四季

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路地裏から吹き込む

冷たい風に

特別な何かを

感じた気がした午後

誰かが歌う旋律が

希望の色をまといながら

あの青い空へ

飛んでいったような気がした

きっと気のせいだろうと

不安を抑え込んで

家に帰ったら玄関で猫が死んでた

いつからだろう

世界はこんなに歪になってしまった

いつからだろう

世界はこんなにも意味深になってしまった

巡り巡る時の中で

いつか夢で出会った君を見かけた

偶然と奇跡が渦を生み出す

その中を駆けてゆく

けれども追いつくことなんてできず

気づけば

路上で自分を見下ろしていた
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