ハダカソロキャンプ

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南米の秘境と、アニマル柄のサルーン

全撮影を終えてはしゃぐグラビア隊

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Fは中学生の頃からサバイバルソロキャンプを続けていて、春・夏・冬などの学校の長期休暇は全てキャンプに充ててきた。Fは今は23歳で、生物学系を研究する大学院の修士1年生だが、最近はこんな秘境にまで足を伸ばすようになっている。秘境といっても秘境リゾートなのだが、サバイバルキャンプといっても自給自足するだけなので、必ずしも人が全くいない場所である必要はないのだ。

さてFは毎日、夕方が始まる少し前くらいの時間になるとこの大岩に来て、上から釣りをする。夕食のサカナを調達するのが目的だ。

ここ数日間、グラビア隊は毎日このビーチに来て撮影を行っている。ビキニの色や形は毎日変わっている。今日はどうも最終日のようだ。

目の端で見るともなく捉えていると、撮影を全て終えたらしい一行は、ブラを外してトップレスになり、ビーチではしゃぎ始めた。今ごろのシーズンは、このビーチにはわずかな数の白人客しかいないが、女性客は皆トップレスで過ごしている。グラビア隊の女性たちも、アジア系の男性がいないこのビーチで解放的になり、白人客の振る舞いを真似ているようだ。

毎日海を見ているFの視力は今や2.0~3.0である。グラビア隊の女性たちのトップレスを割とはっきり見ることができる。

「俺のことは眼中に入ってないみたいだね。」

Fは自分の格好を見た。ほとんど裸で身につけているものはといえば、腰に巻いたアニマル柄のサルン一枚である。小さめのサルンはだいぶ擦り切れてきている。

頭にはビーチコーミングをしていて拾った、麦わら帽子とはまたちょっと違う感じの、木の枝を編んで作ったような帽子を被っていて、これを釣り中の日よけに使っている。

細マッチョな全身は真っ黒に日焼けしている。東京だと日サロに相当通いこまない限り、ここまで黒くはならないだろう。

顔は美形だが、彫りの深い濃ゆい顔立ちである。

「俺のことは現地の若者くらいに思ってるんだろうね。日本人だと思ってたら、絶対にトップレスになれないよな。」

Fはまた釣りに意識と視線を戻した。

だいぶ陽が傾いてきて、いよいよ午後で一番サカナが釣れる時間帯になってきた。Fはエサを付け直して海に放り込んだ。

「来たっ!」

弛んでいたイトが真っ直ぐになった瞬間をFは見逃さず、すかさず竿を立てた。ゴッ。何かに引っかかったような手応えがあって、竿はちょうど90度、0時に立てたところで大きくしなって止まった。イトはビンビンに張り、海の中で何かエモノが逃れようと首を振っているような感触が手元に伝わってきた。

やがてリールからジャーッと音を立ててイトが引き出され、エモノが沖へ逃げ出した。エモノが止まると、Fはリールを巻いて波打ち際に寄せてくる。するとまた体力を取り戻したエモノが、イトを引きずり出しながら沖へ逃げる。この繰り返しである。

しばらくすると、波打ち際にいた観光客がギャラリーとして大岩の近くに集まってきた。白人夫婦1組と、例のグラビア隊の女性4人だった。
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