ハダカソロキャンプ

星空指数

文字の大きさ
5 / 20
山菜採りが楽しめるキャンプ場と、緑色のサルン

百合の花のように可憐なユリ

しおりを挟む
翌日。朝食とその後片付けが終わったら娘を行かせるから、とオバはんに言われていたケンは、山菜の林の中で娘を待っていた。娘はユリというらしい。

程なくして、ユリが林の中にやってきた。白いノースリーブの、膝が出るか出ないかの丈の、かわいらしいワンピースを着てサンダルを履いている。首まわりは広くあいていて、娘が「おはようございます。」とケンに軽くお辞儀をすると、胸の谷間の上の方がチラッと見えた。清楚なエロさだった。

一方のケンは、ハダカに緑色のサルンを腰に巻きつけた、バリ島のようなスタイルである。

「母に、ケンさんと山菜採りに行っておいで、って言われました。」とユリ。
「うん。じゃあ、行こうか。」2人は歩き出した。

途中、ユリが木の根か何かにつまづいてよろめいた。
「大丈夫?」ケンが手を差し出すと、ユリは素直に手を繋いできた。

「昨日ヨーロッパのキャンプ場のことおっしゃってましたけど、行かれたことがあるんですか?」
「うん。あるよ。海外のキャンプ場も結構まわってる。」
「えー、すごい。」ユリは尊敬の眼差しでケンを見上げた。
「ヨーロッパって、どこですか?」
「ドイツとか、デンマークとかまわったよ。キャンプで。」
「言葉とか話せるんですか?」
「まぁ、ドイツ語だけだけど、ある程度は。ドイツ語ができると、デンマーク語もある程度わかるからね。」
「すごーい。なんでドイツ語を知ってるんですか?」
「ああ、大学で勉強したし、留学もしたから。」
「大学?」
「俺、院生だよ。まだ23。」
「そーなんですねッ!。あたし、てっきり…」
「てっきり、ただの変態だと思ってた?」
「いえ、そういうわけではなく…自由に色々放浪されてる方なのかなぁ、って。」

2人は林の奥へゆっくり歩いていく。徐々に薄暗くなっていく。
「あの。」ユリが切り出してきた。
「何?」とケン。
「ヨーロッパにはヌーディストキャンプ場があるんでしょう?」
「うん。」
「あの…。もしそうされたいんでしたら、裸になっていただいて構いませんよ…。あたし、気にしませんから…。」
「いいの?じゃあ。」ケンは腰に巻いていたサロンをあっさりと外した。ボロンと男性器が飛び出す。ユリは素早くそれを見たがすぐに目をそらした。
「やっぱりヌードは気持ちいいなぁっ」ケンは伸びをした。「森の中にいると、なんでこんなもの身につけてるんだろっ、て気持ちになるよ。」と、ケンは外したサルンを見て言った。

2人はそぞろ歩いた。どちらも山菜のことには触れない。2人で手を繋いで歩くのが楽しかった。
「大学では何を勉強しているんですか?」
「植物分布学だよ。」
「植物分布学…。」ユリが植物という言葉はもちろんわかるんだけど、という顔をした。
「ユリは高校生だろ?」
「はい。」
「まあ、生物学だとでも思っておけばいいんじゃない。」
「あ、生物学ですか。ああ、なるほど。」ユリはうんうんとうなづいた。
「頭いいんですね…。」とユリ。
「時々、変態の変質者って思われるけどね。」
「母がすみませんでした…。」
「ユリも最初そう思ったんだろ?」
「いえ、そんなことはないです。」
「そんなことあるだろ、普通は。」
「…いえ、初めて見た時、カッコいい人だなあっ、って思いました。」ユリは、自分を信じて欲しくて言ってしまった、という感じだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

処理中です...