クソゲーの異世界で俺、どうしたらいいんですか?

けいき

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第10章 そこのけそこのけ男の娘が通る

25※

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「う、ん……? あれ? ここ……」
「ルル、すみませんでした。なんかタガが外れたようで……。体は大丈夫ですか?」

 大丈夫かと聞かれたらダイジョバナイと言いたいよ。
 体がダル重ですからね。
 我に返ったらしい兄さんは、場所がお風呂だったこともあって外も内もどうやら綺麗にしてくれたようだ。
 兄さん談だと顔が涙と唾液でぐちゃぐちゃで更には腸内がかなり蠢いていて、快楽に貪欲な動きをしてたらしい。
 なのに俺本人は壁に寄り掛かって立ったまま気絶してたらしいわ……。
 人って立ったまま気絶してるのにも関わらず、無意識下で精液を搾取することができるんだね。
 人間って本当に不思議な生き物だ……。
 しかもお腹が少し膨れてた……って、兄さんもかなり興奮して抜かずに抱き続けてたのかな……。
 俺が目を覚ましたときにはルルの可愛いドレスを着てて、ベッドではなく一人掛けのソファーに暖かい毛皮のマントにくるまって座ってた。
 グレン兄さんが眠ってる俺の中の精液を掻き出してくれたのは感謝だけど、お尻の奥の奥がモゾモゾする不快感とまだ中に入っているような感じや、グレン兄さんを見ると興奮が戻ってしまう頭はどうしたらいいのかな……。
 チラリと時計を見ればもうすぐお昼ご飯。
 俺自身にヒールをかけ、更にはまだ収縮しきれていない肛門も魔法で治す。
 だけどそこはやっぱり怪我とか疲労じゃないからね、奥の疼きとピンク一色な思考回路は魔法では通常には戻らないのが難点だよね。

「うぅ……。兄さんのバカ……。起こしてくれないからまだ頭のなかは興奮したまんまじゃないかぁ……」
「それはすみません。じゃぁ、ご飯の時に我慢できたら続きでもしますか?」

 …………この人、性欲と体力は無限大なの?

 そんなことを思いつつもセックス継続中の思考は頭を横に振るところを考えるまでもなくコクリと縦に振った。
 なんと言うべきなのかな。
 兄さんは時間だからと準備のために無理に切り上げたからなのか、そうは見えないがかなり興奮していたみたいで、ちゃんと我慢した俺はおやつの時間まで約二時間ほど休まずガッツリと抱かれたのは言うまでもない。


──────────(ちょっぴりオマケ)─────────


「んっ、んんっ……」

 昼食が終わると兄さんが「ルル、約束した昼寝をしましょうか」と言って俺を抱っこした。
 そのまま兄さんの部屋へと戻り、俺の体を上にしてベッドへ倒れた。
 そこからはずっと長いこと長いこと。
 ずーっと、キスをしてましてね? もう、ベロも性感体なんじゃないかってってくらいなにかに触れる度にビクリと反応してしまう。
 キスが気持ちよくてぶり返した体の疼きのせいで腰を浮かしてモゾモゾと太ももを中心に動かしていると不意に尻を這う指が入口を探り、その穴を見つけるとそっと指を差し込み、ぐるりと撫でるように抉った。

「んふぁああっ」
「入口とは違ってルルのなかは柔らかいままですね」

 内壁を指先で擦られ、そのまま指の付け根まで差し込まれ抜き差しを行われれば、痺れるような快感に腰を上げ、堪らず口を離した。
 たぶん前立腺を擦るように抜き差しをするものだから刺激が強い。
 顔を仰け反らせ、口を開きつつ舌を突き出して喘いでしまった。
 うぅ……。昼食だから仕方ないとは言え、ずっとお預け状態だったから体が敏感で恥ずかしい。

 もしかして俺をギリギリに起こしたのはワザとだったのかな──?




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