治してしまうということは処女膜を毎回再生させるようなものに近いのではないかと……。

　………………了解です！　いつもの通り、開ききった肛門だけをヒールでちょちょいと治します！

　話し合い？　も無事に終わったので兄と俺の体に疲労を消すためだけのヒールを弱くかけると二人でベッドから下りて着替えることにした。
　そういえば今日は低血圧で苦しむことがなかったな……。
　妙に頭のなかがスッキリしてる気がする。

　おぉ、これが普通の人。もしくは高血圧の人の朝か！

　いつの間にか体質改善したのかな？　だとしたら嬉し──あ、でも昨日は恐ろしいくらいに低血圧だったわ。
　やっぱりたまたまかなぁ……。ちょっと残念。
　とりあえずいつもより早く起きたので兄とベッドでゴロゴロしつつもレシピの話などしてたが、なんかその時間がもったいなく感じたので兄にダンスを教わることにしました。

「１、２、３、１、２、３……」
「そうそう、うまいうまい」

　三拍子になかなか慣れないけど最初よりは良くなってきたのかな？
　始めてのダンスはそりゃもうボロボロよ？
　テオさんは頭を抱え、ゼツさんは大笑いし奥さんに肘鉄食らってたし、マリウスさんとシエロさんにジャンヌさんは苦笑いしてた。
　今は兄を見本に動作だけだけどちゃんとついていくことが出来てるんだから進歩したよね！